最後は「来世」「未来」?の物語
前回のあらすじの最後。
素素が「誅仙台(ちゅうせんだい)」という刑場の穴に身を投じて自害し
素素を救おうとした夜華も大怪我をし昏睡状態になる。
いつまでも目を覚さない孫(息子)の、愛するものを亡くして
傷ついた姿に天帝(祖父)や夜華の母も嘆き悲しむ。
素素(白浅)は、十里桃林に満身創痍の姿で気を失って倒れていた。
白浅の父の友人であり、十里桃林に住む
折顔上神(せつがんじょうしん)という神仙が
仙術で白浅の命を救う。
白浅は
あまりに辛かった天界での日々を忘れるための薬を飲んで
夜華のことも天界でのことも全部記憶から消してしまう。
物語の終盤で
消した記憶が蘇った時、この経験は上神に昇進するための
「愛の試練」を課せられたのだと知ることになるが。
かたや長い眠りから覚めた夜華は
「結魄灯(けっぱくとう)」という神器を使って
必死に素素の人形(ひとがた)を作り出そうとするがうまくいかず
生きる気力を失った日々を送っていた。
その後
素素が産んだ息子「阿離(あり)」に癒されながら300年がすぎる。
阿離は300歳(3歳?)。
この子役の子がまた可愛いすぎる❣️
ある時、天帝の臣下、東海水君の祝宴が催され
夜華は招待されて阿離を連れてその地に向かう。
一方、折顔上神も招待されていて白浅が代理として宴に出向く。
この宴で、阿離は父が描いた母の絵とそっくりな白浅を見て
「母上❣️」と嬉しそうに駆け寄る。
素素の時に目を奪われて、白浅は明るい光に当たると見えづらくなる。
眩しい時に目を保護する姿が、自害する前の素素の姿と同じ。
この姿に夜華も素素が居ると錯覚するが
優しい雰囲気の彼女とは違って
闊達で男勝りな白浅を人違いだと思う。
しかし
話をする時、指を丸めて机を軽くトントンと叩く仕草
扇子を開いて鼻に軽く何度も当てる仕草が
素素そのものだった。
確信したのは
監禁部屋の火事の紅蓮業火(ぐれんごうか)で負った
手首にある火傷の痕だった。
白浅は天界でのことは一切記憶が無い。
夜華は「忘れたのならこれから新しく始めれば良い」と
彼女の気持ちを自分に向けるために
この後の一途で少し強引な
男らしい行動にまたまた胸が熱くなることばかり。
マーク・チャオのラブシーンがうますぎて素敵❣️
白浅の姪の「白鳳九(はくほうきゅう)」と
「東華帝君(とうかていくん)」との愛の物語もまた切ない。
東華帝君は、ガオ・ウェイグァンという191センチの長身の役者さん。
白鳳九は「麗妃と始皇帝 月下の誓い」のディリラバ。
もう一つ。
翼族の2番目の王子「離鏡(りけい)」
白浅が司音だったころ翼族に捕まり出会い、その後
恋仲になるが、彼女の兄嫁の妹玄女と離鏡の裏切りで決別する。
その時からずっと後悔に苛まれながら
司音(白浅)を思い続けた男。
「麗妃と始皇帝月下の誓い」の始皇帝役のチャン・ビンビン。
「あらすじその一」で書いた、司音(白浅)の師匠「墨淵上神」は
元神(肉体を超越した命の精髄)が集まって、長い眠りから蘇る。
蘇った時、白浅(司音)が弟の夜華の許婚になっていたことを知り
わずかに落胆したような、切ないような微妙な雰囲気を醸し出す。
夜華と二役のマーク・チャオの表情が絶妙。
師匠の何となく違う様子を白浅が訝ると、折顔と白浅の兄は
「白浅は男女の情に疎いからなぁ」と言う。
司音を入門させた時から、墨淵は彼女に惹かれたのだ。
静かにいつも温かく、慈しみの心で見守っていた。
墨淵の心の内の悲しみに似た気持ち切なさを思った。
白浅は、青丘一の美貌の神仙で
3人もの男性から慕われている。羨ましい❣️
神仙たちの天界での修行
人間界に降りて受ける試練などを織り交ぜて
紆余曲折を経て、最後まで揺るぎなかった
ひと組の男女の一途なラブロマンス。
最後に意外な展開があるが
悲劇に終わるのかそれとも、、、。
演じる役者さんとシナリオには
とても美しい精神性を感じて引き込まれてしまう。
今は薄れてきているが、日本人の精神性と共通すると感じる。
これからもしばらくは中国ドラマから離れられない。