
老人ホームから出前演奏の依頼があり、昨日、私の所属する楽団のメンバー13人ほどで出演してきた。 色々なジャンルの曲を演奏したのだが、やはり一番うけるのは戦後の歌謡曲。北国の春、川は流れる、津軽のふるさと、高校3年生、スバルなどを一緒に歌った。 20,30年前は戦前の古賀メロディーなんかが喜ばれていたので、老人ホームの居住者もずいぶんと世代が替わっていることを実感した。 こういう施設での演奏は本当に楽しいよね。若いころは「県立音楽堂」や「みなとみらいホール」なんかで定期演奏会を開催していたのだが、あれはなんだか一方通行みたいで面白くなかった。 それに比べると、老人ホームは客席との距離が近いということもあって、聴衆とのやり取りが可能。少し認知症が始まっている方々との会話は大爆笑ものだ。 「北国の春」を歌ったあと、「それじゃぁ次、“川は流れる”をやりますね。これは誰の歌だったでしょうか?」と投げかけると、とんでもない答えが返ってきた。 「千昌夫!」 その後も、 「高校3年生は誰の歌?」 「千昌夫!」 「青い山脈は誰の歌でしょうか?」 「千昌夫!」 なんてやり取りが続く。 歌手の名前は出て来なくとも、メロディーはしっかりと覚えておられる。しかも上手い。こうなると私のギターものってくる♪ 嬉しいね。 さらに良かったのは、女性職員で泣いている人がいたことだ。 でも、これは我々の演奏に感動して涙を流していたわけではない。入所者が皆さん明るく一生懸命に大きな声で歌っていたのを見て、職員さんが感激してしまったのだろうと思う。 こっちも嬉しくなってしまった。 20年ほど前のことだが、ある老人ホームの開所式に呼ばれて記念演奏をしてきたことがある。そこは入所者全員が認知症の方々であった。 だから演奏中にとんでもないことが起きる。 記録のために置いていた小型録音機を手に取って齧ってしまうお婆さんがいたのだ。 「あれ? これは羊羹かぁ……ガチッ……」 せっかくの演奏録音に、こんなのが全部入ってしまったけれど、これはこれで笑いを誘う楽しい演奏会であった。 こんなこともあった。 ある特別養護老人ホームでのことだ。 川中島の合戦をテーマにしたオリジナル曲を演奏するにあたり、ちょっとだけ戦争の話をした。 「この前の戦争というと一般的には日中戦争、太平洋戦争を指しますが、福島に行くとそれが戊辰戦争だったりするそうです。京都では応仁の乱だったりとか。長野ではもしかしたら川中島の合戦が“この前の戦争”なのかもしれませんね」 なんて前置きをして演奏を始めたら、なんと軍歌を歌いだす爺さんが出てきて大変なことに。 ♪ここは~お国の何百里~離れて遠き満洲の~赤い夕日に照らされて~ 戦争の話をしてから演奏したため、日中戦争を思い出しちゃったんだよね。 爺さまは最後まで歌い切ったけれど、我々もそれに惑わされず演奏しきった。 いや~楽しいよね、こういうことが起きるから、老人ホームでのライブは止められません。 さて、昨日は出前演奏をしたあと、有志で大船に繰り出し打ち上げを挙行! 会場はもちろん「大船おでんセンター」だ。 大船駅に到着したのがだいたい4時40分頃だったろうか。マネージャーが念のためそこから予約をしたのが正解だった。 我々は4時52分に入店したのだが、なんと5時10分にはほぼ満席に! 予約しなかったら入れなかったかも。 ![]() 出し巻き玉子。美味しいよね、これ。 おばさんたちも絶賛していた。 ![]() ポテサラ&マカロニサラダ。 ![]() おでん屋に来てオデンを食べないのか、と言われて仕方なく注文した盛り合わせ。 この店には何回も来ているのだが、おでんを食べたのは今回を含めて3,4回しかない。 「大船おでんセンター」には申し訳ないが、私がおでんを食べるのは野毛の「あさひや」と決めているのだ。私はジャガイモが5円の時代から通っている。元警察官が始めた店で、安くて美味しいオデン屋さんだ。今は娘さんがあとを継いでいるが味も雰囲気も昔のまま。 この日、「大船おでんセンター」に来たことのあるメンバーは私の他に1名だけ。なのでオデンを食べていただいたというワケだ。 ![]() このほかにゴボウ揚げ、チクワの磯部揚げなんかもいただいた。 あれ? 鶏の唐揚げも注文していたのに忘れられちゃったみたい…… ホッピーは1本で「中(なか)」を4杯もお代わり。めっちゃ濃いです♪ いつかここでライブをやってみたいね、なんて話をしながら7時過ぎに終了。 いい演奏に、いい飲み会だった。 ![]() |
日曜日も営業始めたんですか。
機会があったら行ってみたいですね、日曜日に。
それにしても土曜の夜はメチャ混みでした。
大繁盛です。
昨日、大船へ買い物に出たついでに、ランチを食べてきました。
笑いの絶えない演奏会でした。
それを肴にした打ち上げも最高でした。
おつかれさまでした (´▽`)