アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

インド映画が上映される2つの映画祭in3月②第14回大阪アジアン映画祭

2019-02-13 | 映画祭

①でご紹介した<イスラーム映画祭4>に続いて、3月8日(金)から17日(日)まで開催される<第14回大阪アジアン映画祭>のご紹介です。公式サイトはこちらですが、映画祭の開催要項等、一番わかりやすく掲載されているのが何と!この大阪市のサイトです。大阪市にお住まいの皆さんにはいろいろ特典もあるようですので、チェックしてみて下さい。映画祭の上映作品ラインアップは以下の通りです。上映作品が非常に多いので、オープニング作品『嵐電』以外の日本映画は省略してあります。

 ❤  ❤  ❤  ❤  ❤  ❤  ❤  ❤  ❤  ❤

オープニング作品
『嵐電』
2019年/日本/114分/英題:RANDEN: The Comings and Goings on a Kyoto Tram
 監督:鈴木卓爾
 配給:ミグラントバーズ、マジックアワー

 

クロージング作品
『パパとムスメの7日間』
2018年/ベトナム/英題:Daddy Issues
 監督:落合賢

 


コンペティション部門(全14作品)
(注)【HK】印は【Special Focus on Hong Kong 2019】カテゴリーの作品です。
『アサンディミッタ』
2018年/スリランカ/98分/原題:Asandhimitta
 監督:アソカ・ハンダガマ
※アソカ・ハンダガマ監督は、東京国際映画祭で上映された『兵士、その後』(2012)などで、日本でもお馴染みです。『兵士、その後』の紹介はこちら

 

『ブルブルは歌える』
2018年/インド/95分/英題:Bulbul Can Sing
 監督:リマ・ダス
※「ブルブル」とは、下のポスターの題字にも描かれているように、鳥の「ナイチンゲール」のこと。本作では主人公の名前のようです。リマ・ダス監督は前作『Village Rockstars(村のロックスターたち)』(2017)で注目されたアッサム州の監督で、この『ブルブルは歌える』もシンガポール国際映画祭などで賞を取っています。昨年の香港国際映画祭で見た『Village Rockstars』の紹介はこちらですが、今回の作品は大阪アジアンから全国公開へと、ナイチンゲールのように舞い上がるでしょうか。

 

Source:IMDb

『過ぎた春』
2018年/中国/99分/英題:The Crossing/原題:[過春天
 監督:バイ・シュエ(白雪)

 

『オレンジ・ドレスを着た女』
2018年/フィリピン/100分/原題:The Girl in the Orange Dress
 監督:ジェイ・アベリョ 


『G殺』【HK】
2018年/香港/105分/英題:G Affairs/原題:G殺
 監督:リー・チョクバン(李卓斌) 

『ハイ・フォン』
2019年/ベトナム/98分/英題:Furie
 監督:レ・ヴァン・キエト 

『浜辺のゲーム』
2019年/日本・タイ・マレーシア・韓国/77分/原題?:Jeux de plage
 監督:夏都愛未
 配給:和エンタテインメント

 

『非分熟女』【HK】
2018年/香港/107分//英題:The Lady Improper/原題:非分熟女
 監督:ツァン・ツイシャン(曾翠珊)

 

『なまず』
2018年/韓国/88分/英題:Maggie
 監督:イ・オクソプ

 

『美麗』
2018年/台湾・中国/88分/英題:Meili/原題:美麗
 監督:ジョウ・ジョウ(周洲)

 

『アワ・ボディ』
2018年/韓国/95分/英題:Our Body
 監督:ハン・ガラム

 

『みじめな人』【HK】
2018年/香港/111分/英題:Still Human/原題:淪落人
 監督:オリヴァー・チャン(陳小娟) 

『七夕の妻』
2018年/フィリピン/81分/英題:Tanabata's Wife
 監督:チョイ・パギリナン、チャールソン・オン、リト・カサヘ 

『視床下部すべてで、好き』
2018年/フィリピン/110分/英題:With All My Hypothalamus
 監督:ドゥエイン・バルタザール

 


特集企画《ニューアクション! アジア》(全7作品)
『アルナとその好物』
2018年/インドネシア/106分/英題:Aruna & Her Palate
 監督:エドウィン 

『ビリーとエマ』
2018年/フィリピン/100分/英題:Billie & Emma
 監督:サマンサ・リー

 

『永遠なる瞬間』
2018年/フィリピン/83分/英題:Eternity between Seconds
 監督:アレク・フィグラシオン 

『ホームステイ』
2018年/タイ/132分/英題:Homestay
 監督:パークプム・ウォンプム

 

『桃源』
2018年/中国/110分/英題:Life of Zhang Chu/原題:桃源
 監督:ルー・ユーライ(呂聿来) 

『群山:鵞鳥を咏う』
2018年/韓国/121分/英題:Ode to the Goose
 監督:チャン・リュル(張律) 

