真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

ちくま新書『東郷平八郎』(田中宏巳1999年)

2010-12-05 | 読書-歴史
ちくま新書
東郷平八郎
田中 宏巳【著】
筑摩書房
(1999/07/20 出版)

『復員・引揚げの研究―奇跡の生還と再生への道』で知った田中宏巳氏の作。
英雄神話の実像をちょっと暴いちゃいました?

話題になったの?
東郷神話を刷り込まれた層からは非難轟々だったかな。

前坂俊之静岡県立大学教授
軍神・東郷平八郎の真実

田中元教授によると、東郷が「軍神」とされた事実はない由。
戦闘中の戦死でないと軍神と称することはないのだ、と。
米軍でいうところのKIAか。

本書の最終章も
第6章 東郷の神格化と死
であり、確かに神格化はされたが、軍神とは別物。

wikiなんかでは、乃木・東郷が近代日本の軍神として記載されているが、どうなんだろ。
神社ができてしまうくらい神格化されたこと=軍神、というわけではない、わけか。

[2010/08/11]「終戦特集(1) “軍神”の物語はいま!」

これを読んだような気がするが、よく覚えていない・・・。
中公新書
軍神―近代日本が生んだ「英雄」たちの軌跡


狭義の軍神(英雄的な戦死を遂げ、全国に宣伝したい場合)と、広義の軍神(神格化された指導者を含む)があるわけか?

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『コンテナ物語―世界を変えた... | トップ | 光人社NF文庫『海軍工員記―... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

読書-歴史」カテゴリの最新記事