早くも花粉症に悩まされているcinetamaです。クシャミが出る出る~、で、あまりの暖かさを恨んでいます。やっぱり冬は寒くなくっちゃ。さて、興収ベスト10、今回はインドです。
国内興収ベスト10
(1位の興収はこちらやこちらの記事に依拠。2~10位の興収は、MT Wiki、koimoi.comのうち額の大きい方を採用/1ルピー=1.8円)
1.『バーフバリー:はじまりの章』Bahubali: The Beginning 51億1350万ルピー
監督:S.S.ラージャマウリ
主演:プラバース、ラーナー・ダッグバティー、アヌシュカー・シェーッティー、タマンナ-
Baahubali Trailer || Prabhas, Rana Daggubati, Anushka, Tamannaah || Bahubali Trailer
※ヒンディー語版の興収だけでも11億1380万ルピーを上げており、テルグ語版、タミル語版の興収を合計するとダントツの1位に。日本での公開が待たれます。
2.『バジュランギー兄貴』Bajrangi Bhaijaan 32億870万ルピー
監督:カビール・カーン
主演:サルマーン・カーン、カリーナー・カプール、ナワーズッディーン・シッディーキー、ハルシャーリー・マルホートラー
Bajrangi Bhaijaan | Official Trailer with English Subtitles | Salman Khan, Kareena Kapoor
※インド+海外の歴代興収では、『PK』(2014)に続く第2位となる興収をあげた本作。かわいい子役のハルシャーリーと名脇役ナワーズの魅力、そして、印パ問題を上手に落とし込んだカビール・カーン監督の手腕も加わって、サルマーン・カーン作品としては最高の成績を残しました。これに続く、『愛という豊かな宝を得よ』と併せて、2015年はサルマーン・イヤーだったと言えます。
3.『愛という豊かな宝を得よ』Prem Ratan Dhan Payo 20億7400万ルピー
監督:スーラジ・バルジャーツヤー
主演:サルマーン・カーン、ソーナム・カプール、ニール・ニティン・ムケーシュ
Prem Ratan Dhan Payo Official Trailer | Salman Khan & Sonam Kapoor | Sooraj Barjatya
※作品としての評価はあまり高くなかったものの、2015年ディワーリー祭公開作品として大ヒットとなりました。
4.『バージーラーオとマスターニー』Bajirao Mastani 16億2350万ルピー
監督:サンジャイ・リーラー・バンサーリー
主演:ランヴィール・シン、ディーピカー・パードゥコーン、プリヤンカー・チョープラー
Bajirao Mastani Official Trailer with Subtitle | Ranveer Singh, Deepika Padukone, Priyanka Chopra
※実在の人物を描いた作品なので、公開時にはマハーラーシュトラ州の人々から「事実と違う」と抗議運動が起きたりしましたが、それを押さえて大ヒット。また、同時公開のシャー・ルク・カーン主演作『心ある人』よりもインド国内でヒットした、という結果は、人々に驚きを持って迎えられました。日本では12月に英語字幕での上映がありましたが、1月9日(土)と16日(土)にも追加上映があり、また1月30日(土)には関西での上映があります。詳しくはこちらをどうぞ。
5.『続・タヌはマヌと結婚する』Tanu Weds Manu Returns 15億2000万ルピー
監督:アーナンド・L・ラーイ
主演:カングナー・ラーナーウト、R.マーダヴァン、ジミー・シェールギル
Tanu Weds Manu Returns | Official Trailer | Kangana Ranaut, R. Madhavan
※前作『タヌはマヌと結婚する』(2011)では、カングナー・ラーナーウトが演じるタヌことタヌージャーのトンデモ娘ぶりが大人気となりましたが、今回はそれに加えて、カングナーがクスムというクールでスポーティーな女性も演じて「一粒で二度おいしい」展開に。唯一と言っていい女性映画のヒット作として気を吐きました。
6.『心ある人』Dilwale 14億1580万ルピー
監督:ローヒト・シェーッティー
主演:シャー・ルク・カーン、カージョル、ヴァルン・ダワン、クリティ・サノン
Dilwale Trailer | Kajol, Shah Rukh Khan, Varun Dhawan, Kriti Sanon | A Rohit Shetty Film
※「シャー・ルク・カーンの演じる役はいつも同じ、マンネリ気味」という批判も出て、海外興収では同日公開の『バージーラーオとマスターニー』を抑えたものの、国内では負ける結果に。2016年7月に公開が予定されているシャー・ルク主演の犯罪映画『ライース』に、早くも次の期待が集まっているようです。
7.『誰でも踊れる2』ABCD2 10億5740万ルピー
監督:レモ・デスーザ
主演:ヴァルン・ダワン、シュラッダー・カプール、プラブデーヴァ
Disney's ABCD 2 | Trailer | Varun Dhawan | Shraddha Kapoor | Prabhudheva | In Theaters June 19
