CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

第107回ジロ・デ・イタリア第19ステージ

2024-05-25 09:35:31 | ジロ・デ・イタリア
 ジロ・デ・イタリア第19ステージはモルテリアーノからサッパーダまで157kmの丘陵コース。前半は晴れていたもののレース終盤は雨の中での決戦となった。距離が短いこともあり前半からアタック合戦が始まるも中々メンバーが絞られず、一度は10人が抜け出すことに成功するも、逃げにメンバーを入れ損ねたアルペシン・ドゥクーニンクやジェイコ・アルウラーが捕まえるために牽引。15秒前後のチェイシングはレース開始から32km走った街中の上り坂で追いつかれ、一度は30名ほどの集団になる。

 しかし、ジュリアン・アラフィリップ(スーダル・クイックステップ)のアタックに、ジョナタン・ナルバエス(イネオス・グレナディアーズ)、ニコラ・コンチ(アルペシン・ドゥクーニンク)、アンドレア・ヴェンドラーメ(デカトロン・AG2Rラモンディアル)、ペラヨ・サンチェス(モビスター)が付いていく。すこし遅れてルーク・プラップ(ジェイコ・アルウラー)も合流。
 中間スプリントポイントはアラフィリップが先頭通過、追走の4人と第2追走の9人が合流し19人の大きな先頭グループとなったが、上りに入るとアラフィリップ、ナルバエス、ゲオルグ・シュタインハウザー(EFエデュケーション・イージーポスト)、マヌエーレ・トロッツィ(VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ)が先行、インテルジロはトロッツィ、2級山岳ポイントはアラフィリップが先頭通過、下って上る3級山岳ポイントはシュタインハウザーが先頭通過し山岳賞2位へと躍り出た。第17ステージで優勝を飾ったシュタインハウザーはこの日も元気だった。明日はマリア・アッズーラ(山岳賞ジャージ)を繰り下げながら着用して走ることになる。今日2度登る1級山岳モンテ・グラッパの頂上を2度とも征すれば、ポガチャルから正式に奪取することができるのだが…

 ジロ2勝目を期待したシュタインハウザーだったが、下り巧者のヴェンドラーメが雨で濡れたダウンヒル区間でアタックし、下りでタイム差を広げ2級山頂を後続に1分差で先頭通過してしまう。そのままペースは緩むことはなく、後続のサンチェスもシュタインハウザーも1分ほどの差を詰めることはできずラスト31kmの独走逃げ切り勝利。2021年以来2度目の区間優勝となった、今大会イタリア人が区間優勝するのは5回目。地元が近いヴェンドラーメのモチベーションが高かったようだ。

 2級山岳パッソ・ドゥロンの上りでアラフィリップ、ナルバエス、シュタインハウザー、ペラヨ・サンチェスといった今年のジロでステージ優勝しているメンバーから遅れたものの、ベテランらしい落ち着いた走りで、下りで逃げる4人に追いつき、リスクを取って下りだけで1分という差を稼ぎ出したのだ。
 ヴェンドラーメは最初の逃げにも加わっていたメンバーで、途中のアラフィリップの動きにも動じず、じっとチャンスを待っていたのかもしれない。逆にシュタインハウザーやサンチェスはアラフィリップのペースに脚を削られてしまった感がある。
 ステージ優勝はヴェントラーメ、2位はサンチェス、3位がシュタインハウザーという結果になった。ポガチャルを含むメイン集団は16分という大きな差を与え、明日に向けてのマイペース走行になっていた。今年のジロでメイン集団が逃げに10分以上もの差を与えたのは初めてだ。気が緩んだのか、有力選手に絞られた残り6kmほどの集団で、総合3位のゲラント・トーマスが落車するというアクシデントもあったが、集団はトーマスを待つ判断をした。過去には良く目にする光景だったが、近年では珍しいようだ。
 今年のジロも今日で総合順位が決まる大切なステージとなる。1級山岳を2度登り、最後は下ってゴールという難しいコースだ。頂上ゴールならポガチャルなのだろうが、このタイム差なら下りでリスクを取るとは思えない。エディ・メルクスの記録よりWツール制覇に向けた準備にシフトしているようだ。
 



