鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

通称、御幸森コリアタウンの現場に入った。

2007-03-12 21:18:24 | 直言!
現場近くに公園があった。ここでトイレをすませばよかった。
キムチは取材した現場近くで買った。前にこの店でキムチ講習の取材をしたことがあった。そのとき食べたとき美味しかったのでここで買った。
そして「蒸し豚」はこのタウンのとおりにある。ここは美味しいのである。
その前に他の店で韓国海苔の小さいのを買った。これは中から海苔をだして密閉容器にいれておく。そして朝、夫の朝食にだすと1・2枚食べているので買った。大きい海苔は夏になると手巻き寿しをするときに使う。寿し用に残してある。
これを細かくきっていたがもったいないのでこのごろはこの海苔を買って使うことにしている。2人家族だから結構長持ちをする。
「蒸し豚」の店は民団支部の支団長さんの店である。ここの蒸し豚はきれいでおいしい。2回買ったが美味しかったのでここで「蒸し豚」を買った。
夫が家にいる。
(スーパーで他の食材を買って帰るより同じぐらいの値段で夫の好物「蒸し豚」と「キムチ」、これで何日間、この食材で間に合う。家に帰って豚肉もキムチも切って密閉容器にいれておくとすぐにキムチ炒めもできる。始めは切って皿に持って作りおきのチョジャン(酢味噌)をだせばほかに食材はいらない。キムチもだせば夫はこれで充分である)

