秀春氏のしろいねずみ。
家の中にも、もちろんあがりこみます。
秀春氏の実家のピアノで遊んでいるの図です。
白い森と白いねずみと
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秀春氏が最初に作った白いねずみ3体のうちの1体。仲間内では「ちびちゃん」の愛称で呼ばれています。手のひらにちょこんとのせると、なんというかちょうど良い重さがあって、かわいいのです。
何体もある白いねずみシリーズですが、おそらく一番人気はこのちびちゃん。白い森のストーリーとは関係なしに、あちこちで大好評でした。あいらしい外見ですけど本名は「時間と変容のルール」といいます。
時間 . . . 本文を読む
霧深い高地のイメージ。
山々が七重八重と折り重なって、どんどん深まっていく谷。それを全部埋めてしまうのは闇とも光ともとれない明るみ。その明るみがひとつおおきなの広がりとして出現してしまったかのような、あかるい高地。その高みゆえに、高さ低さの感覚があてにならなくなってしまうような、変に明るいくらがり。どの方角を目指しても、あらゆる方向が何かにつながってしまっているような、全方位に向けた肯定。だからど . . . 本文を読む
秀春氏の代表作「クリスタル・アリア」を水の中に沈めて撮ったものです。
条件さえそろえば、水ほど優秀なレンズはない、っていうのが僕の持論と言うか、確信で、なにか思いつくとすぐに沈めてしまう癖があります。いろいろ神経質な作家がよくも「うん」と言ってくれたなぁ、と。もっとうまく撮れれば良かったのですけど、この日は水の量が多かったらしく、僕も何度か流されそうになりました。作品が流されないでよかったです。昨 . . . 本文を読む
秀春氏の一連の作品の中で、僕がはじめに接したのが三体の白いねずみでした。
正式には「時間と変容のルール、、」という風に名付けられていますが、この写真にうつっている作品は通称「おじいちゃん」。展示のためにとっかえひっかえ並べながら、いろいろ試している時などは、「ちょっとおじいちゃんどかして」とか「あ、おじいちゃん連れてきて」とか。まるで人間扱いです。ほかに「ちびちゃん」とか「ふりかえりくん」とか . . . 本文を読む
いまは使われていないトンネルの中。
秀春氏の拠点となっている瀬戸屋敷でも撮影を試みたのですが、どうにもうまく画面におさまらない気がしていて。。。思い切ってロケ撮影を申し出たのでした。
出来上がった写真にはいろんな評をいただきましたが「外に持ち出したのはいいね」と、おおむね好感触を得ています。「ほら。ほらね。ロケで良かったでしょう。」と思っていますが。。。やった甲斐があってほんとによかったと胸をな . . . 本文を読む
昨年、秀春氏のアトリエを訪ねたときに撮ってみた作家の手です。
陶芸家の手などは、ごつごつして骨っぽいイメージがありますが、秀春氏の手はどちらかというと「ぷにぷに」していて柔らかそうなので、意外です。
ある写真家がピアニストの手ばかりをおさめた写真集を出していたけど、芸術家の手をおいかけて撮ってみるのは面白そうです。
秀春氏はかつての町工場を借りて、そこをアトリエにしていま . . . 本文を読む
作家の秀春氏にとっても、僕にとっても、Gallery やさしい予感は特別な場所で、ここで開いた2回の個展と、1回のプライヴェートな上映会は、本当に宝物のような思い出になっています。それから、まさにプライヴェートな飲み会も。一方で、昨年3月の「Promise and Figure 約束と貌」からまだ1年しかたっていないのに、とっても遠い昔のことのような記憶にも思えます。特別な経験というのは、いつもの . . . 本文を読む
前に、秀春氏の作品群には背景に物語を感じることができる、と書きましたが、全容は明らかにならないものの、物語を開く鍵になるであろうヒントはいくつかもらっています。
そのうちのひとつが「白い森」という言葉。
現実に存在しないはずの「白い森」のイメージは、氏の生み出す作品群のすみかであり、テリトリーでもあると思うのですが、それは不意に現実世界ににじみだすようにしてあらわれることがある、とか。
目の前の . . . 本文を読む
ウィトゲンシュタインの本「色彩について」を読むと、色彩というよりは明るさや輝きについて考えさせられます。色彩についての考察を進めながら、常に「白」とはなにか?について考えているような、そんな様子も読み取れるのです。ゲーテの「色彩論」でもリヒテンベルクの「純白」についての考察(ノート)にしても、「白」には色とは別の概念について考えさせる、なにかがあるのは確かなようです。
スタチューであろうがフィギア . . . 本文を読む
昨年10月に秀春個展「ヒミツノヒビキ」第2弾でお世話になった場所です。
ゼストコートサイドクラブはその名の通り、テニスクラブが母体なのですが、クラブハウスのななめ向かいにある音楽ホールが実に美しいのです。こちらが惚れ込んでしまって、ホールが毎年開催しているオータムフェスティバル2009という企画に参加したのでした。
語るべきことがたくさんありすぎて、なにから話そうか迷うところですが、このホール自体 . . . 本文を読む
昨年9月10月に3会場を巡回した造形作家秀春氏の個展の話です。今日は個展「ヒミツノヒビキ」のスタート地点となった「あしがり郷瀬戸屋敷」での展示の様子をご紹介します。
秀春氏は生まれ育った足柄に戻り、この地域に創作のための拠点を置いています。
展示プランの精度を高める意味もあって、個展の企画を立ち上げた際はかならず瀬戸屋敷の土蔵を使ってシミュレーションをします。音楽で言うところのリハーサルやゲネプ . . . 本文を読む
造形作家、秀春氏の個展に関わっています。約束と貌(かたち)というタイトルで、自身2度目の個展を開いたのが昨年の春。それから秋の「ヒミツノヒビキ」、今年2月の「風の領域」までの一年間に、3つの企画を展開してきました。個展の前に、プライベートのコンサート、演奏会などで作品を展示する機会に恵まれ、無名で新進の作家に対してご来場くださった方々からたくさんのエールをいただいていました。作家自身の望みでもある . . . 本文を読む