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第107回ジロ・デ・イタリア第16ステージ

2024-05-22 08:57:54 | ジロ・デ・イタリア
 2回目の休養日明けの第16ステージは悪天候のため、チマコッピ(大会最高地点)を回避する短縮ルートを取ることになってしまった。このステージは当初ステルヴィオ峠(標高2758m)をチマコッピに設定していたが、雪崩の危険性があるとして事前にコース変更が発表されていたのだが、チマコッピそのものが回避される事態に…チマコッピの無いジロ・デ・イタリアはこれまでにないので、終盤のどこかで山岳に組み込まれるかもしない。
 118.7kmに短縮されたステージは雨の中でスタートした。気温の低さが選手のウェアでも分かる。とにかく選手たちの無事を祈るステージになってしまった。176人で始まった大会だが、既に30人がリタイヤしているのだから。ただ、そんな中でも選手たちは果敢にアタックをし、31km地点からジュリアン・アラフィリップ(スーダル・クイックステップ)、アンドレア・ピッコロ(EFエデュケーション・イージーポスト)、ダヴィデ・バッレリーニ(アスタナ カザクスタン チーム)、ミルコ・マエストリ(チーム ポルティ・コメータ)の4人が逃げ出す事に成功する。

 集団は山岳賞を狙うモビスターチームがコントロールし続けるも、ゴールまで残り35.6kmで上り坂が始まり、先頭の逃げからアラフィリップがアタックし、独走を開始する。冷たい雨のなかを区間2勝目を目指して単独で逃げ続けるアラフィリップ。1級山岳パッソ・プルネイの登坂では何人かの選手がアタックを見せる。ベテランの意地を見せ懸命に逃げるアラフィリップ。
 パッソ・プルネイも終盤にさしかかると一旦モビスターがメースを上げるもUAEは食らいつく。その中には半袖姿になったポガチャルがいた。アシストはマイカだだ一人。ゴールまではまだ16km以上もある。山頂をポガチャルと40秒ほどの差でアラフィリップが先頭で通過。
 ここから5kmほど下りになるのだが、半袖になったポガチャルは大丈夫なのか?個人的にも7月の雨の峠の下りで低体温症になりかけたことがある。気温は9度とのことだが、選手たちの体感温度は確実に5度以下だろう。

 最後の登りでUAEが牽引を始めペースを上げて行く。このステージも狙っているのか?半袖姿はポガチャルのモチベーションの高さだったのか?残り2kmを切って勾配が上がる。残り1.3kmでマイカがコースを空け、ポガチャルがアタック。ゲラント・トーマスが遅れる。シッティングのままたんたんと脚を回すポガチャル。後ろを振り返りながら差を確認しながら、指を数えながら悠々と5勝目のゴール。26歳以下でグランツール19勝はあのベルナール・イノーに並ぶ偉大な記録なのだ。

 2週目で6分41秒という大差を付けていたポガチャルには積極的に動く必要がないと書いたのだが、距離が短縮されたこと、モビスターがレース大半を牽引してくれたこと、ライバル達に脚が残っていないこと等々を考慮しての判断なのだろう。結果的にライバルたちとの差を7分以上にすることに成功したのだが、この気温の中、半袖で走った反動が心配だ。
 驚かされたのは最後の2級山岳で飛び出したグランツールデビューの20歳ジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ)だった。残り700mまで先頭を走り。ステージ2位でゴール。ゴール後はおねだりしたのか、ポガチャルからアイウエアとマリア・ローザのジャージをプレゼントされていた。昨年のツール・ド・ラヴニールの総合2位。その時の優勝者は今季からUAEに加入したアイザック・デル・トロなのだ。勿論、ポガチャルも2018年の総合優勝者である。デル・トロが総合系の選手なのに対し、ペリツァーリはクライマー系の選手なのかもしれない。
 今日も厳しい山岳ステージだが、またまたポガチャルが動くのか?ここで勝てばエディ・メルクス以来のマリア・ローザを着ての5勝に並ぶのだが、チームに負担をかけたくないのであれば、逃げが決まるステージになりそうだ。

 
 
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記録づくめのポガチャルのジロ・デ・イタリア

2024-05-21 14:44:42 | ジロ・デ・イタリア
 雪が積もるリヴィーニョの山頂ゴールを征して見せたタディ・ポガチャル。過去にここをマリア・ローザが制したのは伝説のロードレーサーエディ・メルクスのみだという。ちなみに、これでポガチャルは今大会4勝目だが、マリア・ローザでの3勝目は1934年のレアロコ・ゲレーロ、1973年のエディ・メルクス、2018年のサイモン・イェーツに次ぐ4人目となる。そしてポガチャルはグランツールのステージ勝利は18勝目となった。また15ステージ終了時の2位とのタイム差6分41秒は、1954年以来70年ぶりの大差となっている。
 往年の名選手一人ベルナール・イノーが、「タデイ・ポガチャルはすでに史上最強のエディ・メルクスに並びつつある。」と語る通り、今我々は歴史的な瞬間を目撃しているのかもしれない。

