アジア映画巡礼

アジア映画にのめり込んでン十年、まだまだ熱くアジア映画を語ります

『Dhoom 3』インド歴代興行記録を更新!

2013-12-31 | インド映画

2013年も押し詰まりましたが、最後になってインド映画界から衝撃のニュースがやってきました。12月20日(金)に公開されたアーミル・カーン主演作『騒ぎ 3(Dhoom 3)』が今ものすごい勢いでヒット中で、早くも歴代興行収入記録を塗り替えたのです。まだ公開は当分続くと見られ、現在の22億7000万ルピー(1ルピーは現在のレートで1.7円)という国内興行収入がどこまで伸びるのかは、ちょっと予測がつきません。今年もまた、インド映画の勢いを見せつけられる年となりました。

昨年までの歴代興行収入記録は『きっと、うまくいく』 (2009)が持っており、国内興行収入20億2570万ルピー、海外も入れた全世界興行収入は39億2000万ルピーとなっていました。それを、今年夏に大ヒットしたシャー・ルク・カーン主演の『チェンナイ・エクスプレス(Chennai Express)』が抜き去り、国内興行収入20億8000万ルピー、全世界興行収入39億5000万ルピーとなって、歴代興行収入第1位の座に輝いたのは記憶に新しいところ。ところが、それから4ヶ月半後に再びアーミル・カーン主演作『騒ぎ 3』が記録を更新したのですから、インド映画界は大いに沸いています。

『きっと、うまくいく』は製作費が3億5000万ルピー、『チェンナイ・エクスプレス』は7億5000万ルピー、そして『騒ぎ 3』は10億ルピーと年々製作費はアップしているのですが、この勢いですと、『騒ぎ 3』の国内興行収入は30億ルピーに迫るかも知れません。全世界ではどのくらいの興行収入になるのでしょうね? そして、日本もその興行収入記録に貢献できるでしょうか?(きっと、できる気がする....)

というわけで、2013年インド映画興行収入ベスト10は次のようになりました。 

1.『騒ぎ 3』 Dhoom 3  22億7000万ルピー(+α/上映継続中)
    監督:ヴィジャイ・クリシュン・アーチャーリヤ
    主演:アーミル・カーン、アビシェーク・バッチャン、カトリーナ・カイフ

2.『チェンナイ・エクスプレス』 Chennai Express  20億8000万ルピー
    監督:ローヒト・シェーッティー
    主演:シャー・ルク・カーン、ディーピカー・パードゥコーン

3.『クリシュ 3』 Krrish 3  18億7740万ルピー
    監督:ラーケーシュ・ローシャン
    主演:リティク・ローシャン、プリヤンカ・チョープラー

 

4.『この青春は狂おしい』 Yeh Jawaani Hai Deewani  17億9000万ルピー
    監督:アヤン・ムケルジー
    主演:ランビール・カプール、ディーピカー・パードゥコーン

5.『銃弾の戯れ ラームとリーラー』 Goliyon Ki Raasleela Ram-Leela  11億3000万ルピー
    監督:サンジャイ・リーラー・バンサーリー
    主演:ディーピカー・パードゥコーン、ランヴィール・シン

6.『走れ、ミルカー・シン』 Bhag Milka Bhag  10億8910万ルピー
    監督:R・O・メーヘラー
    主演:ファルハーン・アクタル、ソーナム・カプール

7.『大いなる陶酔』 Grand Masti  10億1000万ルピー
    監督:インドラ・クマール
    主演:ヴィヴェーク・オベロイ、リテーシュ・デーシュムク

8.『レース2』 Race 2  10億ルピー
    監督:アッバース=マスターン
    主演:サイフ・アリー・カーン、ジョン・アブラハム

9.『愛するがゆえに』 Aashiqui 2  7億8560万ルピー
    監督:モヒト・スリ(モーヒト・スーリー)
    主演:アディティヤ・ロイ・カプール、シュラッダ・カプール

10.『スペシャル26』 Special 26  6億7000万ルピー
    監督:ニーラジ・パーンデー
     主演:アクシャイ・クマール、アヌパム・ケール

この中で日本で上映されたのは、IFFJで上映された『愛するがゆえに』のみ。さて、来年はこのうちの何本が日本で見られるでしょうか? 初詣にいらしたら、「インド映画がいっぱい公開されますように」と祈っておいて下さいね。それでは皆様、どうぞよいお年を。