※前作『誰でも踊れる(ABCD=Any Body Can Dance)』(2013)のヒットを受けて作られた続編は、若手スターを投入して興収ベスト10入りを果たしました。ダンス監督のレモ・デスーザが監督しただけあって、今回もダンスシーンは見応えがあります。
8.『ベイビー』Baby 9億5500万ルピー
監督:ニーラジ・パーンデー
主演:アクシャイ・クマール、タープシー・パンヌー、ラーナー・ダッグバティー
Exclusive: 'BABY' Official Trailer | Akshay Kumar | T-Series
※トリッキーな映画を作るのが得意なニーラジ・パーンデー監督の作品で、今回はアクションも本格的になりヒットしました。
9.『ウェルカム再び』Welcome Back 9億4870万ルピー
監督:アニース・バーズミー
主演:ジョン・アブラハム、シュルティ・ハーサン、アニル・カプール、ナーナー・パーテーカル
Welcome Back | Official Trailer with English Subtitles | Anil Kapoor, Nana Patekar, John Abraham
※『ウェルカム』(2007)の続編。前作のアクシャイ・クマールに代わり、本作の主演はジョン・アブラハム。
10.『シンは宝石』Singh Is Bliing 9億370万ルピー
監督:プラブデーヴァ
主演:アクシャイ・クマール、エイミー・ジャクソン、ラーラー・ダッター
Singh Is Bliing Official Trailer with English Subtitle | Akshay Kumar, Amy Jackson
※『シンは王様(Singh Is Kinng)』(2008)の続編的作品。「Kinng(King)」に続き「Bliing」という変な綴りの単語が出てきて、これが謎。ネットには、「Blingは人目を引く宝石のこと」という記述があるのですが....。
以上はインド国内での興収ですが、これに海外興収を合算すると少し順位が違ってきます。
国内+海外興収 (1ルピー=1.8円)
1.『バジュランギー兄貴』 62億6000万ルピー
2.『バーフバリー:はじまりの章』 60億2000万ルピー
3.『愛という豊かな宝を得よ』 43億1000万ルピー
4.『心ある人』 34億8790万ルピー
5.『バージーラーオとマスターニー』 32億1780万ルピー
『PK』(2014)の73億5000万ルピーには届きませんでしたが、『バジュランギー兄貴』と『バーフバリー』も堂々たる成績で、しばらくの間このベスト3の成績を抜く作品は生まれないのではと思います。『バーフバリー:はじまりの章』の続編『バーフバリー:決着の章(Bahubali:The Conclusion)』の公開は本年末に予定されており、こちらが前作を抜く成績を上げられるかどうかにも注目が集まっています。
cinetamaさんのお蔭で、インド映画だけでなく、アジア映画を今まで以上に楽しむことができました(*^。^*)
今年も特別講座やTUFS Cinemaでインド映画を楽しめる機会があるので、楽しみです♪
こういった機会をとおして、より深くインド映画を楽しみたいと思っています。
今年も宜しくお願いします<m(__)m>
昨年はいろんなイベントにご参加下さってありがとうございます。
また本年も、どうぞよろしくお願いします。
ぼちぼちとですが、「インド映画完全ガイド」に続く展開を考えていきたいと思っていますので、今年もおつきあい下さいませ。
恒例だった年末年始の旅行は出かけませんでしたが、連休09日の羽田--バンコク便でJALマイレージ特典での空席を見つけ、帰路は12日にバンコク--中部乗り継ぎ--成田で予約が可能だったので、バンコクへ出かけて来ました。
cinetamaさんがリポートされたバンコク都郊外ナコーンパトム県にある映画博物へも行って来ました。
英語でしたが、スタッフが付き添って解説してくれました。
滞在中は、ちょうど「DILWALE」、「BAJIRAO MASTANI」の2片のインド作品をエカマイのメイジャー・シネプレックスで見ることが出来ました。
あくまでも私の感じ方ですが、「BAJIRAO MASTANI」の方が出来が良かったように思います。ダンスシーン、ディーピカー・パードゥコーンの長剣での格闘シーンは見所でした。
「DILWALE」は、シャールク・カーンとカージョール久々の共演なのに、ちょっと勿体ないシナリオでした。
アイルランドでのダンスシーンは綺麗に撮れていました。
そのほか、昨年の東京国際映画祭で上映された「スナップ」、「Panthai-Norasing」のタイ映画2片を見て来ました。
こちらこそ、今年もどうぞよろしくお願い致します。
で、早速新年早々、海外映画旅にお出かけになったのですね。
映画博物館にシネコン詣でと、バンコクを楽しまれたようでよかったです。
『バージーラーオとマスターニー』は、日本でも上映されているのになかなか見に行けず、なのですが、出来がいいのなら日本の配給さんが買ってくれるといいですね。
IFFJと違い、英語字幕での上映なので、配給会社の食指も動くのでは、と思いますが、時代物は難しいかな~。
シャー・ルク作品はここのところいいのがなくて、当分日本での公開はなさそうです。
せめて、『DDLJ』の再上映があるといいんですが....。