 とはいえ、昨年と一昨年のツール・ド・フランスでのポガチャルの姿を知っている者としては、一抹の不安はぬぐい切れないのも事実。個人の能力がモノをいうワンデークラシックとは異なり、21日間のステージレースではチーム力が問われる。チーム力ではヴィスマ・リアースバイクが間違いなく上回っているのだ。それでもポガチャルがWツールを征するとなれば、確かにエディ・メルクスの再来といえるのかもしれない。
 今年のジロでポガチャルは初日から何かを試しているように見えた。自身が先行したゴールスプリントではナルバエスに差し切られたものの、翌日のオロパの山頂ゴールを征しマリア・ローザを奪取。第3ステージでは残り3kmの登りでホノレのアタックに素早く搬送し、ゲラント・トーマスとともにゴールを目指した。

 その後、個人TTに向け無難な走りをみせる中、チームメイトの発射台にもなって見せたのだ。注目の個人TTでフィリッポ・ガンナをラストの登りで大逆の凄技を披露してみせた。続く1級山岳プラティ・ディ・ティーヴォの頂上ではゴールスプリントに持ち込み3勝目。
 休養日明けの2週目は大人の走りを見せ、これまでのリードを保ち続ける。そして、2週目の最終日がこのリヴィーニョの山頂ゴールだった。最後の20%近い急勾配でこそ腰を上げ、苦しい表情を見せたものの、総合上位勢には3分近い差を付けてしまう。
 明日からの3週目は厳しい山岳ステージが増えますが、ここでポガチャルが積極的に動く理由がない。タイム差は6分41秒もあるのですから。ここからはWツール制覇のための準備期間に入るはず。チームもポガチャルを守る動きに徹することになるでしょう。パンターニ以来のWツール制覇に期待がかかります。
 
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第107回ジロ・デ・イタリア第15ステージ

2024-05-20 10:09:36 | ジロ・デ・イタリア
 今年のジロ・デ・イタリアは2週目の最終日にクイーンステージが用意された。標高2385mのリヴィーニョ(モットリーノ)頂上までの222kmだ。5つの峠を越える6時間にも及ぶ過酷なレースに終止符を打ったのはやはりマリア・ローザを纏うポガチャルだった。
 距離の長い山岳ステージということもあり、UAEのコントロールは弱く、スタートから逃げが次々と生まれた。12人の逃げが集団に3分近いタイム差を付け、集団からはさらに50人もの追走グループが出て逃げを追う。この中には2014年も覇者ナイロ・キンタナも含まれていた。
 一時は5分以上のタイム差が出来たものの、プロトンをけん引するチームにもポガチャルにも焦りはなく、余裕の追走に見えた。逃げの集団は大人数だったが、峠を越える度にその数を減らし、残り66.6kmのモルティローロ峠の頂上では3人にまで減ることになる。下りで後続が追いつき、残り52kmで逃げは再編成されて17人になった。

 この日のモルティローロは登りより下りの勾配がキツク、トリッキーでポガチャルを含むメイン集団は慎重に下っていたため、タイム差が開くシーンもあった。残り22kmで標高2291mのフォスカーニョ峠の登坂が始まると、逃げ集団からゲオルグ・シュタインハウザー(EFエデュケーション・イージーポスト)がアタックし、単独で山頂を目指した。ここまで、何度か逃げを見せていたシュタインハウザーは23歳のドイツ人。この日はステージ優勝も夢見たのだが、追いかけて来たキンタにかわされてしまったものの、最後の急勾配区間を耐え抜き、3位でゴール。この厳しい山岳ステージでこの成績は本人にとって大きな自信になったはずだ。今後の活躍に期待したい。
 1級山岳フォスカーニョ峠の麓で3分以上のタイム差があり、UAEもアシストを減らし始め、4分近い差に迄広がり始めたのを見て、今日は逃げが決まるのかと思っていた。アシストがマイカ1枚になったポガチャルだが、残り13.9kmでアタック。

 TVの解説陣も守りに出るのが無難と話していたのが、ポガチャルは自分の課題を着実に克服して行く姿勢を見せた。長い登りと高高度での走りだ。標高が2000mを超えるコースの脇には雪が映し出される。一発でアタックを決めたポガチャルは8割ほどの力でたんたんと登って行く。
 この大会に限れば、ここで無理をする必要など全くないのだが、Wツールを目指すポガチャルにはヨナス・ヴィンケゴーを下すための課題に積極的に取り組んでいるように見えるのだ。シュタインハウザーをかわし、懸命に逃げるキンタナもかわし、独走態勢に入る。流石にラスト1kmの激坂区間でこそ腰を上げるシーンもあったが、ほぼシッティングのままハイケイデンスで登って行く姿はまさに怪物だ。

