アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

<現地レポート>香港国際映画祭始まる

2011-03-21 | アジア映画全般

ネイホウ(広東語で「こんにちは」)。

こちらでの日本の地震報道は、徐々に日本の被害に対しての支援の気持が現れるものとなってきました。香港でもよく知られている日本の芸能人が義援金を拠出したニュースを大きく伝えたり、渋谷で被災地出身の学生さんたちが募金を呼びかける姿を感動的に流したり。衛星テレビの某局では、日本の被害のニュースを流す時には左上に、「日本加油(日本がんばれ)」という文字を入れたりしています。

香港人の監督で、今はオーストラリア在住の羅卓瑶(クララ・ロー)からもメールが届きました。永瀬正敏主演作品「オータム・ムーン」を撮るなど、日本と縁が深くて何度も来日したことのある彼女は、メールで次のように伝えてくれています。
「ニュースが伝えられた時から胸が潰れるようです。私と夫エディ(エディ・フォン/方令正)は何度も涙を流しました。でも、日本の被災地の皆様が辛抱強く耐えていらっしゃる姿、大変な状況下でも他の人を思いやる姿を見ると心が動かされ、私たちも何かしなくてはと思います。微力ですが、私たちもできることをやりますので。お体大切に」

そんな中ですが、香港国際映画祭が20日の夕方から始まりました。午後6時半からの開幕セレモニーには、映画祭大使の女優楊千女華(ミリアム・ヨン)や、オープニングフィルム2本の監督や出演者たちが勢ぞろいしました。
今年のオープニングフィルムは、杜王其峯(ジョニー・トー)監督と韋家輝(ワイ・ガーファイ)監督の「単身男女」、それにアジアの4人の監督によるオムニバス映画「香港四重奏2」でした。
詳しくはHKIFFのサイトを見ていただくとして(ケータイで人名、しかも外国人の人名を打つのは大変なのです~)、来ていた主なスターたちを挙げておくと、呉彦祖(ダニエル・ウー)、古天楽(ルイス・クー)、林家棟(ラム・ガートン)、恵英紅(ベティ・ウェイ)などなどでした。写真をいろいろ撮りましたので、帰国後また詳しくご報告しますね。
今日見た映画はオープニングフィルム2本のほか、映画祭臨時オフィスでDVDを5本。香港人の監督葉剣峰(ビル・イップ)がタイで撮った「金不換」が心やさしい作品で後味がよく、中国映画「老驢頭」も力作でした。

明日はフィルムマートでアジア映画を何本か見る予定です。夜はアジアン・フィルム・アワード授賞式があるのですが、私は映画に走るつもりでいます。

香港は少し暖かくなりましたが、日本の気温も上がっていることを願っています。

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