毒針の食感がたまらないサソリ揚げ ～「王家沙」～

久々の「横浜大世界」訪問である。ここができた頃は、飲食するのにも入場料が必要で、「そりゃあ、ないだろっ！」と怒りながらも１０００円の年間パスポートを購入し、毎月２，３回は通っていた。 　その後、飲食だけのお客さんからも入場料を頂くことの間違いに気づいたのか、小劇場や展示コーナーなどに行くお客さんと、飲食だけのお客さんを分離し、３階のフードコートへは入場料無しで別階段から上がれるようになった。冒頭の写真がその階段である。 　探偵団が訪ねた日は北京オリンピック閉会直後だったのだが、フードコートではまだまだオリンピックにあやかった企画が続けられていた。 　題して“北京オリンピック応援イベント　スタミナ料理バトル”。 　食フロアに出店する６店舗が、自慢のスタミナ料理でバトルロイヤルを繰り広げていたのである。 　探偵団も場外からこれに乱入。まずは「王家沙」から攻めた。 　サソリ揚げ・金沙添え！　２匹５００円！ 　まるまると太っており、なかなか美味そうだ。 　まずはハサミのような右手をアームロックし、 　“銀髪鬼”ブラッシーなみの噛み付き口撃。 　サックリ、パリッとしている。もちろん流血はない。 　続いて左手。 　「サクッ」 　うん、右も左も関係ない。無思想の世界だ。 　さらにストマックを攻撃する。噛み付くと、胴体が真っ二つに割れた。臓物らしきものが真っ黒に揚がっているが、どこかレアっぽいところもあって結構怖い。 　ほんのわずかなネッットリ感が残っている。この部分をパン粉やニンニクを揚げて作った金沙にまぶして食べると、なかなかイケル。酒がほしいくらいだ。 　最後に尻尾と毒針を押さえ込み、ブラッシー流に噛み付く。ほとんど味はない。あるのは甲殻類特有のガラっぽさ。ジョリジョリ感。 　 　毒針に止めを刺す。一瞬、舌に引っかかったが痛みはない。痺れもない。ひと噛みで消えてなくなった。 　サソリ固めで探偵団の勝ち！ 　 　これは２００６年、「王家沙」に初めて登場したサソリの串揚げ。 　これまた探偵団の一本勝ち。 　これは、「横浜大世界」の向かい側に建つ「萬福大飯店」で食べたサソリ焼きそば。 　このときは集団で攻められたが完勝。６匹ほどやっつけた。 　場外乱闘の際、リング下に落ちたサソリ。拡大してみた。 　毒針が鋭い。 　アントニオ猪木が戦ったＵＳヘビー級王者ジョニー・バレンタインは、「毒針攻撃」といわれる必殺エルボースマッシュを武器としていたが、あれに劣らない鋭さだった。 　どのサソリも、それ自体は「ウマイ！」というような食べ物ではない。ただ、もの珍しさと、サクサクとした食感だけが“ウリ”なのである。 　まあ、話のネタに食べてみたらどうかな。 （注）サソリに毒はありません。また針はカリカリに揚がっているので喉に刺さることもありません。 　これらは養殖サソリだそうです。　 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね 「ハマる横浜中華街」ランチ情報はコチラ⇒