
先日「シマノ105コンポーネントの魅力」という記事を書きましたが、今回はSHIMANO CUESという新しいコンポーネントを考えてみようと思います。先の記事では全く触れていないモデルでした。というのも、SHIMANO CUESはフラットバー専用として登場していたからです。つまり、ドロップハンドル用のSTIレバーモデルが無かったのです。

それが、今年になりSHIMANO CUESのドロップハンドル用製品が発表されたのです。これまで、SoraとTiagraが9速・10速のドロップハンドルモデルでしたが、CUESは9・10速と10・11速モデルの2種類の展開で、おそらくSoraに加えてTiagraも吸収するモデルへと進化していきそうです。メーカーとしてもTiagraとSoraという2つのモデルをCUSEという一つのモデルに集約することで、生産の効率化と不要な在庫数の削減というメリットがあるのでしょう。

SHIMANO CUESは2023年に発表された新しいSHIMANOのコンポーネントです。発表当時の内容はクロスバイクやMTB用コンポのAlivio、Acera、Altusと10速と11速のDeoreを統合したフラットバーハンドル専用モデルでした。9速から11速とシンプルで汎用性が高く、E-BIKEでの走行に耐えうる頑丈さ、そして最大3倍長持ちする耐久性の高い設計が特長でした。今ではSHIMANOのコンポーネントの中で最も汎用性のあるモデルとして、クロスバイクやMTBの市販車にもアセンブルされるようになっているのです。ドロップハンドルモデルも既にTrek、Cannondale、Specialized、Giantなど各種メーカーに供給されていて、今春後半に各社から新Cuesが組み込まれたバイクが登場する予定です。

これまでフラットバー仕様で展開されていたCUESの特長をそのままに、ロードやグラベルライドに適した設計となっているようです。10速・11速対応の「U6000シリーズ」と、9速・10速対応の「U3000シリーズ」とがラインナップ、それぞれ異なる用途やライディングスタイルに最適化されているのでしょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます