CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

自転車の経済学(4)

2024-11-07 09:45:44 | 自転車の経済学
 日本の衆議院選挙は終わり、自公が過半数を割るという審判が下されました。一方、アメリカ大統領選も終わり、再びトランプ氏が大統領に就任することになりす。アメリカ第一主義を掲げるトランプ氏は再び保護関税を課し、景気対策で減税を公約に掲げていましたので、日本の経済は円安・ドル高が進みそうです。

 前回の就任時は故安部総理がいち早く対応し、トランプ大統領との太いパイプを築いていたのですが、石破総理は安部政権とは対極にあるので、トランプ氏と上手くいくとは思えないのです。それにしても、再びトランプの闇の時代が始まるのかと思うと暗い気持ちになってしまいます。
 それにしてもヒラリー・クリントン氏に続きカマラ・ハリス氏という女性候補が敗れたアメリカのガラスの天井は凄く頑丈なのでしょうか?トランプ氏が勝利した2度とも相手は女性でした。トランプ氏が女性に強いというより、池上氏が言っているように、軍の最高司令官が女性で良いのかと考えているアメリカ人の男性が多いということなのかもしれません。

 民主党が男性候補を擁立出来ていれば、トランプ大統領の誕生という悪夢は無かったと思っています。トリプルレッドになるアメリカにとっては、且つての自公政権のように政策を決めやすい状況になりました。これで、アメリカは環境保護から遠のいていくはずです。保護防衛機で関税が上がり、日本にとっては厳しい4年間になるでしょう。
 自転車乗りとにとって円安は大きな痛手です。日本の物価は益々上昇し、賃金はなかなか上がらない状況は、この国の政策として早急に進めなければいけません。103万円の壁などというところで立ち止まっている場合ではないのです。
 それにしても世界の民主主義の衰退は深刻です。トランプ氏は既にいくつも有罪判決を受け、日本なら選挙に出る資格すらないのですが、アメリカは犯罪者でも大統領になれてしまう恐ろしい国だということを改めて思い知らされました。
 これを機に日本はアメリカとの関係を見直してはどうかと思っています。トランプ氏相手なら日米地位協定の見直しも不可能ではないと思っています。今後の日本の在り方が問われる4年間になりそうです。
 自転車乗りにとってはバイクのアメリカンブランドがどうなるかに注目しています。ほとんどのアメリカのメーカーは国内に生産拠点を持っていないからです。欧州やアジアで生産したバイクを国内に輸入する場合でも関税をかけるのか、生産拠点をアメリカに戻すのか?前回のトランプ政権下でも海外生産拠点はそのままでしたので、アメリカ以外で生産されたバイクは、アメリカに入らず、生産拠点から輸出されることになっていたので、あまり心配することではないかもしれません。
 日本のシマノもアメリカの生産拠点が少ないので大きな問題はないだろうと思っています。むしろアメリカンブランドのSRAMが苦労するような気がしています。チェーントラブルが問題になっているSRAMにとっては、さらなる逆風になるのかもしれません。
 



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自転車の経済学(3)

2024-10-26 14:47:37 | 自転車の経済学
 ただ長生きするのではなく健康でやりたいこともある程度出来る老後を迎えたいと願っていますので、医療と福祉は大きな注目点です。ただ、平均寿命は医療によって伸ばすことが出来ますが、健康寿命は薬漬けでは伸ばせません。機械に繋がれての延命も同様です。

 個人的には「尊厳死」は認めてもらいたいと思っています。且つては「脳死」は人の死と認められていませんでしたが、移植医療の進歩でようやくこの国でも「脳死」を人の死と認める法律が整備されました。1997年のことでした。ただ、この時点では15歳未満の臓器提供を認めないというもので、この間も幼い命が失われて行ったのです。2009年にようやく法律が改正され15歳未満の臓器提供が認められましたが、この国の移植医療は未だ十全とは言えない状況なのです。

 こうした法律を立案し審議し立法化するのが国会議員の本来の仕事ですが、今の国会は議員になるのが目的で、議員になってから何をするかという本来の仕事を見失っているように思えます。これでは、国民から誰でも同じと見られても仕方がないでしょう。ただ、選挙は国民の義務なので忌避してはいけないとも思っているのです。
 初めて旧民主党政権が誕生し政権交代が起きた時の投票率は70%を超えていたのですが、旧民主党政権への不満や政権が交代しても何も変わらないという失望から年々投票率は下がり続けています。かくいう私も前回の選挙には行きませんでした。初めてのことです。

 その結果、安部元総理の銃殺事件に端を発した旧統一教会問題や裏金問題と自民党の腐敗が明らかになり、流石にこのままでは拙いことになると思うに至っているのです。流れない水は腐ると良くいわれますが、今の自民党はその典型になり下がっているようです。1度は政権を手にした旧民主党も、政権を失うと分裂を繰り返し、今では反自民の受け皿にもなれていないのが実情でした。
 石破総理の誕生で自民党は変わるかもしれないという期待感も早々にすぼんでいます。最早政権交代しか無い状況なのですが、野党が纏まらない。このままでは野党候補同士が票を食い合い、自民党の議員が漁夫の利で当選してしまう可能性まで生まれているのです。
 政治は素人の自転車好きの高齢者でもそのくらいは分かります。この国の未来を担う子供や若者にとって住みやすい安全な国を残してあげるのが、私たち大人の大切な役割だと思っています。その国の未来を託す国会議員に誰が相応しいのかを真剣に考えて選ぶこともその内のひとつだと思っています。自転車のように人にも自然にも優しい政治家を探しています。
 



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自転車の経済学(2)

2024-10-24 09:21:55 | 自転車の経済学
 衆議院が解散され、また選挙戦が始まっています。政治と金の問題に物価高と問題山積のこの国がそう簡単に変わらないのは確かですが、このままで良いと思っている国民はいないはずですが、年々投票率が下がっているのは気がかりです。この国にとって最悪なのは誰に投票しても同じと考える国民が増えることだと思っているからです。
 私はだだの自転車好きの高齢者ですが、この国はもう少し良くなることが可能だと考えています。年末には古希を迎える高齢者ですが、50代から始めたロードバイクのおかげで健康寿命は全うできていると思っているからです。

 自転車好きとしてはまず経済課題の異常な円安が大きな問題だと思っています。私がロードバイクに乗り始めた頃は、逆に異常な円高でした。海外通販のwiggle等で格安に自転車用品が買えたのです。それが、今ではその頃の倍近く円が値下がりしているのです。これはアベノミクスの大きな負の遺産でしょう。円安は日米の金利差が大きいと言われていますが、この国の経済が停滞していることも一因でしょう。
 確かにデフレからの脱却は進んでいますが、ウクライナ戦争にパレスチナ紛争による中東情勢の不安定さなどが重なり原油や資材価格の高騰に円安で国内物価の高騰がその要因なのです。それでもこの国は欧米に比べれば物価は低い国なのです。理由は簡単で賃金が安いからです。旧民主党政権時代は極端なデフレ下にあり、賃金は低かったものの物価も安く、実質賃金は今よりも高かったのです。
 世界的に見ても日本の経済は伸び悩んでいるのに、大企業の利益が増えている。そのからくりが非正規雇用の増加と低賃金にあることをご存じでしょうか?その大企業から多額の献金を受けてきたのが自民党政権なのです。その結果、非正規雇用が増え続け、企業に大きなメリットを与え続けて来たという構図があるのです。

 しかも、その献金さえ裏金と化し、結果として脱税行為になっていることを、私たちはもっと真剣に考える必要があると思っています。少ない賃金の中からもしっかり税金を支払っている国民はもっと怒っても良いのではないでしょうか?明らかに不公平です。企業献金の廃止を拒んでいるのは自民党だけ、選択的夫婦別姓もまた同じです。政権交代が起きない限り、こうした状況はなかなか変わらないはずです。物価の高騰で実質賃金や年金の目減りに苦しんでいる国民をしっかり見てくれる人や政党が誰なのか何処なのかをしっかり見極める時なのかもしれません。
 且つて「マニュフェスト」を掲げ政権交代を果たした旧民主党への失望から、自民党政権が長く続いていますが、「流れない水は必ず腐る」という諺通りでした。自転車も長い間乗らないまま放置していると錆びるのと同じです。一度、すっかり錆びついた自民党の「錆び」を落とす意味でも、ここで政権交代があっても良いのではと私は考えています。

