
今週の水曜日、蒸し暑いなかをまち歩きしてきた。行った場所は中区と磯子区の区界周辺。 この辺はかなり古いものが残っていて、何度歩いても飽きないし、行くたびに新しい発見があったりするのだ。 今回見つけたのは、この時計。 一瞬、「あれ? いま何時なんだろ」って思うでしょ。 私は12時10分かと思っちゃった…… この時計は文字が反転しているだけではなく、針も左回りなのね。 「なんだ、鏡に映っているだけじゃないか」と言われるかもしれないけど、 ![]() 実は、鏡に映っているのは、こちら。 もうお分かりだと思うけど、この逆転時計が架かっているのは理髪店。 中区根岸にある「タカイ理容室」の時計なのだ。 鏡のそばに普通の時計を架けてもいいのだろうが、それだとお客さんが顔を動かしたりして危ない。そこでイスの後方の壁に架けて、鏡に反転させて見やすくしているのだ。 ![]() 理容室は根岸の旧道に面している。 かつて、外国人遊歩道だった道路である。 店主に聞くと、経営者は入れ替わっているけれども、自分で4代目だという。 「昔は散歩に来た外国人が髪をカットするために寄って行ったんだよね」とご主人。 店内を撮影してこなかったが、内部は超レトロ。 時計横の窓ガラスは、外の景色が少し歪んで見える、波打つ昔のガラスだ。 入口ドアにはダイヤガラスとモールガラスが使われている。 最近、そのうちの1枚を割ってしまい、同じものを入れようとしたら、もう作られていないということで、現代の普通のガラスが嵌め込まれたそうだ。 時間があったらこういう店で調髪してもらいたいと思う。 むかし中華街の上海路にあった「發記中国理髪」を思い出す。あそこもレトロで、腕も確かで、しかも安くていい店だったのだが、残念ながら後継者がいないため廃業してしまった。 この「タカイ理容室」は5代目、6代目と引き継がれることを願う。 ![]() さて、旧道を歩き続けていると、どこからともなくカレーのいい匂いが漂ってきた。 12時も過ぎたので、国道側に回る。 インド料理「タージタンドール」だった。 ![]() 2時間以上歩いていたから、喉が渇いている。着席してまずは水を一気に2杯も飲む。 私が注文したのは日替わりランチ。 ![]() 豆とチキンのカレーだ。 ![]() 巨大なナン! 正直、あまり期待していなかったのだが、なかなか美味しいカレーランチであった。 でも、ナンが多過ぎる… とか言いながら完食し、午後のまち歩きに向かった。 ![]() |
このあたりもきっと登場するのですね。
昔、3年間くらい根岸の丘の住人だった私も、なにが
出てくるのかとても楽しみです。
床屋さんには結構この雰囲気の店舗が残っているので、撮るとひと記録になりましょう。
根岸の丘に住んでいたんですか。
あの辺はお金持ちが多いですね。
その中の一人だったのかぁ…
大きくて美味しかったけど、
カレーだけじゃ飽きてしまいます。
もう一品、何か欲しいくらいです。
本郷町~本牧の旧道にもレトロな床屋さんがありました。
でも、今は廃業…
写真だけは撮ってありますが、中に入っていないのが残念。
おそらく、あのあたりで最初に建ったであろう
ごく庶民的なマンションに住んでいました。
偶然、「ハッスル」のK氏一家も同じ時期にいたそうです。
もっとも向こうはまだ「ガキ」だったのですが……。
彼も同じマンションだったという話をしていましたが、
それが根岸の丘の上だったんですね。