
冷やし中華とか冷麺といえば、“暑い日にそれを啜って身体を冷やすもの”というのが、日本国民の一般的な想いではなかろうか。甘酢醤油系のタレを使ったごく普通の冷やし中華は、とくにその感が強い。キリキリに冷やしたガラスの容器入りなら、なおのこと。 熱い太陽にジリジリと後頭部を照りつけられ、さらに、灼熱のアスファルトから立ち昇る熱気で意識が朦朧とする真夏。汗をかきかき入った中華料理店で冷やし中華を食べていると、火照った身体が徐々に収まり首筋の汗もひいていく。 だれでも一度は、そんな経験をしたことがあるはずだ。 ところが横浜中華街には、食べていると大汗が噴き出てくる冷麺がある。といっても熱々の麺に熱々のタレがかかっているのではない。とにかく辛いのだ。辛くて大汗をかいてしまう冷麺。それを出している店は、ご存じ四川料理の「杜記別館」だ。 具は叉焼、トマト、浅葱。それから写真には写っていないモヤシ。これは麺の下に埋蔵されていた。食べるときはこれらをグシャグシャに混ぜ合わせ、赤くて辛いタレをタップリまぶして啜る…いや、啜っては危ない! むせかえる危険があるので、ここは両唇でそっとたくし込もう。 しかし、しばらくこれを繰り返していると、次第に唇が痛くなってくる。唇がひび割れしているような人は要注意だよ。因幡の白兎状態になってしまうからね。 辛いには辛いのだが、しばらくは汗なんか出てこないし、舌が痺れるような辛さでもない。それで、ときおり気を許してうっかり麺を啜ったりすると、やっぱりゴホッとむせてしまう。それでもなんだか中盤までは余裕だった… が、終盤になって滝のように汗が流れ落ちてきた。例によって、ハゲ頭や額から噴き出た汗は首筋を流れ、胸からメタボ腹に伝わり、最後はパンツまでグショグショだぁ。 ![]() 灼熱の口内を鎮めるため、冷麺の合間に食べる山東風水餃子。これはこれで美味しいのだが、タレがまた辛い。さらに汗をかいてしまう。 「杜記別館」の四川冷麺ランチは、やはり熱かった。 [参考] 「杜記別館」がまだ「新錦江」と名乗っていた頃の冷やし中華。 ![]() ![]() 「ハマる横浜中華街」情報はコチラ⇒ ![]() |
去年は名前も「四川風冷麺」でしたが。
今年のバージョンもおいしそうです。
四川風と四川の違いでしょうか。
でもね、麺がイマイチ。
こんなものだ、と言われてしまえばそれまでなのですが、
なんだかボソッとしていて好みではありません。
やはり冷やし中華系はスルスルっと、啜れなければね。
しかし、これをもって「杜記別館」を判定してはいけませんよね。
麺は好みもあるのでしょうが、こういう低加水な素朴な麺も好きなので私は気に入りました。
スルスルって啜って食べれちゃうと、完全に咽るので、モソモソと食べる麺の方が安全に食せます、と言ったお店の配慮とか…ないですね(汗)
たしかに、スルスル麺だと簡単に咽るかもしれませんね。
辛い冷麺にはこういう麺がいいのかな。