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100年後の人間作り!親子のアートセラピー「子ども未来研究所」の活動、アートセラピスト達の活躍を紹介します

不思議なことがあったんだよ

2014年10月18日 | グロースセミナー

かずね(中3)

 

『実は、夜中起きたときに、クマがくる前、

俺と同じくらいの年の男の子がきて、

俺に言ったんだ。

「ここは危ない。早く逃げてください。」って。

そしたら、ノソノソってたくさんの熊が俺たちをとりかこんだんだ。

俺もビックリしすぎてかたまってて。

そのとき、もう男の子がいなかったんだよ。

すっごい不思議な子だったよ。

でさ、俺、クマたちに

「どうしてここへきた。ここにきたってことは、どういうことだかわかってるのか。」

って言われて。。。

だから、俺たち最初から熊の巣の中にいて、

気付かなかっただけだったんだよ。

それから俺は気絶しちゃって…。

そのあとは覚えてないんだ。』

そのことをきいた皆は、あっけにとられていました。

「じゃあ、クマさんと話すのは、今がチャンスなんじゃない?」

とかずねが言った。

すると、みんなは、「そーだね」と言って納得した。

かずねは、クマと話そうとすると

クマたちのうしろから、他のクマより老いているクマがでてきました。

するとその熊は人間の言葉でしゃべりかけてきました。

「私は昔からこのクマたちをひきつれているじいさんだ。

今年で800才になる。お前たちはなぜここへ来た。

熊におそわれに来たわけじゃないだろう?

何か理由があるのだろう?」

とクマのおじいさんはたずねた。

チームのみんなは今日、青い鳥が伝えてくれた

「クマがいて、動物たちが楽しく暮らせない。」

ということを熊に伝えた。

「つまり、わしたちがここをでていかなくてはならないということなのだろ。」

「でも、それは無理じゃ。

わしたちがもともと住んでいたところは、

今、何ものかによって支配されていて、立ち入ることができなくなっているんだ。」

と、クマのおじいさんのことばに皆はびっくりしました。

しばらく沈黙が続いて、

あいりが「その人にあいにいこうよ。」といい、

ゆうたは「そんなのこわいよ。」と弱音を吐くと、

ほのかが「大丈夫。危険なときは助け合おう」といい、

ききが「会ってどうするの?」ときくと、

たかひとが「そいつを説得するんだよ。」という。

そしてかずねが「じゃあ、その人を納得させて、クマの住みかを取り戻そー。」

すると、クマのおじいさんは

「ほんとなのか君たち・・・。会ったときは怖がらせてすまなかった。

とても感謝するよ。あ、そうだ、これを持っていきなさい。こまったときに役立つから。」

といって、かずねにすずのようなものと、小さな箱をわたした。

「この箱はなんですか。」ときくと、

「この箱は困ったとき、危険なときにあけるのだ。わかったか?」

といわれ、皆コクリとうなずいた。

それから、つぶされたみかんは、おじいさんにその人のいる場所をおしえてもらい、歩きだすのだった。


かずね2へつづく
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このおはなしは
グロースセミナーに参加した子どもたちが作った『おはなし宅急便』から生まれました。 

 


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