中国ドラマでもやっぱり私は時代劇が好きです。
中国北宋の時代(960年〜1127年)の盛家(せいけ)の側女(そばめ/妾)の娘で
身分が低いために父親からは愛情を注がれず、子供の時から
辛酸を舐め尽くして育った、盛 明蘭(せいめいらん)という女性の
波瀾万丈に展開していく物語です。
明蘭はとても利発で機転の利く女の子ですが
正妻や姉妹たちからは虐げられ、8歳の時、もう一人の側女の策略で
母が難産で苦しみながら亡くなってしまうという、壮絶な出来事を
目の前で見ています。
大人になってから、母が死に追いやられた真相を知り
復讐を果たすことはできましたが。
亡くなった母の教えで、自分の才気を隠して耐え忍んで成長しますが
明蘭の利発さをよく知っていて、殊の外可愛がってくれている祖母が
人生において何が大切で、どう対処していくかという処世術などを
色々教え込みます。
明蘭とは親戚筋でもある、顧 廷燁(こていよう)という男性は
名家ではあるが、複雑な人間関係の家に育ち、子供の時から父親からは愛されず
放蕩の限りを尽くしていた悪い評判の男性でしたが
明蘭の母のお産の時、産婆を探している8歳の彼女を助けようと
奔走してくれた少年でもありました。大人になってから
おばあ様と明蘭が盛家の本家へ行く途中、海賊に襲われた所を助けるという
運命的な再会をした男性で、再会した時に彼には女の子の子供がいて
明蘭の「この子の将来のためには、長計の生活を考えるべき」という言葉で
放浪的な生活を改めて、宮中に仕える武官となります。
顧 廷燁は、彼女の聡明で機転の利く所、兵法にもなりうる知略がある所
彼女に仕える侍女などにも、思いやりがあり慕われている人柄に惹かれて
彼以外に2人の男性からも想われていた明蘭を
誰よりも早く仕留めた行動力のある男性です。
立身出世しか考えてない人、この時代の身分制度の中で
玉の輿にあやかろうという女性の生き方。
子供のために生き方を間違えてしまう人などの、様々な人間模様を見て
私自身の生活での色々な後悔や、こういう指南書があったら良かったと
思うことが沢山あり、強い愛情と絆で結ばれている夫婦の物語ではあるけれど
人としての生き方を、今一度思い返すことができる素晴らしい内容です。
宮中の政権争いでの、最後にはどんでん返しになるという展開も面白く
続きを早く見たいという思いで、73話は数日で観終わってしまい
今は明蘭、顧 廷燁ロスになっています。
ウィリアム・フォンの、懐の大きい優しく温かい顧 廷燁は
こんな夫が欲しいと思うような、寄りかかりたくなる包み込む温かさがあり
頼りがいがあって、度胸のある強くて包容力のある男性。
それでいて、日本でも昔はそうですが、沢山の側室が当たり前の時代に
正室一人だけを愛する、愛情表現も豊かな男性(こんな人いないでしょう 笑)。