Pastorale

サヴァトラ猫との今日いちにち

私の「ボストン美術館」

2018年10月11日 | 美術館など

名古屋ボストン美術館、閉館しました。

私も先日お別れしてきました。

 

絵画自体は好みのものは多くなかったのですが、

ハピネス~明日の幸せを求めて のタイトル通り、

自分が生きていく上でのささやかな幸せを考え直すことができました。

いつもながら美術館や音楽会に一人で出かけるのは、

同じ趣味の友達がいないから・・・

「幸せ」や「楽しいこと」って人それぞれだけど、

それにしても私の周りには一緒に趣味を楽しめる人がいない!

私にはジャ〇―ズとか、EX〇LEのライブに行くという選択肢はない。

でもこの50すぎのおばさんの先輩にさえ、そういう人が多い。

・・・まぁ何も言うまい・・・

 

美術館の建物の一階の広場に懐かしいポスターの数々が。

開館記念の展覧会。

まだ小学生だった息子たちと、亡くなった母と四人ででかけました。

すごい人出だった・・・

ミレーの種をまく人、これも四人で観た記憶が・・・。

この版画は友人と三人ででかけた。

彼女らは決して美術鑑賞が好きなわけではないが、

諸事情で一緒に着いてきた・・・

大昔の版画だもの、聖書の挿絵が主な作品だったと思います。

「黙示録」の迫力あるワンシーンは今も記憶にあります。

これは大好きなオキーフをじっくり堪能するため一人で出かけました。

美術館も貸し切り状態だったような・・・

おかげでゆっくり観ることができました。

 

種をまく人との再会。

母と一緒に行ったのか、予定があわず(母が待ちきれず)バラバラで行ったのか

絵画に没頭しすぎて覚えていない・・・

オキーフからミレーまで、しばらく金山には出かけていなかったのですね。

多分好みの展覧会がなかったのかも・・・

そして私も色々忙しくて、ゆっくりと絵画鑑賞を楽しむようになったのは

ここ数年・・・たぶん息子たちが就職して肩の荷が下りてから。

ヴェネツィア展はもう母はいなかったから、一人で観たっけ。

絵画を鑑賞する楽しみを教えてくれたのは母。

もともと好きだったわけではなくて、母もふらりと入った岐阜の画廊で観て

「本物の絵はすごいわ~」って言ってたのを覚えています。

 

ルノワールのダンス三部作のうちの二点を並べて観ました。

そして絵葉書ですが三部作を並べて飾っています。

絵葉書を三枚並べて入れる額がなくて、お取り寄せしてもらいました。

 

楽しい思い出がたくさんの名古屋ボストン美術館、

なくなってしまって、とても寂しいですね。

もうこの街にも来ないだろう~🎶 なんてどこかで(というか最近毎朝)

聞いたようなフレーズが今の心境にぴったり?

ホームから見上げるこの石の壁がなんとなく好きだった・・・

もうこの街にも来ないだろうなぁ~

 

友達と、家族と賑やかなのも幸せだけれど、

子どもたちを立派な社会人に育て上げ、ゆっくり自分の時間を楽しむ、

一人でちょっと寂しい時もあるけれど、そんな今がとても幸せ。

絵画を観たり、帰り道ささやかな贅沢をしたり小さな冒険をしたり、

一人でドライブして好きな音楽を聴いたり、

ささやかな幸せを応援してくれた美術館でした。

ありがとうございました。

 

 


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