
中華街のなかでお菓子を売っているところは結構ある。それらのうち、小さな店だと売り場の奥で製造していたりするのだが、大店だとだいたいは外の工場で作っていたりする。 でもね、この「同發」は中華街のなかに工場があるのだ。これは珍しいことだと思う。 感心するのは、街中に工場があるということではなく、この建築物そのものの美しさである。外壁には垂直・水平なラインがつけられて、見た感じ、かなり古い建物であることが想像される。一見、ムダな装飾を施しているのが、なんとなく昭和初期の建築であることを示しているような気がする。 ![]() これは同じ場所を昭和50(1975)年に撮影した写真。この頃は同發菓子工場ではなく国際的な輸送会社の事務所だった。壁に「ACME」と書いてあるが、同名の貿易会社が横浜公園の裏にあった。おそらく、その会社の輸送部門か子会社だったのだろう。 この写真の右端に、タイルを貼った門柱が写っている。これは今でも建っているレトロな柱で、たぶん、この建築と同時代に造られたものだろう。 ![]() よく見るとスクラッチタイルが貼られている。これは昭和初期に流行したタイルだ。こんなのがあるということは、やはり昭和初期の建築物に間違いないと思う。 ![]() |
1975年というと私が生まれた年
右端の白い建物もそのままですね。
この建物は1920年代か30年代ですかね。
こんなのが残っているんですよ、中華街の中には。
このビルが、同發のお菓子工場だったと知ったのはつい最近でした。
このビルの前が同發の駐車場で、クルマを停めたとき、趣のある建物だなあと思い、看板を見て知りました。
>ACME」と書いてあるが、同名の貿易会社が横浜公園の裏にあった。おそらく、その会社の輸送部門か子会社だったのだろう。
私この会社のビル憶えています。20年ぐらい前まではあったと思います。こちらも古いビルだったと思います。正確な場所はどの辺だったかは忘れましたが、ご存じでしょうか?
花園橋から大桟橋に向かい、横浜公園を左側に見て進むと、中区役所があります。その隣に高層マンションが建っています。1階はハーバーズムーンという有明のハーバーを売っているお菓子屋さんです。ここにはかつて簡易裁判所がありました。
その四つ角の海側に明治生命のビルが建っています。1階はコンビに「スリーエフ」です。
このビルの建っている場所にACME貿易があったと記憶しています。
かつての場所を教えて頂いて、ありがとうございます。
中華街へ行く途中にあった記憶だったのですが、
場所がわかって 嬉しいです。
しかし、同發のお菓子工場の昔の写真を撮っている、酔華さんって
凄すぎる!!!
20数年前のことです。
いますが、もともとは中華街近辺の古い建物が
好きで、よく歩きまわっていました。
多くの古い建物が取り壊されてきましたが、
旧警友病院の建物と、この同發の
菓子工場はしっかりと残っています。
中華街から帰る際には、この2つの建物+オリエンタルホテルを眺めて帰ることにしています。
特に、同發の菓子工場は気になります。
壁をはがすと、旧モリソン商会のような大発見が...
なんてことを期待していますが、この建物がアクメ貿易関連施設だったのは驚きです。
区役所そばにあったアクメ貿易のビルは、地下部分が
旧露清銀行の基礎部分が流用されていました。
まさか、建物関係でも、このページに行きあたるとは
思いもしませんでした。
中華街周辺には素晴らしい建物がたくさんありました。
警友病院、円柱を貼り付けた壁が美しかったですね。
その近くで、むかし、四十八番とかかれた看板を見つけたとき、これは旧モリソン商会のものではないかと指摘したことがありますが、神奈川県庁には無視されました。ふん。
ストロングビルは最近壊されてしまいましたね。