 今季初戦となったストラーデ・ビアンケで60kmの独走を決めた時も驚いたが、今年のポガチャルはモチベーションが違う。早々にWツール制覇という目標を掲げ、着々とその準備を進めているようだ。
 ただ、ツール・ド・フランスとは違い、総合力での差があり過ぎた今回のジロがどの程度参考になるかは分からない。今日のステージでも総合2位のゲラント・トーマスとの差は6分41秒まで広がってしまった。最終週は完全に2位・3位の争いになりそうだ。 
 
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第107回ジロ・デ・イタリア第14ステージ

2024-05-19 10:16:24 | ジロ・デ・イタリア
 第107回ジロ・デ・イタリアは2度目の個人TTを迎えた。カスティリオーネ・デッレ・スティヴィエレからデゼンツァーノ・デル・ガルダまでの31.2kmは前回のTTとは違って平坦コース。昨日はガンナに優勝を譲るかもしれないと書いたポガチャルだが、譲るというより明らかに力負けだった。
 とはいえ、総合優勝のライバル、ゲラント・トーマスには1分近い差を付けてのステージ2位。ここで総合2位に浮上したトーマスとの差は3分41秒へと広げたのだから、ポガチャルにとっては予定の走りだったのだろう。並みいるTTスペシャリストが名を連ねる中。唯一秒差でガンナに食い下がったのはポガチャルだけだったのだから。

 現世界アワーレコード保持者のフィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアズ)のこの日の走りは圧巻だった。第一計測地点こそ時速40km/h代だったものの、第2計測では51.9km/h、ゴール時点では53.4km/hと徐々にスピードを上げてポガチャル以外の選手には1分以上の差を付けたてしまったのだから。
 大会前半からのアップダウンの多いコース設定で、この日は総合で順位を落としている大柄のTTスペシャリスト達のスタートが早かった。前回80番代だったガンナもこの日は60番代でのスタートだった。ガンナがゴールするまではホットシートの顔ぶれがコロコロと代わっていたのだが、以降はポガチャルのゴールを不安げに待つガンナが独占することになる。
 最後にスタートしたポガチャルにとってはWツール制覇の最大の障壁ヨナス・ヴィンケゴーに圧倒されたTTの課題を克服するための重要なレースである。レース後のクールダウンにもTTバイクを使う程で、先のTTではガンナを最後の登りで大逆転して見せた。
 この日も第一計測地点ではガンナのタイムを4秒上回る最速タイムを叩き出していた。ケイデンス100rpmで380Wという数値が画面には表示される。これを見たホットシートのガンナの表情が曇るシーンが映しだされる。
 フロントシングルの64Tでリア11Tというビッグギアを踏むガンナには29秒及ばなかったもの残り8km地点まではガンナのタイムを上回っていたポガチャル。TTのスキルは確実に上がっているようだ。このステージを目標に2週目を抑え気味に走っていたことは間違いがないようだ。

 ポガチャルのTTでの能力の高さはホットシートで待つガンナの表情が物語っていたのではなかろうか。最初のTTでは登りゴールとはいえ、1分以上のタイム差を逆転され、この日もゴール前8kmまではリードを奪われていたのだから、彼の心境は複雑なものだったに違いない。
 ゴール後に「今日はとても苦しんだ。ボクの得意分野であるタイムトライアルは、ジョナサン・ミランの得意分野のような物とは異なる。彼は70秒間苦しんで、フィニッシュラインを越えてしまえば自分が勝者なのかどうかを知る。でもボクの場合は…2時間も待たなければならず、それはすごいストレスだ。」と語っていた。
 課題のひとつだったTTを無事にこなしたポガチャルを次に待ち受けるのが今日のクイーンステージだ。220kmを越える山岳コースで長い登りが2度もある。エース・ヴィンケゴー率いるヴィスマ・リアースバイクにツールで苦しめられたシーンが蘇る。ただ、今回のジロにはヴィンケゴーはいないし、ヴィスマもメンバーを4人も削られている。総合2位に着けるイネオス勢も今回のジロには重量級の選手が多く、このようなステージで優位を得られるとも思えない。むしろ。ボーラやデカトロンの攻撃でゲラント・トーマスが遅れてしまう可能性すら考えられる。つまり、ポガチャル自信が積極的に動く必要のないステージになってしまっているのだ。

 とはいえ、TTでも見せたポガチャルの課題の克服姿勢を見ていると、この長い登りのステージもWツールを目指す彼にとってはもうひとつの課題でもあるこのステージでも何らかの動きは見せる可能性は残る。勿論、ライバルチームの動き次第なのだが、ある程度の逃げは容認しながら、最後の1級山岳リヴィーニョ(4.7km、7.6%)では確実にアタックを見せるだろう。問題はこの短い登りではなく、その前の1級山岳パッソ・ディ・フォスカーニョ(14.6km、6.5%)なのだ。長い登りの課題克服ならここからアタックしてライバルたちをぶっちぎるポガチャルの姿も見てみたい。
 



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