中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

ワンタンの専門店「瑞雲」が開店

2004年10月07日 | 中華街(台南小路・太平道・その他路地)
 香港路と中山路をつなぐ細い路地に誕生しました。「瑞雲」。なんとも縁起の良い店名で、メニューにも縁起物がズラリと並びます。それはワンタン。スープの中で白い雲のようにフンワリと浮いた白い皮、その雲を呑むと書いて雲呑(ワンタン)となります。中国では雲を食べることは縁起の良いこととされており、おめでたい点心なのです。
 店先の看板に「小吃店 瑞雲」と書いてあります。この小吃店とは、料理店と屋台の中間のような店を指すらしい。広辞苑によれば「吃」は「喫」と同義語なので、「小吃店」は「スナック喫茶」とでも訳せるのでしょうか。
 それとは別に《フワフワ漂うもの・水に浮かぶもの》という意味もあるようです。ちなみに、船の「喫(吃)水」という字もこの字を使っています。
 今日注文したのは肉ワンタン麺(600円)。アツアツの醤油系スープにストレートな細麺と、ワンタンが七個浮かんでいました。まずはスープを一口いただく。ズズズ~ッ。
 あっさりした中にも自己主張があり、それでいて、やはりどこか正統な感じのする旨さが際立っています。特注の麺も素直で歯ざわりがよいぞ。そして肝心のワンタン。熱々のところを、上の歯と下の歯でブチュっと噛み切ると、旨みを吸い込んだ肉の塊が現れた。このプリプリ感がなんとも言えない感触だ。
 そして、肉と一緒に口中へスルリと入ってきた皮がまた格別で、これが「雲」の味なのかと思わせてくれます。

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