 

 


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6 コメント

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明けましておめでとうございます (まな)
2014-01-01 23:14:22
明けましておめでとうございます。

2013年は後半から特大ヒット作が目白押しですごかったですね。
どれもDVDで観ることはできますが、ヒンディー語ができないうえに
英語も少々怪しい身としては日本語字幕で堪能したいところです。

このTOP10のうち5本でも日本語字幕で観られる日が早く来てほしいものです。
個人的には「Ram-Leera」熱望しています。

今年もインド映画だけでなく、広くアジア映画のお話、楽しみにしています。
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まな様 (cinetama)
2014-01-02 14:18:16
早速のコメント、ありがとうございます。本年もよろしくお願い致します。

『Ram-Leela』は私もとても見たいのですが、昨年映画評をちょっといろいろ見てみたら、あまり手放しではほめてないんですよね...。下のソング&ダンスシーンをYouTubeで見た時は、鳥肌が立ったんですが....。
http://www.youtube.com/watch?v=LX0Ced3G5eg

「どれもDVDで観ることはできますが」と書いてらっしゃいますが、いやいや、なかなか画質のいいのを手に入れるのは難しいのでは、と思います。ホントに、日本で公開されれば、最高の画質&音質で楽しめるんですけどね~。

ベスト10中すでに見た作品の中で私のオススメは、韓国のチェ・ドンフン監督作ばりの『スペシャル26』なんですが、これも日本公開はほぼ絶望的で残念です....。
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『DHOOM:3』 (エドモント)
2014-01-08 19:20:56
cinetamaさん、遅ればせながら謹賀新年申し上げます。

私は、年末年始の旅行中に乗り継ぎ滞在のドバイで、『DHOOM:3』を見て来ましたよ!
英語字幕が付いていたので、大意を掴むのに助かりました。
『きっとうまくいく』のアーミル・カーンと、アビシェーク・バッチャンの追走アクションが物語の軸としながら、一捻りどころか、二捻りも、三捻りもあるストーリーで、最後まで楽しんで見ることが出来ました。
一番大きなスクリーンでの上映で迫力感たっぷりでした。
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エドモント様 (cinetama)
2014-01-08 22:00:26
コメント、ありがとうございました。お帰りなさいませ。本年もよろしくお願いします。

やっぱりドバイ経由はアタリでしたねー。大画面で、しかもしっかりした英語字幕付きとはうらやましいです。
ぢつは私も、小さな画面で、いーかげんな英語字幕付きのを半分まで見ました。中盤で、ええ~~~、そういうことだったのぉ!と思ったのですが、この先まだ捻りがたっぷりあるのですね。楽しみにして、明日また続きを見ますです。

しかしこの映画、ジャッキー・チェンのアクションからいろいろパクってると思いません? 銀行の壁駆け下りシーンも、角度は違うけど『WHO AM I?』のイタダキだと思うし。ジャッキーは偉大だ、と改めて納得してしまいました。
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Unknown (あん)
2014-01-09 17:06:40
少し前、アテネフランセで行われた「OSO」の上映会以来、cinetamaさまのファンです。今年もご活躍を期待しております。

おすすめの「スペシャル26」をANAの機内エンターテイメントで見ました!ANAはいつもインド映画を2本かけてくれていて、長旅もあっという間のことになりました。2時間くらいに編集されてしまっていますが、日本語字幕が選べるのは嬉しいです♪「レース2」もやっていましたよ。(シャールクファンとしては、彼の作品を見られたら最高だったんですけど...)
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あん様 (cinetama)
2014-01-10 00:16:08
コメント、ありがとうございました。

先ほど別の方へのコメントにも書いたのですが、機内エンタメにインド映画を搭載しているところがホントに多くなりましたね。
ANAもですかー。日本語字幕が選べる、というのは、付加価値高いですね。
しかし、『Special 26』とは、シブいセレクションですね....。
『Race 2』も面白かったのでは、と思います。ディーピカーちゃんのすごい悪女ぶりに、私もあ然としました。

また、「ANAでこんなのやってました~」というご報告をお待ちしていますので、どうぞよろしく。
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