百合の花

御殿場から仙石原へと上る道のそこかしこに、百合の花が咲いている。
百合の花、そういえば、ちょうど今がシーズンですな(^ω^.)

箱根に自生する百合の種類は豊富なので、クルマから一瞥して、あれがなんの百合なのか？
は僕には判別が難しい(｡･_･｡)
でも、たぶんあれは山百合の群生を見たのではないか？と。
なんとなくは思う。
百合の花には本当にたくさんの思い出というか、
わが家ならではのエピソードが思いのほかいっぱいある(*^ω^*)

いつだったか？
なにかのお礼ということで、たいへん立派なカサブランカの花束をいただいたことがあった。
こちらはたいへん恐縮してしまったのだけど、その方はお花屋さんだったので、
そのあたりは気にするなという。
お花屋さんが本気出すととんでもなくすごいことできちゃうんだね〜と、
驚きながらも部屋に飾ったことを懐かしく思い出した。
それから長らく、なんでもないはずのアパートの１室がやたらとゴージャスになっちゃって(^o^;)

百合の花をキライという人は結構たくさんいるらしい。
ただの好き嫌いにおさまるならまだしも、あの匂いで変調をきたす人もいるから、
花といっても侮れない。
が、そもそも「百合」という名前は生薬であることに由来する。
百合ははじめから人の身体に効いてしまうものらしい。
もっとも、匂いは期待される薬効とは直接に関係はないらしいけど。

僕は百合の花が好き。
ひょっとしたら、好きすぎるかもしれない。

神奈川県の花というのが「やまゆり」なのだけど、
本当に神奈川という土地がそもそも百合の花に適している
ということであるらしい。
たしかに、僕の幼い頃の夏の記憶には、山百合の花の姿が
いつもついてまわっているような。

子供の頃の遊び場というのが、季節になると恐ろしいまでに美しく咲く山百合の群生地だった。
夕方、たいてい暗くなるまで遊んでいた。
ふと気づくと、空は暗くなっていて。
ふり返ると青白く見える山百合に囲まれている。。。
もはや思い出にしかない風景なのだけど、
美しすぎて怖いとさえ思ったあの風景ははっきりと思い出せる。