福岡県医療用ウィッグ(かつら)を作る再現美容師chikaブログ

美容師のわたし…シングルマザーのわたし…乳ガンだったわたし…更年期障害と闘ったわたし…素直な想いを綴り伝えたい

☆私がお客様になった理由☆

2010-02-19 22:33:21 | サロンワーク
長男を出産一年後、自身の技術に行き詰まりを感じた。
シザーを握るのが怖くなった。
そこで私が起こした行動とは…

当時業界で大きな賞を獲得されていた同じ京都で活躍されていたオーナー兼スタイリストであったサロンへお客様として伺いました。

新規顧客のドキドキする気持ちとはこんな感じなんだと待合でサロンワークをそっと観ていました。

顧客カルテの職業欄には…正直に『美容師』とためらいもなく書きました。


アシスタントのプレカウンセリングから…
『何処のサロンにお勤めですか?』
と気立てのよい雰囲気のアシスタントさんに尋ねられ…

『街の小さな個人店でパートタイムで働いています』とボケてしまった。
何故なら…支店と目と鼻の先の距離だったのでスパイと勘違いされたら申し訳なくて…


スタイリストの先生は私の勤務先等は全く聞かれませんでしたが何故来店したのかの『動機』を聞いて下さいました。

『ママ美容師でトレーニングする時間が今は厳しく、技術に行き詰まりを感じて大きなきっかけがほしくて来店しました。宜しくお願いしますm(__)m』


『毎日一人は担当できますか?』

『はい』


『わかりました。僕も東京迄技術を観たくてよく通ったから…その気持ちがわかる。俺は美容師とは言えなかったけどね(笑)…その行動力が大切やと思うよ!技術必ず伸びるからお客様として定期的に来店してや』


気さくで思いやりのあるでも技術には厳しい先生でした。カットをしてもらっている最中、色んな事を質問し伝えてもらい、サロンワークへ戻ってから言われた事を思い出して意識しカットに入りました。カット後から来店する迄の髪の毛の状態とどんな風に伸びて行くかのスタイルの過程を毎朝手で指で触りとにかく触る感触を感じました。
2ヶ月経過したら、自身の課題感想の報告と又新たに課題を出してもらいました勿論、私の髪の毛を切ってもらいながら…

一年間継続したお客様としての来店とカットのお勉強

このサロンに来店する事が当時の自己投資と最大のご褒美でしたね。



☆質問と欲しいと願った事☆

2010-02-19 18:36:37 | サロンワーク
質問とは

私が美容師に向いているかどうかだった。

社長は
『二人子供を産んでからもずっと美容師続けてこれたから向いていると思うよ』

数日後でサロンに来られた社長から中庭で言われた言葉は

『もぅ頑張らなくてもいいよ。いっぱい頑張ってきたから…でもここには来なさい。遊びに行こうの感覚でいいから』


肩の力が一気に抜けて涙が止まらなかった。


当時の私に必要な事は善き理解者だった。
スタッフに対して力になれない小さくなった自身の器からみんなに気を遣う事、自宅に帰っても弱さや甘える事もできない意地を張り素直になれない自分に嫌気をさしていました。
私は皆に重荷になっているんじゃないかなって息子が入院中一人悩んだ。
心が元気なくなる原因追求する事すらエネルギーがなかった…新米ママ時代。


今でも一つだけ後悔している事が私にはあります。

旅先での家族写真を残す事が私の夢だった。
価値観の違いから
私は思い出や記念を大切にしていた心は最後まで伝わらなかったね。


離婚してからは『ありがとう』『大丈夫?』『ごめんなさい』という些細な言葉を普通に言ってくれるようになった旦那さんには『ありがとう』と今では素直に言える。


二十歳からの15年間にピリオドをうったのは35歳


互いに新たなそれぞれ道を歩む選択から…今度はもっと幸せになろうと…和解離婚成立