『サッド・ビューティ』
2018年/タイ/92分/英題:Sad Beauty
 監督:ボンコット・ベンジャロンクン

 


インディ・フォーラム部門(全10作品、すべて日本映画) 


特別招待作品部門(全4作品、3作品が日本映画)
『いつか、どこかで』
2019年/セルビア・クロアチア・モンテネグロ・マカオ・日本・マレーシア/81分/英題:Somewhen, Somewhere
 監督:リム・カーワイ(林家威)
 配給:cinema drifters

 


特集企画《Special Focus on Hong Kong 2019》(全6作品)
『G殺』【コンペティション部門】
2018年/香港/105分/英題:G Affairs/原題:G殺
 監督:リー・チョクバン(李卓斌) 

『非分熟女』【コンペティション部門】
2018年/香港/107分//英題:The Lady Improper/原題:非分熟女
 監督:ツァン・ツイシャン(曾翠珊) 

『ハッピーパッポー』
2019年/香港/88分/英題:Missbehavior/原題:恭喜八婆
 監督:パン・ホーチョン(彭浩翔) 

『みじめな人』【コンペティション部門】
2018年/香港/111分/英題:Still Human/原題:淪落人
 監督:オリヴァー・チャン(陳小娟) 

『女は女である』
2018年/香港/93分/英題:A Woman Is a Woman/原題:女人就是女人
 監督:メイジー・グーシー・シュン(孫明希)

 

『雨季は二度と来ない』
2018年/中国・香港/39分/英題:Farewell Summer Night/原題:雨季不再来
 監督:ホアン・シャオポン(黄暁鵬)

 


特集企画《台湾:電影ルネッサンス2019》(全7作品)
『2923』
2018年/台湾/37分/原題:2923
 監督:サニー・ユイ(于瑋珊)

 

『気:呼吸の技法』
2018年/台湾・アメリカ/25分/英題:Chi: The Method of Breathing/原題:気
監督:リウ・イー(劉易)

 

『先に愛した人』
2018年/台湾/100分/英題:Dear Ex/原題:誰先愛上他的
 監督:シュー・ユーティン(徐誉庭)、シュー・ツーイェン(許智彦)

 

『Father(仮題)』
2018年/台湾/98分/英題:Father/原題:紅盒子
 監督:ヤン・リーチョウ(楊力州)
 配給:太秦

 

『小死亡』
2018年/台湾/17分/仏題:La Petite Mort /原題:小死亡
 監督:イヴェット・チョウ(周良柔) 

『悲しみより、もっと悲しい物語』
2018年/台湾/106分/英題:More Than Blue/原題:比悲傷更悲傷的故事
 監督:ギャビン・リン(林孝謙) 

『じゃあまたね』
2018年/台湾/25分/英題:till next time/原題:楔子
 監督:ポーリー・ホアン(黄芝嘉)

 

協賛企画《芳泉文化財団の映像研究助成》(全4作品、3作品が日本映画)
『オールド・ラブ』
2017年/韓国・日本/89分/英題:Old Love
 監督:パク・キヨン


   ❤  ❤  ❤  ❤  ❤  ❤  ❤  ❤  ❤  ❤

凄い数ですが、ぜひ10日間大阪に腰を据えて、アジア映画三昧して下さい。私は...すみません、また花粉症逃亡でインドと香港へ行ってきます。大阪アジアン映画祭とイスラーム映画祭のスタッフの皆様、ごめんなさい!



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10 コメント

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Unknown (せんきち)
2019-03-03 08:16:27
こんにちは。ご無沙汰しております。
インド映画ではありませんが(合作映画ではありますが)、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭でダヌシュ主演のThe Extraordinary Journey of the Fakirが上映されるそうです。ご存知でしたらすみません。
http://yubarifanta.com/lineup2019/
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せんきち様 (cinetama)
2019-03-03 20:03:37
コメントというか、ニュースをありがとうございました。
私は情報収集能力がないので、今後とも早耳せんきちさんのお耳に入ったらどんどん教えて下さいませ。
最後にお書きになっている一文は、どうぞ今後はナシで、ということで、「ちょっとお耳に」していただけると本当に嬉しいです。

