
ここは横浜市開港記念会館。 1913年、横浜開港50周年を記念して記念館の建設が計画され、1917年に竣工した建物です。 その6年後には関東大震災によって大きな被害を受けたのですが、1927年に再建されました。 間もなく創建100周年(再建90周年)を迎える、横浜の重要文化財です。 この建物はただ美しいというだけではなく、いろいろな“不思議”や“謎”などが詰まっていて、何度来ても飽きることがありません。 話は変わりますが、先日、永瀬正敏が主演した映画を振り返る「濱マイクの大回顧展」が開催されましたが、映画では横浜日劇の2階が「濱マイク探偵事務所」という設定になっていました。 その横浜日劇も素敵な建物でしたよね。 それと何の関係もありませんが、今日は「濱マイク」にかこつけて、開港記念会館の「ハママーク」について考えてみようと思います。 冒頭に掲示したアーチ窓の写真。その両サイドにハママークが付いているのを確認いただけるでしょうか。 ![]() 近づいてみましょうね。 右側です。 ![]() 左側のマーク。 ○が連なった意匠の中で、ワンポイントで描かれた菱型のデザインが、窓全体の雰囲気を引き締めているようです。 このマークは開港50周年を記念して、市民から募集して選ばれた作品だそうで、片仮名で「ハマ」という文字が縦書きにデザインされています。 横浜市民なら学校やマンホールの蓋などでしばしば見ているのでご存知でしょう。 ![]() しかし、ここでもう一度、開港記念会館の窓をご覧ください。 よく見ると、どこかヘンなのです、ハママークが。 どう見てもハマとは読めません。 そこで画像を上下ひっくり返してみると…… ![]() どうです、こっちの方が正しい形になっているじゃありませんか。 そう、開港記念会館の窓を飾るハママークは、上下逆さまだったのです。 ![]() 同じものを建物内部から撮影してみました。 これは正しいマークですね。 どうしてこういうことになってしまったのでしょうか。 1917年の創建時にこういう使い方をしていたのか、あるいは1927年の再建時にこのようにされたのか… そして、これは間違って張り付けてしまったのか、あるいは承知で誰かがやったのか… 謎です。 ![]() 日本大通りの街灯。 ここにもハママークが。 ![]() |
しかし、よく気付かれましたね。凄い観察力です。探偵だ
けに虫眼鏡をかざし見付けたのでしょうか?
追記:「濱マイク」、新作が作られるそうですね。
なぜ逆さなんでしょう?
表から光が入って建物内に落ちる影を「ハマ」と読ませるためでしょうか?
新作できるんですか。
探偵事務所はどうなるのかなぁ。
建物内に落ちる影を「ハマ」と読ませる…
すごい発想ですね。
おもしろい。