
ずっと気になっている2つの公園があります。 それは「横浜公園」と「山手公園」。 どちらも横浜の歴史と共に歩んできた由緒あるスポットなのですが、その気になる部分とは…… ずばり発祥の由来です。 「横浜公園」に設置されている記念碑(昭和4年建立)には「我国最古の公園」という記載があるのに対し、「山手公園」に作られている記念碑(平成2年建立)には「我国初の洋式公園」なんて書いてあるのです。 両方とも横浜市が設置しいるのですが、いったいどちらが最初の公園なのでしょうか。 その謎を探るべく、私はときどき山手公園を歩き回っています。 冒頭の写真は「テニス発祥記念館」。この公園が我が国テニス発祥の地であることを記念して造られていますが、残念ながらいつ行ってもお客さんは少ない…… この日も先客1名。 閑古鳥が鳴いていました。 ![]() こちらは記念館の先にある公園管理事務所兼クラブハウス。 昭和9年に建築された旧山手68番館を昭和61(1986)年に移築したものです。 なかなかいい感じでしょ。 ![]() 私がこの公園に来るたびに気になっているもう一つのもの。 それは管理事務所の右端に見える入口。 ![]() ティールームの看板が出ていますが、これは公園内の喫茶店なのでしょうか。 門は管理事務所の一部になっているので、おそらくテニスクラブと関係があるのではないかと思っていたのですが…… ![]() 先日、よくよく覗いてみたら、どうやら普通の喫茶店のようです。 ![]() 店名は「閑古鳥」。 珈琲・紅茶・マドレーヌがお勧めのようです。 ![]() もう少し進んでいくと、こんな看板が。 コーヒーは宮内庁御用達「珠屋・小林商店」のロイヤルブレンドコーヒー。 しかし、最初の看板にあったマドレーヌはガムテープで消されています。なんでだろう…(理由はあとで分かりました) ![]() 看板からすぐのところに、なんか、ちょっといい感じの民家があります。 ![]() 「Tea Room」の看板が壁に貼られています。 どうやらここが「閑古鳥」のようです。 ![]() 念のため先の方を確認します。 行き止まりでした… ![]() さて、「閑古鳥」に戻って様子を伺います。 これは完全に民家ですね。 「入口」、「営業中」の札がぶら下がっているので、自由に入ってもいいみたい ♪ ![]() ここが玄関です。 ![]() 引き戸が閉まっているのですが、思い切って開けてみました。 ![]() 玄関の内部は結構広い。 いきなり玄関内部写真を撮るのも憚られましたので、とりあえず三和土(たたき)に敷き詰められた黒石だけを撮影。 (あとで聞いて分かったのですが、これは那智の黒石だとか) 「こんにちわ~」と声をかけるとすぐに、中から年配だけどなかなか上品なおばさんが出てきました。 ![]() 玄関からすぐのところにあるのが、家庭のダイニングキッチンのようなスペース。 写真の右側がカウンターになっていて、その中にキッチンがあります。 テーブル席は3,4人掛けでしょうかね。 食器棚に置かれたテレビ。まるで親戚の家に来たような感じです。 他に和室や中庭のテラス席などもあり、このダイニングキッチンからすべてが見回せます。 ![]() これがロイヤルブレンドコーヒー♪ いい香りです。 砂糖もクリームもいりません。 まろやかで甘味すら感じます。 ![]() テラス席。 この日は雨が降ったり止んだりの天気でしたので、こちらは体験できませんでしたが、夏でも風通しが良くて涼しく、居眠りするには最高の場所だそうです。 ![]() 掘り炬燵のある部屋。 冬はここが良さそう。 ![]() もう一つの和室。 古めかしい箪笥の上にあるのは、帯をリメークして作ったバッグだそうです。 ![]() これも使わなくなった帯や和服の袖を再利用しています。 ![]() 右側にあるお寿司の飾り。 紙を極細の筒状に丸めて、それをいくつも組み合わせて作ったという作品。 これらは店主の労作ではなく、知人が作ったものだそうです。 こんな感じの「Tea Room 閑古鳥」。 山手公園自体があまり馴染みのないスポットで、しかもその公園と一体になったような門から入って行くという分かりにくいアプローチ。 これはもう完全な「隠れ家」的カフェですね。 静かでユッタリとした時間が流れる「閑古鳥」は、読書をしたり小説を書いたりするのに最高の空間かもしれません。 たしかに素敵なカフェなのですが、実は聴いてビックリの隠れた歴史がこのお店にはあったのです。 この続きは次回へ。 つづく ![]() |
続編が楽しみです。
うーん、マドレーヌの秘密と言い、気になりますねぇ。
あのカフェにまったく近づかなかったのが残念です。
もっと早く行っていたらよかったのにと思います。
こういうことって、ほかにも結構あるのかも…
店主から話を聞くと、いろいろ見えてきますね。
今回も昔の話をしているなかで、素晴らしい発見があったのです。