先日の日曜日赤松林太郎さんのコンサートを聴きに行った。
大阪のウォール街?北浜にある『大阪中央公会堂(中之島公会堂)』で開かれた。
地下鉄御堂筋線なら「淀屋橋駅」堺筋線なら「北浜」で下車。
御堂筋を大阪の南北の中央の筋とするなら東側が堺筋で、中之島公会堂へは御堂筋側へ少し歩く。近くにはバラ🌹が盛りの中之島公園がある。
この日唯一私の大人の生徒さんの章子さんと「北浜」で下車して公会堂に向かった。
北浜駅の地上に出ると、NHK朝ドラの「あさが来た」で一躍有名になったディーンフジオカが演じた大阪経済界の重鎮、『五代友厚』の銅像が見えた。
公会堂に急いでいたので、朝ドラで五代友厚が亡くなった時「五代ロス」と騒がれて、この像周辺が一時期話題の観光地になっていた場所。チラ見しただけで立ち去って残念だった。
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プログラムのどの曲も、色彩の違う油絵やパステル画のようで、いつも感銘を受けて帰ってくる赤松さんのピアノの世界。
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赤松さんは、その季節に因んだ曲を必ずオープニングに弾かれるのが定番で、妹と2月に行った時はチャイコフスキーの『四季』の2月「謝肉祭」
東京出身の章子さんがご実家に帰っていた3月の東京でのブランチコンサートで弾かれたのは『四季』の3月「ひばり」だったそう。
今回はシューマンの「愛する(愛らしい)5月よ」だった。
しっとりと語りかけるように、慈しむように弾かれるピアノは、この後のプログラムの曲へと聴衆を誘って(いざなって)いくプロローグ(序幕)。
この愛らしい曲はシューマンの「子供のアルバム」の 中に収められている。
アルバムには、バイエルの教本でピアノを習った人なら記憶にあるかもしれない「楽しき農夫」や、発表会で私もよく生徒さんに弾かせた「勇敢な(乱暴な)兵士」や、かなり初歩の生徒さんに選んだ「メロディー」などが入っている。
「愛する5月よ」は、譜面は何とかマスターしても子供が情緒的に感情を込めて弾くにはかなり難しい曲だ。
休憩後のスクリャービンの「左手のための前奏曲とノクターン」は圧巻だった。
赤松さんは右手をピアノの蓋あたりに伸ばして置いて、左手だけで弾いていく。
ご病気で右手が麻痺してしまわれた、舘野 泉さんが弾かれた左手だけの曲の評価にも同じように書かれていたが、右手の音域まで書かれている高音部と低音部を、自由自在、縦横無尽という表現は変だけれど、「両手で弾いていると錯覚する」ぐらいの雄大で深い広がりの世界が公会堂を包んでいた。
アンコールのファリャの「火祭りの踊り」は狂気が伝わってくるような踊りのよう。
来年のカフェコンサートで弾こうかなと思っていた「幻想即興曲」が偶然プログラムにあってびっくり。あまりの速さとうねりで、自分のチャレンジ魂がくじ けた。やめよかな(笑)
you tubeで聴くことができる
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