こうした理由から、照明器具のスペック表では、ルクスではなくルーメンの値が記されているケースがよく見られます。製品によっては「光源から50cmの高さに置いた場合」など、一定条件におけるルクス値を明記されているものもあるようですが、照明器具の明るさを比較する場合は、ルーメンの数値で比べることが一般的になってきています。
しかし、自転車用のライトの場合は光源が移動し、照らされる面が一定しないため、『ルクス(lx)』が用いられることはありません。自転車用ライトのカタログでは『カンデラ(cd)』か『ルーメン(lm)』で明るさが表記されるのが一般的になっています。しかし、ルーメンは「全ての方向に対して1カンデラの光度を持つ標準の点光源が1ステラジアン(立体角の単位)の立体角内に放出する光束」と定義 されており、単純にカンデラに変換することができないのです。これでは製品の明るさを比較することが難しいのが実情なのです。
しかし、自転車用のライトの場合は光源が移動し、照らされる面が一定しないため、『ルクス(lx)』が用いられることはありません。自転車用ライトのカタログでは『カンデラ(cd)』か『ルーメン(lm)』で明るさが表記されるのが一般的になっています。しかし、ルーメンは「全ての方向に対して1カンデラの光度を持つ標準の点光源が1ステラジアン(立体角の単位)の立体角内に放出する光束」と定義 されており、単純にカンデラに変換することができないのです。これでは製品の明るさを比較することが難しいのが実情なのです。
簡単に云ってしまうと、ルーメンは『光束』つまり「光の束」の総体、図でいうと電球から照射される光の矢印の全てということになります。そして、光の矢印の1本分の明るさがカンデラ「輝度」というわけです。従って、ルーメンとカンデラを対比する場合には照射角(半減角)が問題になります。ルーメンは360度を照らす明るさを示す単位だからです。
例えば照射角(半減角)10度の場合、1ルーメンは約70カンデラですが、15度になると約30カンデラへと減衰します(図参照)。CATEYEの新製品”Nano Shot+”のカタログには「約600ルーメン(約5000カンデラ)を実現」と表記されていますが、照射角(半減角)は25度から30度程度の場合での換算ということになるのです。
今ではUSB充電式のライトが増え、単位もルーメンで統一されつつありますが、CATEYEの乾電池式ライトでは今でもカンデラ表記のものが存在します。アーバン[HL-EL145]は800カンデラ、従来モデル(HL-EL140)は400カンデラと表記されているのです。800カンデラは約50ルーメンになります。
個人的にもロードバイクに乗る前の自転車通勤ではCATEYEの乾電池式のライトを使っていました。特に単3電池1本で使用できたOPTI CUBEというライトを愛用していました。予備電池1本はバッグのポケットにも簡単に収納出来るというのが大きな理由でした。 決して明るいライトでは無く、暗くなる時間が早くなると単3電池2本のアーバンに替えるようにしていたのです。