真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

あいさつは大切だ~サルの社会でもとても大切だ、いわんや・・・

2008-10-23 | 読書-2008
いのちの科学を語る……4『チンパンジーの社会』西田利貞著2008年
‘野生チンパンジーの魅力を語り、ヒトとの共通祖先が持っていた行動を再構成し、現代の文明批判を展開する。’
~後半説教臭くなる気がした(失礼!)のだが、「文明批判を展開する」というインタビュアーの誘導?(打合せの上でしょう)もあるだろうし、シリーズの趣旨からも、そういうことです、と...

永田町のあれこれとチンパンジーの社会のあれこれの類似性に言及したくだりが面白かったもので、ついでに、西田博士訳による古典的名著(なのだろな、たぶん)を読む。
『チンパンジーの政治学 猿の権力と性』フランス・ド・ヴァール著 西田利貞訳2006年
1984年に「政治をするサル」の邦題で訳出されてから、何度か邦訳が出ている。
これは1987年版邦訳
ジェーン・グドール博士には何度か言及されているが、訳者の西田博士をはじめとする日本のサル学者(霊長類研究者)の名前も何人が登場。
杉山幸丸博士は、個体識別の名人として驚異と尊敬をもって描かれているね。

いずれにしても、「あいさつ」は重要だ、と。
「政治の起源は、人間性の起源より古い」のだそうで、サルの社会でもむか~しから大切だった「あいさつ」は、人間でも大切なのは当たり前だと納得。

西田利貞氏が国際霊長類学会の「生涯功績賞」とリーキー財団の「リーキー賞」を受賞
マハレ野生動物保護協会サイト

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 閃光を上空から見下ろした者... | トップ | 外注される戦争 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

読書-2008」カテゴリの最新記事