「チャイハネＮｅＮｅ」に“諸国漫遊食堂”がオープン

全国各地にエスニックなお店を展開する「チャイハネ」。開港１５０周年の今年、同社は創業３０周年を迎え、中華街のチャイハネ５店舗すべてを改装した。 　そのうちの一つ、南門シルクロードにある「チャイハネNeNe」に３月１４日、「諸国漫遊食堂」がオープンした。 　改装前は１階から３階がエスニックな民芸品・衣料品などの販売フロアで、４階があまり目立たないカフェだったのだが、今回、そのカフェ部分を拡大して１，２階に持ってきた。それが「諸国漫遊食堂」である。 　まず、ネーミングがいいではないか。なにか旨いもんを食わせてくれそうな、あるいは、ゆったりとした食事ができそうな、そんな雰囲気を感じさせてくれる。 　オープン３日目の昨日、さっそくランチを食べに行ってきた。 　１階は、１～２名用のテーブルが数個、間隔をあけて配置されている。ギチギチに詰めていないところがいい。一人であることを告げると、 　「お一人様ですか。お２階もございますけど…どうなさいます？」と嬉しい案内。もちろん、景色の良さそうな２階へ上がる。 　階段下の壁には、こんなサインが。禁煙席もあるらしい。 　２階はこんな感じ。男性スタッフの方が寄ってきて、まずはタバコを吸うか吸わないかを聞かれる。 　もちろん吸わないので、禁煙席に座る。しかも柔らかい陽射しと南門通りの景色を楽しめる窓側の特等席だ。 　ランチメニュー。基本はベトナムのフォーと、 　インドとタイのカレーだ。 　その中からスパイシー野菜カレーを注文。通常価格９８０円のところ、ランチタイムにつき８８０円である。 　料理が来るまでの間を利用して店内観察。 　各テーブルの横に置かれた籠。ここのはスチール製だが、「三和楼」では籐籠のものが使用されている。これは、お客さんが荷物やカバンを入れるための籠で、じかに床に置かなくてもいいよう、お店が配慮して用意しているのだ。 　禁煙席もあるし、このようは気配りもあるし、好きだなぁ、こういう店。 　向こうは６人用のテーブル席。明るい陽射しが眩しいくらいだ。 　カレー、到着。眼の前に置かれると… 　いろいろ混じったスパイスの香りが、もうたまらん！ 　別容器に盛られたカレーはちょっと少なそうに見えるが、これでも結構な分量が入っている。 　まずは一口、スプーンでカレーを頬張ると、絶妙に調合されたスパイスが鼻腔を刺激する。もちろん美味しい。 　合い間に食べるレンコンがまたシャキシャキしていて、歯ざわりがいい。しかもカレースパイスで濃厚になった口内をやさしくリフレッシュしてくれる。 　ライスは長粒米。ポソポソした食感がカレーによくマッチしている。今は無き「辣」のご飯と、どこか似た感じがする。 　しかし、このご飯の分量が全く足りないのが、唯一の欠点だ。食べ進んでいくうちに、ご飯が無くなってしまいカレーだけが余ってしまった。 　小食の私ですら「もっと、ご飯を！」と言いたくなるくらいなのだから。４階時代のカフェで食べたカレーライスもそうだった。 　これはどうも、女性向けのカレーなのかもしれないが、できればライスのお代わり自由にしてもらいたいもの。 　せっかくの美味しいカレーを、最後はご飯なしで食べるというのも、もったいないから。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね