五十路男の失敗日記

生涯独身男の青春の挽歌

晩秋の北斗七星

2010年11月04日 | 天文

昨日からずっと強い腰痛に苦しめられ…(軽いギックリ腰かも)。
風呂に入って、鎮痛剤を飲んでトイレに入ると、綺麗な秋の夜空が
広がっていました。

午前3時…。早く寝ろよ…。

サンダルを履いて外に出てみる。
東よりの空には、早くも春の星座たちが姿を現していました。

ま東の空には、しし座が。
北の低空には、おおぐま座、りょうけん座がみえる。

おおぐま座の北斗七星が、ひときわ目立つ星空でした。
急いでデジカメと三脚を持ち出して、雲の切れ間を待って撮影。
腰の痛いのも忘れて、シャッターを切りました。

秋というのは、北斗七星が見えにくい季節なのですが、11月の
明け方には北東の空に立ちあがるようにのぼってきます。

柄杓(斗とは、ヒシャクの意味)の先端から、α、β、γ、δ、ε、ζ、ηと、順番に
なっている便利な星でもあります。


  

北斗七星を知らない人はいないと思う(偏見?)のですが、一応
線を引いてみる。
矢印の方向に北極星があり、太古から方角を知る星として
人々に親しまれてきました。
23時間と56分で、北の空をぐるりと一周しています。
つまり、毎日4分ずつ早く、同じ位置に来ます。季節によって星空が変わる理由です。
(地球が太陽の周りをまわってるため)

1983年の暮れ、生まれて初めて北斗七星を見て、その大きさに驚いたのも
懐かしい思い出です。
星たちは、天文少年だったあの日と少しも変わらない。

オタクおじさんになった今、こうして同じ北斗七星を眺めてる。
私がこの世から消えた後も、同じように輝き続ける。

星たちを眺めていると、そのスケールの大きさ故、自分の悩みとか病気とか、
いや、自分という存在自体がちっぽけなものに思えてくる…。

そのちっぽけな自分が、苦悩しながらも生きている事は、これまた
すごい事だとも思う。

さあ、明日も悔いの無いように生きよう。
元気をくれた星空の仲間たちに感謝。
…とりあえず、早く寝ろと。
腰がいてて…。