「女声合唱団風」のyou tubeにアップしている動画の中で
「MI・YO・TA」という「ソング」のステージがあります。
以前にもこのソングのことを記事に書いたことがあります。
MIYOTAは「御代田町」という高原の町のこと。
町のホームページには
「標高約800m前後にあり、浅間山の南麓から佐久平にかけて南北に広がる町で
避暑地で有名な軽井沢町や、島崎藤村や懐古園など歴史の街として名高い
小諸市と、佐久地域の商・工業、物流・交通の要所となる
佐久市の2市1町に隣接しています」
と紹介されていました。
写真はお借りしました。
武満徹さんが生前、この町に住居を構え、作曲活動をされていたそうです。
「MI・YO・TA」について
武満さんが、黛敏郎さんの映画音楽の仕事でアシスタントをしていた頃
絵のスケッチのように描いて
書きっぱなしにしていたというメロディーがありました。
これを見つけた黛さんが「残されたメロディー」としてずっと
心に温めていたそうです。
黛さんは、武満徹さんの告別式で弔辞を述べた時、このメロディーを口ずさみ
「これほど悲しいメロディーはありません」
「いわば『悲しみの極地』と言えるメロディーです」と述べられたという
逸話が書かれていました。
このメロディーに、後に詩人の谷川俊太郎さんが詩をつけられた「MI・YO・TA」
武満徹作曲/谷川俊太郎作詩/林光編曲
木漏れ日のきらめき 浴びて近づく
人影のかなたに 青い空がある
思い出がほほえみ ときを消しても
あの日々のよろこび もう帰ってこない
残されたメロディー ひとり歌えば
よみがえる語らい いまも温かい
わすれられないから どんなことでも
いつまでもあたらしい 今日の日のように
もしかしたら私にとって、来年はこの景色は見ることがないのかもしれないと思い
抜けるような青空の下の、実家の庭の木漏れ日の写真を撮りました。