「一楽」にて煮込みハンバーグと唐揚げのランチ

先週の水曜日のことだが、この日は遅いランチタイムとなってしまい、お目当ての「一楽」にたどり着いたのは午後１時を過ぎていた。 　日替わりの「中華風煮込みハンバーグ」を注文したあと、何気なく入口を眺めていたら、後輩のＨ君が入って来るのを目撃。 　単独ランチだった彼はレジ横のテーブル席についたのだが、さっそくこちらの席に招き入れダブルランチということに。 　Ｈ君が頼んだのは週替わりから「鶏から揚げの山椒炒め」だった。 　まずは煮込みハンバーグが先に到着した。 　見るからにデカイ！ 　でも、中までちゃんと火がとおっているのか、との心配はご無用。 　ご覧のとおり均一に仕上がっている。 　もしかしたら蒸したあと煮込んでいるのかな。 　当然二つに分けてシェアする。 　挽き肉と一緒に練り込まれているのは、タケノコやシイタケといった、中華でよく使う食材だ。 　そこに絡まってくるアンがこれまた中華風の味付け♪ 　これは、ご飯がすすみ過ぎて困っちゃうよね。 　しばらくして「鶏から揚げの山椒炒め」が運ばれてきた。 　あまり変わり映えのしないお店では、鶏のから揚げといったら、キャベツの千切りを添えただけのものとか、甘酢をかけたものなどしかお目にかかれないのだが、この山椒炒めは実に美味しかった♪ 　唐辛子も含めて、一緒に炒められた野菜がいい仕事をしている。 　このワケギ（細ネギ？）との相性が抜群だ。 　私は１杯で済ませたのだが、若いＨ君は２膳も食べていた。それだけご飯がすすむ料理だったということだね。 　食後は彼と別れて、私は例の倉庫を確かめるべく日本大通りへと向かった。 　これだ。 　旧日東倉庫（左側）。三井物産の倉庫として使われていた。 　右側角の建物は旧三井物産横浜支店のビルだ。 　昨年、不動産業「ケン・コーポレーション」がこのビルと倉庫の両方を取得し、三井物産の方はこんな名前のビルに変ってしまった。 旧日東倉庫も三井物産横浜ビルも建築家・遠藤於菟（おと）が一体的に設計したもので、明治４３年（1910）に竣工している。 　遠藤於菟の設計といえば生糸検査所（現在横浜第2合同庁舎）や帝蚕倉庫事務所（北仲通）など、生糸に関連する建物を思い出さずにはいられない。 　もちろんこの日東倉庫にも生糸が入れられていたという。 　今や横浜の大きな観光地となった赤レンガ倉庫よりも歴史が古いのだ。 　三井物産横浜支店とこの倉庫は、横浜の生糸貿易の最前線を担ってきた建物である。 　その倉庫が解体されるという話を聞いたのはつい最近のことだ。 　三井物産が不動産会社に売却し、その会社が倉庫を取り壊し跡地を再活用するということらしい。 　先ごろ世界遺産に登録された富岡製糸場が羨ましくなってくるではないか。 　 　“歴史を活かした町づくり”を掲げる横浜市としては、残念な話である。 　市民も関心がないということもあるのだろうがね。 　昔の赤レンガ倉庫もボロボロで、白ペンキによるいたずら書きがあちこちにあったけど、それらを修復し今ではあんな賑わいが演出されている。 　あちらに比べたら“ちっぽけな倉庫”であるが、なんとかならないのだろうか…。 　こういうのが貼りだされたってことは、解体は確定なのかな。 　≪参考記事≫　産経新聞 　倉庫の外観を眺めたあとは、開港記念会館に向かう。 　この会館は、明治13年に商法会議所が設けられた由緒ある場所で、当時は「横浜貿易商組合会館」といっていた。 　生糸貿易とは大いに関係のある歴史的なポイントだ。 　現在の会館が創建された大正時代の２階には、こんな食堂があった。 　宴会場みたいだな。 　こちらは震災後に再建されたころの食堂。 　やはり宴会場みたいだね。 　昭和２年、再建した時の食堂の営業案内。 　なるほど、宴会がメインのようだ。 　地下にも食堂があったのか… 　１か所くらい復元してほしいよね。 　２０１７年には開港記念会館が創建されて１００周年を迎える。 　それを機会に、ぜひとも食堂を復活させてもらいたい、そう願っているのだが… ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね