
中華街ランチで時々見かけるメニュー。 店頭の黒板書きを見て「おお~っ!」と声をあげてしまうもの、 それは「カレーライス」と「生姜焼き」。その中から、今回は生姜焼きを取り上げてみよう。 ![]() まずは「福満園市場通り店」で食べた豚肉の生姜焼き。 定番のザーサイの他に「昆布・ニンジン・ネギの漬物」が出てきた。胡麻油の風味が効いていて、なかなか美味しい。 最近、あちこちで見かける「海苔のスープ」。それだけ福建出身の調理師が増えてきたということだろうか。 ここは四川・福建料理の店だから、こういうスープが出てくるのだが、どうも中華街ランチで海苔のスープという組み合わせが多くなってきた気がする。 さて、生姜焼きであるが、ここのは洋食屋さんのものとは一線を画した“中華風”である。 甘めのタレが片栗粉でトロミをつけらている。生姜の風味は少ないほうだ。中華料理としての生姜焼きだが、量も多くて美味しい。 かなりご飯がすすんでしまった。 デザートの杏仁豆腐は普通に美味しい。 ![]() 洋食屋で食べる生姜焼きといえば、豚肉のほかにキャベツの千切りと玉ネギ、と相場は決まっている。店によっては、玉ネギを使用せず豚肉だけというこだわりを持つ店主もいるが、たいていは肉+玉ネギだ。 ところが、ここ「新福記」では、その玉ネギに替えて長ネギを使っているので、最初の見た目が衝撃的。 生姜は“すりおろし”がタップリ。そのタレで下敷きのキャベツが大浸水になるほどだ。 このタレには「酢」が入っているようで、少しだけ酸っぱさを感じさせる。その辺が中華的な生姜焼きの味付けなのかもしれない。 もちろんボリュームもあって、美味しい! 町の洋食屋さんとはひと味違った生姜焼き。たまにランチで出してほしい一品だった。 食後のデザートは大好きなフワトロの杏仁豆腐。さらにサービスでスイカも付いてきた。(6月26日だったので) ![]() ▲龍華楼・豚肉しょうが焼き(850円)土曜日価格 続いて「龍華楼」。 平日なら630円のランチであるが、この日は生憎の土曜日。そのため220円アップの850円だ。 すりおろした生姜と醤油がたっぷりのタレ。キャベツの千切りは別添えではなく下敷きスタイル。そこに旨いタレがしみ込んで、シットリしたところがまた美味しい。 豚肉は厚めにカットされているが柔らかくて齧りやすい。美味しく仕上がっている。 生姜焼きの旨みを引き立てるご飯。ここのは、それ自身が美味しい。炊き方が上手なのか。それとも良い米? ![]() ▲龍華楼杏仁豆腐 食後の杏仁豆腐は「好々亭」と同じトロトロタイプのもの。私の好きな杏仁だ。 ![]() ▲彩香・豚肉の生姜炒め(650円) 「彩香」(菜香とは別の店)では生姜焼きとは言わないようだ。店頭の表示には「豚肉の生姜炒め」と書いてある。 で、中に入りメニュー表を確認すると、こっちでは「細切り豚の生姜炒め」になっていた。表と内部で微妙に表現が異なる。 そして運ばれてきた「細切り豚の生姜炒め」。豚肉が細切りになっているのかと思ったら、レタスが細切りになっていた。 まあ、表現はともかく、ここはレタスではなくキャベツでやってもらいたいところ。生姜焼きにはキャベツでしょ。 この生姜焼き、どこか洋食屋のそれに近い。中華風の感じがしないのだ。お馴染みの味わいである。安心感のある生姜焼きといった雰囲気が漂う。 結構美味しくいただいたが、食後の杏仁豆腐は普通に美味しくなかった。 ![]() ▲翡翠楼・豚肉の生姜焼き(630円) 次は「翡翠楼」。シウマイで有名な「崎陽軒」から独立したお店だ。 一人で入ったので、当然、2人用のテーブルに案内されると思っていたら、なんと4人がけの席に案内された。相席ではない。4人用のテーブル独占なのである。 着席すると、まずポット入りのお茶が運ばれてきた。オシボリは店員さん自ら広げて手渡してくれる。この辺が崎陽軒仕込のサービスなのだろうか。 さて、ここの生姜焼き、玉ネギは使わず肉だけで勝負している。その肉も量が多い。タレは中華風らしく片栗粉でトロミをつけたもの。生姜の香りも充分出ている。かなり美味しい。 千切りキャベツは下敷きタイプではなく別添えタイプ。食べ始めてしばらく経過した頃が、タレに絡められシットリしてきていちばん美味しくなる。 今まで食べた「中華料理店の生姜焼き」としては、かなり上位に位置する。 食後の杏仁豆腐は固めのタイプかと思っていたが、口の中に入れるとホロホロと崩れる。意外な美味しさがあった。 ![]() ▲明華・生姜焼き(700円) 「明華」。風采の上がらない地味な造りの店だったが、昨年夏、大幅にリニューアル。 外観も店内も大きく変わった。 BGMもテレビからFMヨコハマに! だが、変わらないものもある。 ランチに付いてくる塩分濃いザーサイと、刻みネギだけ入ったラーメンスープ。 箸置きなんかも洒落たものに変えているのだから、なんだかバランスが悪い。 さて、「明華」の生姜焼き。玉ネギは使わず、肉だけの真っ向勝負だ。これが完全に洋食屋のそれで、意外なことにと言ったら失礼だが、かなり美味しい。 豚肉1枚でご飯が5口くらい進んでしまう。途中でお代わりしようかと考えたが、かつて見た悲劇を思い出してやめておく。 「また食べに来てもいい」と思わせる生姜焼きなのだが、デザートが付かないで700円という割高感がちょっとね……。 でも、店頭メニューに出ていたら、また入ってしまうかも。 ![]() ▲獅門酒楼・中華風生姜焼き(680円) 今まで見てきた生姜焼きとは明らかに風貌が異なる。これは完全に中華料理だ。 彩りがすばらしい。玉ネギ、ニンニクの芽、パプリカ、これが麻雀牌の白・發・中という大三元カラーをイメージしている。 下敷きの千切りキャベツには、マヨネーズがかけられていた。その上に上質なロース肉を使った生姜焼き。「獅門酒楼」のオリジナリティーを感じさせる一品に仕上がっていた。 また食べてみたいと思うのだが、今度はいつ出てくるか分からない。 なので、お店のHPチェックを忘れないようにしなければ。 そういえば大通りの「一楽」では生姜焼きが出たことあるのかなぁ。ここも何か一ひねりしてきそうなお店なので、HP要チェックだ。 ![]() ▲獅門酒楼・デザートのマンゴープリン ランチのデザートに革命を起こした「獅門酒楼」。選べるデザートからマンゴープリンをチョイス。美味しい。 ![]() ▲双明楼・生姜焼き(カレー風味) 確かにどこかカレーの香りがする「双明楼」の生姜焼き。 見た目は、豚肉と玉ネギが薄茶色のあんに絡められている。私がイメージしていたのは、すりおろした生姜が混じった“タレ”だったのだが、これはどう見ても“アン”である。中華丼のあんと似たような姿。 そしてお味の方はというと… うーん、これを生姜焼きと言っていいのだろうか。あの生姜混じりの甘辛いタレの味がない。見た目どおりの中華料理だった。 普通、洋食屋さんの生姜焼きといったら、薄切りの豚肉を使うのだが、ここのは厚め。やはり中華風の切り方なのだろうか。 ![]() ▲東光飯店のメニュー 「東光飯店」のランチで生姜焼きが出たとき撮影。しかし、このときはそのまま機会を逃し、食べることができなかった。 どんな味だったのだろうか。 ![]() 「ハマる横浜中華街」情報はコチラ⇒ ![]() |
しかし山下町となればこれまた面白いですね。
回数通えぬ渡しはあえて選ばないのですが、教授も詳しそうです。
たまにしか中華街へ行けない人には、
あまり関係ないメニューですけど、
ほとんど毎日行っていると、
こういうのがほしくなります。
五目そばネタも返上しないとなぁ~。
五目そばも、広東麺もありますね。
中華街は奥が深い!
ユートラベルノートの増谷と申します。
ブログ楽しく拝見させていただきました。
見ているだけでお腹が空いてきます。
どの生姜焼きもご飯にばっちりあいそうですね。
実は、この旅行記事を見て、わたしたちのサイト「ユートラベルノート」にもぜひ、このような生の海外情報が欲しいと思い、ご連絡させていただきました。
「ユートラベルノート」は国内・海外に関するブログや情報を集めたサイトです。
今までユートラベルノートでは「韓国」について皆さんの情報をもとに記事を作ってまいりました。
今後、ワールドトラベルノートとして、台湾の記事もどんどん作っていく予定です。
ぜひ一度、気軽に遊びにきてください。