今日は映画の話はお休みして、今度初めて泊まったホテルのお話などをちょっと。香港のホテルは、春になるととたんに高くなります。ラグビーの国際試合セブンが行われるのと、展示会などのイベントが多くなるからです。ただでさえ中国大陸からの観光客が多くてホテルが足りないのに、さらに人が押し寄せるので、売り手市場になっちゃうのですねー。
私が利用している旅行サイトAgodaは、検索した宿泊期間で料金をならして書いてあるらしく、○日から急に値段が上がるという形になってはいないのですが、HISのサイトなどを見るとこの週末、3月22日(金)あたりから50%ぐらい料金が上がるホテルがほとんどでした。とはいえ、Agodaのサイトも料金が押し上がっていて、1泊1万円以上のホテルがほとんど。昨年末にさ~んざん探して、今泊まっているホテル、豪畔酒店(英語名Harbour Hotel)を予約したのでした。
ここはシングルだと5,000円台ですごく安かったのですが、「死ぬほど部屋が狭い」と感想に書いてあり、大柄な私はビビって6,000円台のツインの部屋にしました。6.000円台の表示になっていますが、Agodaの表示は税抜きなので、これに10数%の税がついて結局1泊分は8,000円少々に。ところが、ツインも狭い! 写真が撮れないぐらい狭い! ツインというと大体ベッドが2つ並べて置いてあるのが普通ですが、このホテルはL字型にベッドが置いてあるのです。夫婦とか恋人で泊まるとちょっと悲しいかも....。清潔なホテルでポイント高し、ですが、狭さで評価が低くなってしまいます。
でも、インターネットは部屋のLANケーブル接続で使い放題だし、良心的ではあります。今回はツインの料金を払っているので、タオル等が2枚ずつなのはもちろん、毎日置いてくれる水(380ml)も2本なら、朝食券も2枚。そう、香港の安ホテルには珍しく、朝ご飯がついているのです。それも、茶餐廳(香港の食堂兼喫茶店)式の朝ご飯が。茶餐廳らしく、A餐~D餐まであります。下がA餐、つまりA定食です。
食パン2枚(トースターがあり、バター、ジャム、ピーナツバターが置いてある)、バナナ、ゆで卵、この顔ぶれはどの朝ご飯でも変わらずで、上の左のお椀のビーフンがマカロニになったり麺になったり、あるいは麺類なしのハムとソーセージだけになったりして、A~Dの区別がついているのです。いや~、香港気分満喫です。あと、ジュース(というより色つき冷水)2種とインスタント・コーヒーも飲み放題。まあ、冷蔵庫のないホテルで朝食を自分で用意することを思うと、ありがたいですね。
ハーバー・ホテルは旺角(モンコク)の地下鉄の駅から歩いて5分、ランガム・パレスというシネコンもあるショッピングモールから3分という便利な所にあります。なのに周囲は、果物の青空市場(上写真)やガテン系のお店がいっぱい集まっているという、不思議な一角です。下のような金物系を売っているお店がいろいろあり、立派な工具箱をウィンドウ越しにじっと眺めるお兄さんの姿があったりします。
先日、ホテルの向かいに1軒のお店が新しく開店、賑やかな開店儀式がありました(左写真)。あくる朝見てみると、いっぱい花輪というか花籠がお店の前に置いてありました(右写真)。作業台のお店だそうで、中はどんな物が置いてあるのかそのうち覗いてみようと思います。狭いお店なので、カタログだけかも知れませんねー。
このお店の隣には、文字通りの茶餐廳があります。着いた日に午後2時のチェックインを待つ間、ここでお昼ご飯を食べたのですが、親切な店員のお姉さんがいたりして、ちょっとファンになりました。壁のメニューにある「豉椒鶏■飯」を選び、「飲み物は?」と聞かれると「アイスコーヒー」と答えてしばし待つと....。
まずアイスコーヒーと例湯(ライトン)と呼ばれる「今日のスープ」が出てきます。上に書いてある38ドル(約420円)でご飯ものにスープと飲み物がついてくるのですが、飲み物は温かい物が設定してあり、冷たい物を頼むと2ドル余計に取られます。「凍飲+2元」と書いてあるのがその意味です。
その後またしばらく待つと、出来たてほやほやの鶏肉と野菜の黒豆ソース炒めの乗ったご飯が出てきました。ここのは結構おいしくて、それもあってファンになった次第です。
今日も夜8時頃帰ってきてここでご飯を食べようと思ったら、残念ながらもう閉まりかけでがっくり。休日前日だからかしら? あたりをウロウロしてみるとパン屋さんを発見、とりあえずお腹がいっぱいになればいいか、と買ったのがこれ。
手前から、蛋達(エッグタルト)、中列の右は叉焼飽(チャーシュー餡まん)、左は芝麻飽(ごま餡まん)、そして一番奥がマンゴー・プリン。締めてこれで19香港ドル(約210円)。餡まんは中身が少なくてアレでしたが、エッグタルトは出来たてだったこともあり、極上美味。「2個買うと5ドルだよ~」とお店のお姉さんに押し切られたのですが、正解でした。とはいえ、1個は残す羽目に。マンゴー・プリンもあっさりしていて、なかなかイケます。ご近所にこんなパン屋さんがあって幸せです。明日は映画祭の事務局でDVDを見るのに、ここで昼食を買っていこうと思います。新しいホテルに泊まると、こういういろんな発見ができるのでいいですね。