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〜かたることばが歌になる風になる〜

熱海旅行記⑤(箱根ガラスの森美術館)

高校、大学時代の同級生の熱海のマンションに招待してもらって
彼女の希望で、もちろん私も行きたいと出かけた箱根。
登山鉄道、ケーブルカーに乗って強羅駅からバス。
この日の最後、彼女のご実家のお母さんとの思い出の「箱根ガラスの森美術館」へ。
前日夜、彼女の作ってくれた鰻丼とお吸い物の晩ごはん
そしてついでに、3日目の朝食は綺麗に盛り付けられてこんなでした。

「箱根ガラスの森美術館」の入り口でサンタさんがお出迎え

まずは美術館へ。
ここには香水瓶のコレクションが展示されていました。
詳しい説明書きがあったようですが手元に残っていないので
独断の感想です。
これらの知識はないのですが
花や植物など自然のモチーフと自由な曲線を特徴とする「アールヌーボー」や
直線や幾何学模様が特徴の「アールデコ」のような華やかさでしょうか。
ご婦人方の美に対する気持ちを高揚させる一役を担っただろう香水瓶が
たくさん展示されていました。

ちょっと目を引いたのは、日本陶器製で全米各地で大々的に販売された香水瓶。
現在「オールドノリタケ」と呼ばれて広く知られていると書かれています。
 
 
これらも香水瓶です。
展示室を出たところのバラを蝋で設えたバラ園





もみの木をペアで植えている謂れが書かれています。
お庭に併設のレストラン「HAKONE   EMOA   TERRACE」から眺めています。


レストランでピアノを弾いてらっしゃる年配の方は
日本に28年、ボーカルの方は3、4年在住とかのイタリア人で日本語は堪能でした。

彼女のお母さんがご健在だった随分以前に、こちらのレストランがお気に入りで
彼女はお母さんと何回も訪れて
お店の方もミュージシャンの方たちとも懇意にされていたようですが
車椅子の生活になり、ご病気にもなられてからは来ることも叶わなくなって
そのまま3年ほど前に天国に召されました。お母さんの遺影を飾っているのを見た
ピアノの男性が彼女のお母さんのことを思い出されて、懐かしそうに会話が弾んで
彼女は感極まったのか少し涙ぐんでいました。

ボーカルの方が、アダモの「雪は降る」を歌っていると
ほんとに雪がチラついてきて、箱根はこの日かなり冷え込んでいました。
関西より早く日が落ちるこのあたりは、4時半ともなれば
お庭の飾り付けの灯りも少しずつ輝き始めます。

息が少し白くなり、肌を刺すような冷気の中
帰路は小田原まで行くバスに乗り込んで
駅に着いた時はすっかり日が暮れていました。

マンションの近くの停留所に行く途中には
「お宮の松(金色夜叉)」の伝説のモニュメントがあります。

夜になると、銅像の前にある展示用のガラス張りの画像の色合が
「オドロオドロしくて、、、💦」と。
省エネの展示だからか本当に薄暗い画面なんです。

ここを夜通る時は気持ち悪くて怖くて、まともに見ることが出来ないと
彼女は何だかちょっと楽しそうに笑いを堪えながら話します。

帰宅後、疲れた体も温泉に浸かるとドンドンほぐれていきます。
翌日はいよいよ彼女と過ごす最後の日です。

活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

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