ブライトンが新たなサイクルコンピューター”Rider S510”をリリースしました。2.8インチのタッチスクリーンを採用し直感的な操作を実現したハイスペックモデルです。30時間のランタイムや進化したクライムチャレンジ2.0なども魅力的な機種となっています。
私が昨年購入した“Rider 460”は2.6インチのモノクロでしたが、このモデルはS500の後継モデルです。“Rider S510”で大きく進化したポイントは2.8インチのカラータッチスクリーンとなったことでしょう。前作は2.1インチというサイズで、ナビよりもユーザーが必要な情報を得られるようにシンプルな設計が採用されていたましたが、今作では画面を拡大することでナビ機能が使い易くなっています。
ナビ機能は“Rider 460”や“S500”にもあるのですが、MAPはアプリ経由でダウンロードしなければなりませんでした。一方、このモデルには日本国内のマップはあらかじめインストール済みで、購入直後からナビを使うことが可能なのです。個人的にはこのMAPのダウンロードが面倒で、これまでナビとしては使って来ませんでした。
“Rider S510”のルート案内については、デバイス上で目的地検索と道順作成、自動リルート、リトレース機能など充実しているようです。目的地検索の際はスマホと連携した状態で音声検索機能を使うことができるため、手袋をした状態などでもスムースな操作が可能というのは魅力的です。
またナビゲーションに紐づいていたクライムチャレンジがバージョンアップし、クライムチャレンジ2.0に進化。これによってナビを事前に設定していなくても、次に現れる上り坂を検知・通知・ヒルクライム区間をプレビューすることが可能となるようです。ナビを必要としない知り尽くしたエリアや、ルートを決めずに気ままに行き先を決めるサイクリングでもクライムチャレンジを活用できるのは嬉しいはずです。
“Rider 460”にもクライムチャレンジ機能はありますが、そもそもMAPをインストールしなければ使えないのが実情なのです。“Rider 460”は“Rider 420”の後継機種で、サイコンとしては画面も見やすく使い易いのですが、せっかく画面が大きくなっているのにナビ機能を使わないのはもったいないと思っているところです。ただ、ナビを使わずサイコンとしての機能だけなら、コスパが非常に高い製品だと思っています。特にリアビューレーダーを使用する場合は画面の大きさはとてもありがたい。
ナビゲーションの内容把握はもちろんのこと、リアビューレーダーやクライムチャレンジのようなグラフィカルな表示も一目見ただけでも理解しやすくなっているのは魅力的です。数値データをメインに表示するユーザーでも文字の読み取りやすさはメリットとなるはずです。また周囲の明るさに反応し、バックライトが自動的に調整されるため、ライド中の状況に合わせて常に画面を読み取りやすい視認性が確保されるのもありがたい。
ただ、価格が35,750円(税込)とブライトンにしてはやや高目になっているので、少し購入を躊躇しているところです。それでもガーミンやワフーといったメーカーと比べれば割安ではあるのです。ワフーのウィンドセンサー搭載の最新モデルは10万円近くするのですから。
ブライトンの製品はRyder10から使用していますが、今は廃盤になってしまっているので、Ryder420とRyder460を併用しています。街乗り程度ならエントリーグレードのRyder17でも良いと思います。こちらはRyder10の後継機種で、リアビューレイダーにも対応し、3インチの大画面で表示項目も増えています。ただ、ナビ機能が付いたRyder420と価格がほとんど変わらないので、ある程度長い距離を走る人にはRyder420以上のモデルがお勧めです。
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