中華街では数少ない和風の居酒屋へ行って来ました。場所は長安道に面した要明鶴ビルの1階。この要明鶴というのは広東省の三つの県名の頭文字を組み合わせたもので、2階には要明鶴同郷会があります。毎夜、このビルの下を通ると、ジャラジャラと麻雀の音が聞こえてきます。 「屯(たむろ)」は昼のランチもやっていますが、やはりお薦めは夜の部でしょうね。以前は板前を雇ってすし屋をやっていたのを、いつだったか忘れましたが和風の居酒屋に転換したのです。 インテリアには黒いテーブル・イス、黒い板などが多用されています。床は黒石の洗い出し。どうやら黒が基調のようです。女将さんは兵藤ユキか聖飢魔Ⅱのデーモン小暮に似たヘアスタイルで、かなり特徴的。この方が和服にたすきがけ、一人で切り盛りしています。 ![]() まずは日本酒を注文。枡の中に厚手のグラスを置き、そこへなみなみと冷酒を注いでくれました。酒がグラスから溢れて枡にこぼれ出てくるのが嬉しいじゃありませんか。大き目のグラスでこぼれないよう入れても同じなのに、こうやって注いでくれると、なんだか得したような気になるものです。 “お通し”はポテトサラダでした。そこに入っている魚肉ソーセージがなんとも懐かしい。お代わりしたくなるほどでした。 ![]() 料理は好みのものがたくさんあります。カウンター上の置かれた大皿には、今日の煮物や焼き物などがドーンと盛られていました。他にも納豆のお袋焼き、ゼンマイ煮、ピリ辛キンピラなど、一人で切り盛りしているにしてはメニューが豊富です。 日本酒は真澄、黒松剣菱、久保田など、これまた好みの銘柄がありました。ビールは中ビン(500円)と生中(600円)です。焼酎は大分の「なしか!」。その宣伝コピーにはこんなことが書いてありました。 要領がいいのしか出世せんのち! そん要領ちゅうのは学校じゃ教えんのち。 なしか! これはいずれ呑んでみるとして、今日は濁り酒「五郎八」をやってみました。写真にあるつまみは芋の煮っ転がしです。結構な量でしょ。これだけ食べるのに濁り酒1杯というわけにはいかず、あと1杯、2杯と呑んでいるうちに今度はつまみがなくなり、お薦めの馬刺しを注文することに。なかなか両方が同時に終わるというのは、難しいですよね。 ![]() 【馬刺し】 それにしても、この中華街で馬刺しが食べられるなんてビックリしましたが、料理も酒も、たいへん満足できるものでした。 ![]() |
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