Pastorale

サヴァトラ猫との今日いちにち

備忘録

2023年04月02日 | 美術館など

慌ただしく過ぎていった3月。

11日に行ってきたのは「大垣市守屋多々志美術館」

 

 

大垣市で生まれ育った私。

この美術館、以前は百貨店だったのです。

デパート、というよりは百貨店、私が二十歳くらいまでは営業していたかな。

ちょっとクラシカルでステキな建物。

営業当時も少し高級感があって、庶民の私には縁遠いお店でした。

美術館に生まれ変わって、いつか行きたいと思っていてもなかなか・・・

コロナで公共交通機関で遠くの美術館に行くのがためらわれ、

最近はなるべく自家用車で行ける所を選んででかけています。

(昨年のゴッホは特別)

世間ではずいぶんコロナ対策も緩和されてますが、

まだまだ油断はできません。

 

今回はパンフレットのこの

「ウィーンに六段の調(ブラームスと戸田伯爵極子夫人)」に惹かれて。

いつか観たいと思いつつ、近いのでいつでも行けるから、

となかなか行けなかった。

 

やはり実物は素晴らしい!

ほぼ等身大の人物画、ドレスの美しさや、香炉から立ち上る煙、

そして私の敬愛するブラームスのしかめっ面!

(たくさんの名曲を作った人、私は特に合唱曲の数々が好きです)

 

その他にも、守屋多々志が留学したイタリアの様子など、

素晴らしい作品の数々、

近いのに今まで行かなくて、人生損してた。

 

シルクロードを渡るお姫様や、若き日の岡倉天心のいる教会など、

それはそれは美しい絵ばかり。

次の展示は源氏物語など王朝絵巻ですって!

また行かなくちゃ‼

 

帰り道、懐かしい商店街をぶらぶら。

大垣銘菓「金蝶饅頭」、似たようなのが色々あるけど、

久しぶりに本物を食べた!

多分5つくらいはいけちゃいそうな気がして、

家族の人数分しか買わなかった。

次回の王朝絵巻を観た後は5ついっちゃう⁉

 

お店のすぐ近くには水の都・大垣らしく湧き水が。

汲んで帰る人がたくさんいました。

おいしいのよ、大垣の水は。

 

そして薬局の看板娘の黒猫ちゃん。

 

真理子さんのコンサートと、美術館と。

近くて遠い故郷を堪能。

 

 

 


2023年04月02日 | 千住真理子さん

いつの間にか4月・・・

年度末は毎年バタバタで、気がつけば新年度。

 

でも3月も色々スケジュールを組み込んで、楽しく過ごしておりました。

忘れないように備忘録

 

3月21日には大垣市のホールで、久しぶりに千住真理子さんの演奏会。

 

 

思えば3年前、コロナで同じ大垣市の演奏会がなくなって、

今年初めの名古屋のコンサートは、まだコロナが怖いし、

雪が降ったら帰れなくなるし・・・と涙を飲んで諦めたけれど

ちゃんと機会は巡ってきましたね。

 

昨年還暦を迎えられたとのことで、

その記念のCDの中から数曲を演奏されました。

 

   アンコールは 

      ロンドンデリーの歌

      鳥の歌 

      愛の喜び

「鳥の歌」は、おそらくウクライナのことを想ってのことだと思います。

昨年の平家物語の琵琶の演奏会でも、

ウクライナのことにはふれられていました。

音楽家の方々も心を痛めておられるのだと思いました。

 

新しいCDが出たと知ってから買おうか迷ってたけど、

会場にありました!

まだまだコロナが心配なので、握手&サイン会はなくて💧

その代わり、直筆サイン入りのポストカード付き♬

一枚一枚、心のこもったサイン、ありがとうございます。

 

ファン歴45年ほどの私。

あちこち追っかけをするわけではありませんが、

日々の暮らしの中に真理子さんの音色は欠かせません。

自分の都合が合えば演奏会は聴きに行きます。

私がず〜っとファンなのを知っているので、

クラシック音楽には興味のない弟も行きたがっていましたが、

「お一人様」主義の私なので、姪っ子に「お父さんを連れて行ってあげて」

と言っておきましたが、お誘いはなかったようで。

でも前から3列目の通路側という、私的にはとてもいいお席でしたが、

隣が変わったオッサンで、演奏に合わせて鼻歌♬

私だって許されるなら歌い上げる覚悟はあるわ‼

次回からは私と変なオッサンの壁代わりに弟を誘ってみようと思いました。

知らない変なオッサンの隣よりは、身内のオッサン。

 

私が初めて千住真理子さんを知ったのは「火の鳥」。

言わずと知れた手塚治虫さんの名作の映画化の音楽を聴いたのがきっかけ。

当時まだ17歳の、天才少女と言われていたヴァイオリニスト。

火の鳥が舞い降りて来たようなヴァイオリンの音色・・・

すっかり魅了されました。

それから45年ほど・・・

「火の鳥」は当時LPレコードを買って聴きましたが、

後年CD化されたものを買って聴き直しましたが、

記憶の中の音色と同じ、優雅に舞い降りる火の鳥のごとし。

 

いつも演奏会で真理子さんのヴァイオリンを聴いていると、

初めて聴いた日からその日までの、自分の長い人生をたどるようで、

自然と涙がこぼれてしまう。

演奏そのものと、自分自身のメモリー、

そしてポエジー。