中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

鶴屋から松屋へ

2022年04月24日 | レトロ探偵団

 昭和5年8月25日の新聞記事から。
 横浜の老舗である「鶴屋」が「松屋」になることを伝えている。松屋といっても、私がよく食べている牛めしの「松屋」ではない。デパートの松屋だ。
 「鶴屋」というのは地蔵坂の下、亀の橋近くにあった呉服店である。関東大震災後、吉田橋と羽衣橋の間(関外側)にあった佐木町警察署跡の土地借用願を神奈川県知事に提出して、鶴屋呉服店はこちらに移転してきた。
 昭和5年(1930)9月29日、吉田橋際の店が新築落成、10月1日に旧称鶴屋呉服店を松屋呉服店と改称している。


 ↑ クリックして拡大できるよ♪

 新聞記事には新築された「松屋」の写真が掲載されている。この建物は横浜都市発展記念館のアーカイブにもあるので確認できるよ。

 戦時中の昭和19年(1944)3月には、建物全館および亀の橋社員寮を海軍航空技術廠支廠に供出し、食堂を開始していることが分かった。
 雑炊食堂というのは戦後の話だと思っていたが、昭和19年に既にあったとは……。

 新聞記事の写真に描かれている昔の鶴屋、これを描いたのは五姓田芳柳(義松)だという。


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