〜かたることばが歌になる風になる〜

今年のカフェコンサート終える

今年2月ぐらいから本格的に準備に入った『Cla Vo PP(クラボップ)<クラリネット一人、ヴォーカル、ピアノ二人>』の「カフェコンサートin大阪」と「カフェコンサートin西宮」は終わった。
狭いカフェに50数名入って下さったが、この中でのおしゃべりと演奏はかなり度胸が要る。
 
後半プログラムの「黄昏のビギン」におたまちゃん(敬子さん)がマラカスを入れて、ビギンのリズムの雰囲気を作ってくれた。
真剣なのか笑かそうとしているのか、敬子さんの動きが視野に入る度に、私は伴奏しながら笑いをこらえていた。
 
ちょっとやっちゃった❣️の傷はあったが、前回同様全員参加のアンコールで、二人でピアノ伴奏後、ほそみっちゃんとの私のデュエットをした「逢えてよかったねオリジナル版」と「逢えてよかったねⅡ」
「終わりよければ全て良し」のごと、お客様方が帰り際に「楽しかった❣️次回も来ます❣️」とおっしゃって下さりチャラになったかなと思っている。
個人的には録音を聴くのが怖かったが、一週間以上経って聞いてみると、一瞬のことで笑いに包まれて、一層和やかでリラックスした雰囲気になっていた。こういう時に「今のはちょっとウォーミングアップでした」と笑いで切り返し、仕切り直せば良かったなとあとから思う。
私の傷の話を妹にすると、開口一番「えっ、そんなことあった?」
私の知人も「譜めくり間違えたのかぁと思いました」と。
妹は、メゾソプラノほそみっちゃんの、「オペラ・サムソンとデリラ」より『あなたの声に私の心は開く』のアリアが一番印象的で心に響いたとのこと。
このオペラはサンサーンスの作曲したオペラで、紀元前のパレスチナのガザという都市が舞台。
サムソンは旧約聖書に登場する怪力のイスラエルの民で預言者でもある。
ペリシテ人の妻デリラは、サムソンを裏切ってペリシテ人に売り渡す悪女という筋書き。
『あなたの声に私の心は開く』は、彼女がサムソンを誘惑し騙す場面の有名なアリア。とっても美しいメロディーで魅了されるが、オーケストラ伴奏をピアノ盤で弾くピアニストには手こずる曲でもある。
この曲は、私の同級生が学部卒業のあと1年研究科に進み、その修了試験で歌って私が伴奏した思い出の曲。
ソプラノが多い声楽科で唯一メゾソプラノだった彼女は、その当時、大学に講師で来られていた、先ごろ亡くなられた日本の声楽界の重鎮『栗本尊子先生』に習っていた。
先生は、伴奏譜にあるサムソンが途中で入ってきてデリラと二重唱する部分の、サムソンのメロディーを何とかピアノで入れて欲しいとおっしゃったので、私は右手オクターブでサムソンの「デリラ、デリラ、ジュテーム」といったメロディーを弾き、本来の伴奏メロディーを左手で弾くなどの工夫をして臨んだ。
この時の修了試験で審査委員をされていた男性の教授が「あんな譜面があるのか⁉️」と驚かれて、栗本先生は「ピアニストさんにそのように弾いてもらってるのよ」と仰ったとか。
その後は、伴奏する皆さんはこの曲をそのように弾かれているらしい。

今回はサムソンのメロディーをゆかりさんのクラリネットで入れてもらい、一人オーケストラ(笑)
「カフェコンサートin大阪」
 
グランドピアノの西宮と違い、「定期的に調律しています」という割には、抜けた響きの音で、フラットがさらに下がったような聞いたことのない音程のアップライトピアノ。
これもまたまた楽しい思い出の一コマになるだろう。
 

活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

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