クランクセットは今と同じでSHIMANOの105を予定しています。コンポは12速の機械式ですが、クランクセットはDura-AceやUltegraグレードも使用可能なのです。ただ、クランクセットだけ上位グレードにするメリットは重量しかありません。105が754gなのに対しUltegraが700g、Dura-Aceが685gとDura-Aceでも69gしか差が無いのです。対して価格がUltegraで14,000円弱、Dura-Aceでは46,000円強なので、対費用効果があまり高いとは思えないのです。この重量差ならチューブをプチルからTPUに替えるだけで埋まってしまうのですから。価格は前後2本で4,000円弱なのです。ということで、クランクセットは105で決定です。
唯一心配なのが、且つてミッドコンパクトクランクで味わった苦い経験です。CAAD12の完成車にはcannondaleのHollowgramクランクセットがアセンブルされていて、チェーンリングがミッドコンパクトだったのです。これが走りに大きく影響し、結果、チェーンリングをコンパクトに交換することになってしまったからです。CAAD10はフレーム組みでR6800のミッドコンパクト165㎜クランクセットをアセンブルしていました。
ギア比だけを見て、単純にリアスプロケットを11-34Tというワイドレシオのものに替えれば対応できると考えていたのですが、登りよりも平地のアウターでの走りが辛かったのです。それが、第4世代のSupersix EVOはエアロ効果が高く第3世代と比べてもギアが1~2枚違うことを実感していますし、12速化しリアスプロケットも11-36Tになっていることを考えれば、ミッドコンパクトでも行けるという判断です。
昨年はミッドコンパクトでリアは17Tと19Tがほとんどという走りで、15Tや14Tも風向きよっては使えるという状況でした。これはワイドレシオの11-36T(11-12-13-14-15-17-19-21-24-28-32-36T)のリアスプロケットのため、内側には3枚しかなく、外側に5枚もある状況なのです。これをミッドコンパクトにすることで、19Tと21Tがベースになれば、残る歯数の内外がほぼ同じになることもミッドコンパクトにする理由のひとつです。厳しい登りでもインナーローのギア比が1になるので、コンパクトの11-34Tの時と同じです。せっかく36Tという大きなギアがあるのですから使わないのはもったいないと考えているのです。まあ、厳しければ2万円をドブに捨てることになるかもしれませんが、そこは期待感の方が大きいのです。
加えてクランク長を170㎜から165㎜に変更しようと思っています。CAAD10はフレーム組みでUltegraのR6800をアセンブルしました。これはコンパクトでクランク長は165㎜を選びました。自分が乗ったロードバイクで最も距離を走ったのがこのバイクで、今でもローラー専用として現役です。
CAAD12からは完成車でしたからクランク長は170㎜という時代が続いているのですが、年々身長が縮みつつある状況を考えると170㎜は少し長いのではと感じるようになっています。また、脚の疲労なども考慮すると重たいギアをギシギシ踏むことも出来ないので、軽めのギアでクランクを回し易くするという目的もあります。ショートクランクはパワーを伝え辛い反面、ケイデンスを上げ易いというメリットがあるのです。パワーのある人なら長いクランクでも良いのかもしれませんが、齢を重ねパワーが落ちている私には5㎜でも短い方が楽だろうという判断です。