そしてここから近い御幸森神社に行った。トイレを探したが外にはなかった。
そして表通りにでてタクシーを待ったがタクシーが来ない。鶴橋の駅でしょうと思った。が、タクシーがなかなかこない。2時すぎなのに----こない。
もうトイレが我慢できない。
タクシーがこないので近くの弥栄神社に向かった。
トイレが見当たらないので受付の人に聞くと「ここはトイレが外にありません」という。もし外にトイレがあって貸してもらえれば受付に書いてあったおみくじを買って帰ろうとしたがないというので「もうがまんができません」といったが黙っておられた。
たぶん手にもっている荷物、キムチの匂いに閉口されたのだろうか。
貸してもらえなかった。
神社からでるとき気がついた。
高齢者の介護をしている在日韓国人の施設がこの近くにある。ここで借りようと急いで歩いた。大通りの信号が赤になった。
待っているのもイライラする。
青になった。大通りを渡った角の施設はシャーターが降りていた。そして賃貸しの張り紙がでていた。
ここに施設がなくなっていた。いつのまになくなったのだろうか。
この建物では少し無理があると思った。
いろいろと思うことがあって---------。
しかたなく私は商店街をあるいて喫茶店を探した。右側に1軒あったがはいりくそう。そしてまた次めがけて歩いた。いつもは重い荷物を持ってあるくことはしないのに生理現象の限界になるとこんなにもたくましく歩けるものだと1人でへんに感心して歩いているとすぐに右側に喫茶店があった。
私はドアを開けると「オソオセヨ(いらっしゃい)」と言った。あれと思ったが入って「ミヤナミダファジャンシル(すみません。トイレ)」というとママはというよりアジュマ(おばさん)は「イエイエ」と言いながら驚いて苦笑いをしておられたがトイレを貸してくれた。
一目散に椅子にかばんと荷物をおいてトイレに走った。
和式だがそんなこと言ってられない。
急をようするとかがむことができた。いつも膝がいたくて屈むのに大変なのである。トイレの限界は人間をこうまで変えるのかと思いながらトイレをした。
我慢した後のトイレは気持ちがいい。取材現場で出されたお茶もそんな飲んでいない。取材現場に入るまで鶴橋駅でトイレをすませている。1時間ほどなのにこんな我慢できなくて往生した。
トイレからでてきて日本語で「突然のトイレですみませんでした」と言ってホットコーヒーを頼んだ。
飲みながら「韓国からいつこられたのですか」と日本語でいうとこの日本語が通じない。今度は下手な韓国語で「韓国からいつこられたのですか」ときくと韓国語で「そんなにたっていない」と言った。
そして「韓国はどこでかすか」と聞くと「ソウル」と言われた。
私は「韓国語ができなくてすみません」というと「いえ。よく話されます」と言われたが「いえ。そんなにできません。日本の学校を出たのでそんなにできません」と話をするとアジュモニは「両親は1世ですか」と聞いた。それで私は「はい。1世です。だから話は聞くことはできるがしゃべることができない」というと「それだけできればいい」とまたお世辞で褒めてくれた。
私は突然のトイレの申し出に快く貸して下さったのできちんと身分を名のっておこう。こんなせちがらい世の中、たぶん驚き女1人で突然のトイレを使う身も知らない私に怖かったかもしれないと考えて名刺をだして感謝の言葉を述べた。
アジュモニは文字が読める。
「どこからきたのか」ときくので「奈良で暮しています」と話すと名刺を見て「下に書いてある住所ですね」と聞かれた。
そして東京の住所をみておられたので「中央の通信員」といったら理解されたようだった。
別に記者だからといってコーヒーをご馳走になろうとは思っていない。人のよさそうなアジュモニにこのまま黙って帰ると何者か分からなくて夜も眠れないのではないかと考えて身分を名のった。
アジュモニは名刺を見て安心されたようだった。
そして「いくらですか」とつい日本語がでてしまった。
アジュモニは「250円」という。私はまさか250円のはずがない。500玉があれば500玉を出すのになかった。
100玉を3つ出していた。250円なんてありえないととっさに考えて「私はそんなことはない。250円ではない」と日本語でいうと「250円です」と日本語で言う。心の中でそんなはずがないと思っていた。
私はお言葉に甘えて300円出して「50円のおつりはいいです」と言うと「そうですか」と言って受け取られた。
アジュモニの心の温かさを感じた店だった。
アジュモニは韓国語で「またよく来て下さい」と言われて「はい。また来ます。今日はありがとうございました」と言って店を出た。
トイレをしたすっきり感とアジュモニの温かさに心はもっと爽やかな気持ちになっていた。
御幸森コリアタウンに行くとき近回りの道、商店街を通り抜けていくがこの商店街の中にあった。店の屋号を見てこなかった。この喫茶店から鶴橋駅に向かって歩くとすぐにアリラン亭の韓国料理店がある。
この近くにある喫茶店、メニューは日本語と韓国語になっている。アジュモニは「ここは韓国の人が多くこられています」と話していた。
またこの近くに行かれたら立ち寄って見て下さい。
そんなことで私がちょっと気をつけて近くの公園ですればよかったのに我慢、我慢して結局、喫茶店でトイレを借りることになった。
「アジモニ。ノッラショジョ。ミアナミダ、カムサハムニダ、トータバンエソカンミダ、クッテニヌン、タシーマシヌンコピー マンドルジュセヨ。オヌル テダニカムサハムニダ、アジュモニヌン、タットゥタンマウミ、カンダンハンミニダ、トーマンナンシムニダ(おばさん。びっくりしたでしょう。すみません、ありがとうございます(感謝します)、また喫茶店に行きます、そのときはまた美味しいコーヒー作って下さい。今日、本当にありがとうございます。おばさんの温かい心に感動しました、またお会いしましょう)」

そんなことでトイレの我慢で人に迷惑をかけることになったが温かいアジュモニに出会うことになった。
またこの通りを歩いて現場にいくことがあるのでまた必ず立ち寄ってみよう。そのときはトイレを済ませていくことにしょう。
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2 コメント

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ありがとうございました (dokokimura)
2007-03-13 12:41:43
昨日は取材ありがとうございました。検索から来ました。
コリアタウンは多くの方が訪れるようなったのですが、インフラの整備が遅れています。その一番がトイレ。そして二番目が駐車場、3番目が一度に集まれる「場所」です。
これからもこつこつがんばります。
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ありがとうございます。 (チョンヨンスン)
2007-03-13 23:13:04
さっそく検索していただきありがとうございます。日々の雑感を書いています。普通の暮らしをしている主婦の繰ごとです。トイレを貸して下さった韓国のおばさんに感謝を申し上げたくて書き込みをしました。まさか、すぐに検索しておられると思っていなかったので今日、電車の中で携帯で自分のブログを開けてびっくりしていました。また落ち着きましたらメールを入れます。とりあえずこのコーナーの返信ですみません。
コリアタウン、誰もがジャパン・コリアタウンと言われる街づくりに励んで下さい。大変でしょうが積み重ねていくとなにかまた新しい方向が見えてくるでしょう。メールありがとうございます。
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