あの伝説の店「サクライ」が関内に戻ってきました。 サクライといっても若い人はご存じないかもしれませんが、おじさんたちが働き始めたころは、誰もが先輩に連れていかれた小さな《町の洋食屋さん》で、尾上町交差点近くの細い路地を入った所にありました。 いつも混んでいて、着席できるのはたいてい2巡目でした。狭い店内に並び、『おら、おらあっ! そこのオッサン、もう食べ終わってんじゃねえかよ! いつまでも爪楊枝でシーハ、シーハしてんじゃないよ、まったくう!』なんて心の中で叫びながら、悠長に食べている一巡目のサラリーマンたちを睨みつけていたものです。 ここのお薦めは、なんといってもチリバーグ、チリカツで、とくにカツなんて草鞋みたいに大きな形をしていたのを覚えています。 サクライが関内から消えてしまったのは10年ほど前でしょうか。入居していた雑居ビルが建て替えのため移転を余儀なくされたという話でした。 私は迂闊にもそのことを知らずにいて、気がついた時は行方不明だったというわけです。 そんなサクライを、偶然にも関内で見つけ、行ってきました。今日はオープンから数日経っていたのですが、すでに店内は満員。昔を知っている常連さんたちが早くも見つけて、集まってきていたのでした。 結局、私が入店したのは、2巡目の12時28分。チリカツにするか、チリバーグにするか迷ったのですが、結局、チリバーグ(700円)・小ライス(120円)を注文しました。 料理が出てくるまでの間を利用して、おかみさんからこれまでの事情を聞きだしました。 関内から消えたのは、やはりビルの建て替えが原因でした(現実には建て替えておらず、別な店が入っている)。しかし、なじみの関内では他に手ごろな場所がなく、横須賀で店を構えました。そして、今回、この場所が空いたというので再び移転してきたというのです。 それにしても、よくぞ戻ってきてくれました。復活に乾杯! ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね |
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