 不安や混乱はあるかもしれませんが、少なくとも政治に緊張感が生まれるはずです。数の利で自民党が重要法案を国会にも図らず、閣議決定で決めてしまうなんて、立法府の国会軽視も甚だしいことなのです。もう少し、野党にも力を持たせないとこんなことになってしまうのです。
 旧民主党政権は「決められない政治」と揶揄されましたが、私は「簡単に決められる政治」こそ問題だと思っています。旧民主党政権の反省から自民党は内閣人事局を作り、官僚の人事権迄握りました。その結果が官僚の忖度を生み、森友問題では官僚の命まで失われているのです。このままでは優秀な官僚がいなくなってしまうのではないでしょうか?
 何事にも最初は痛みが伴います。私が自転車通勤を始めた時も同じでした。脚がパンパンになり、筋肉痛に悩まされたのです。ロードバイクに乗り始めた頃は、落車で肋骨骨折という痛い目にもあっています。ただ、そうした経験はやがて実を結び、いまや私の健康の根幹となってくれているのです。
 2大政党制を目指して改正された選挙制度ですが、旧民主党がバラバラになってしまった結果、自民1強体制が出来上がってしまいました。今の選挙制度はお金がある自民党に圧倒的に有利で、小選挙区で敗れた候補者が比例で復活して議員になってしまうという現象も不可思議です。
 私は自民党が嫌いだとかダメだとか言っているのではありません。今の自民党はすっかり錆びついていて、自転車同様錆び落としが必要だと考えているのです。石破総理に期待もしていましたが、結局、今の自民党では彼の臨むことはほとんど出来ないのだと思います。立憲と国民に分裂してしまった民主党にも、もう少し政党内での柔軟性があっても良い気がしています。何かいつもどこかで内輪もめをしている感じで、自民党にとって代わるのはまだまだ難しそうです。ただ、一度は政権を担った経験は必ず活きて来ると信じています。
 



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自転車の経済学(1)

2024-06-22 15:02:24 | 自転車の経済学
 私は「たかが自転車、されど自転車」と考えています。自転車は実に効率的な乗り物で、燃料は自分自身なのでエコ率は断トツです。足を骨折して自転車に乗れなかった時期の移動は全てタクシーでしたが、この出費は馬鹿になりませんでした。ところが、何とか短い距離でも自転車に乗れるようになると、簡単に3,000円ほどの節約ができてしまうのです。

 しかも、健康にも良いと聞いては尚更です。以前このブログにも書きましたが。髙石鉄雄著 『自転車に乗る前に読む本 生理学データで読み解く「身体と自転車の科学」』によると、「運動強度50%以上」で自転車30分以上走るとメタボリックシンドローム等の改善につながるというのですから。

 コロナ禍の頃こそ、公共交通機関に替えて自転車通勤が増えたことがありましたが、昨今は自転車の販売台数が激減していると聞きます。コロナ禍の反動もあるのでしょうが、コロナが第5類へ移行して、やっぱり公共交通機関の利用に戻ってしまった人も少なくないのでしょう。ただ、原油価格の高騰で今後電車やバスの運賃の値上げが続きそうですから、是非自転車通勤をお勧めしたいと思います。自転車は環境にもお財布にも優しい乗り物なのですから。

 自転車通勤用にはママチャリではなく、シティバイクかクロスバイクをお勧めします。変速機が付いた5~6万円程度の製品が良いと思います。この予算なら数か月程度の通勤交通費で相殺されるはずです。ロードバイクとなると10万円以上になってしまいますし、ドロップハンドルは慣れない人には不向きです。積雪のある地域の方ならハードテールのMTBという選択肢もあるでしょう。タイヤだけスパイクに替えれば冬場も乗り続けることができますから。
 





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