アドレスを付けて下さったサイトには、まだ出ていないのでしょうか?
ここのところリフォーム疲れ(1カ月弱にわたる居ながらのかなり大規模なリフォームでもうヨレヨレです)で目もかすんでいるので、見逃しているのかも。
この作品ですね。↓
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Extraordinary_Journey_of_the_Fakir
予告編も見っけ!
https://www.youtube.com/watch?v=HpHTGRdypJk
日本でもどこか配給さんが買って下さらないかしら。
ファンタの皆様、売り込みがんばって下さい!!
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Unknown (せんきち)
2019-03-05 20:25:10
たびたび失礼いたします。
件のダヌシュ映画、既に東北新社が購入済みで、年内公開予定らしいです。
ゆうばりでの上映(3月8日)が日本でのお披露目ということになりますね。
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せんきち様 (cinetama)
2019-03-05 22:04:09
続報、しかも朗報をどうもありがとうございました!
ダヌシュの主演作品で、一般公開されるのは初めてですね。
楽しみにして待っていましょう!!
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Unknown (せんきち)
2019-03-07 21:23:31
またまたお邪魔いたします。
邦題は『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』、公開日は6月7日だそうです。
ツイッターアカウントもできていましたが、まだ非公開のようです。
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せんきち様 (cinetama)
2019-03-08 00:59:46
またまた嬉しい情報をありがとうございます。
6月7日なんて、すぐですね。
もう試写が回っているのかしら?
楽しみにしています!
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Unknown (naoki)
2019-03-14 23:25:38
cineたま先生

先生に勧めていただいたブルブルは歌える,
明日金曜のABCホールのチケットとりました
楽しみです

バジュランギおじさんは米国AmazonでDVD買ったのですが,なぜかブルーレイが届き,普通のDVDを購入したはずだがっていうと,返金してくれて返品義務もないそうです。これはハヌマーン様のご利益ですかね(笑)。

4年ほど前の先生のインド映画の本で,この世界,少し覗けるようになりました。ぜひぜひ続編を期待いたします。

大抵の情報は英語の本ならもっといろいろあるかと思って,英語のボリウッド解説本探したのですが,みつけられません。

適当な本,ご存知でしたら教えていただけませんでしょうか?先生が書かれたあの本のように,インドの映画についてよくわかるようなモノです。

あ,先日,職場の事務の映画好きな方に,女神は二度微笑むとバルフィと命ある限りのdvdを”レンタル”したところ,ボリウッドの面白さに目覚めはったようですよ!

インドの映画,まだまだ宣伝不足かもしれません。知られさえすれば,ハマる方もっと増えるはずです。
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naoki様 (cinetama)
2019-03-15 15:39:37
コメント、ありがとうございました。
『ブルブルは歌える』、いかがだったでしょうか。
インド映画の布教もありがとうございます。
今年は作品が少ないかと思っていたのですが、いろいろ聞こえてきて、結構配給会社さんがお買いになっているようです。
今後の公開作、ぜひお楽しみに。
naokiビデオからレンタルなさった方も、劇場でもご覧頂けるよう願っています。
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Unknown (naoki)
2019-03-15 22:20:36
cineたま先生,今夕,大阪は福島のABCホールにて
先生おすすめのブルブルは歌える Bulbul can singを鑑賞させていただきました。

単純な私には,正直なところ,何がいいのかわからなかったです。これはこういった芸術系の映画を,私が理解する能力がないだけですので・・・

ただ,スマホが出てこない,電気さえも届いていないインドの農村部の生活,男女交際に対する考え方,昭和な学校教育(笑)が垣間見えて興味深かったです。それと,どうでもいいことですが,あちらのウチワの構造がおもしろかったですね。片側に軸がついていてくるくるまわすのですね。あれ,インドいったら買いたいかもとか,そんなところに目がいってました。ま,こういった見方をする人間もいるていうことで,Das監督には許してもらいましょう。

あと,最後のクレジットで,やたらと何とかDasって名前が目立ったのですが,あれは親類ばっかりで映画作ったってことでしょうかね。

それと,かなり客席埋まっていたのに驚きました。8割くらい埋まったいてように思います。

あ,そうだ,最初のエアインディアのCMが気に入りました。ネットで探してみます。深夜特急の最初のほうにエアインディアの描写がありますが,実際どんなものなんでしょうね。



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naoki様 (cinetama)
2019-03-16 03:10:08
『ブルブルは歌える』のご感想、ありがとうございました。
いまひとつでしたかー。
リマ・ダス監督の前作『Village Rockstars』(2017)はバンドでリードギターをやりたい中学生女子の話で、なかなか面白かったのです。
父親を洪水で亡くしているので、母親は娘と水浴に池に行くたびに泳ぎを教える、というシーンがあったりして、新鮮な描写が魅力的だったのでした。
『ブルブルは歌える』は、この先香港国際映画祭で見られるかも知れませんので、またその時にでも。
なお、「Das」という姓はアッサムに多い姓なので、必ずしも親戚とは限りません。
この読み方も、地域やその人のルーツによって、「ダシュ」「ダフ」と、いろんな発音があるのだそうです。
日本の姓でも、「小山」は「こやま」と「おやま」があったりしますし、一見ローマナイズしてあるとそのまま読んでしまいますが、インドの固有名詞のカタカナ書きは一筋縄ではいかないのです。
というようなことを、『ブルブル~』のカタカナ表記確定のお手伝いをちょろっとだけして、私も学びました。
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