
ブエルタ・ア・ラ・コミュニタット・バレンシアナの3日目は予想通り6人の逃げで始まりました。一時は6分ものリードを築きますが、バーレーン・ヴィクトリアスとUAEチームエミレーツが追走をリードし、最も重要な1級山岳のエル・レメディオへの上りで逃げを捕まえました。

ここから激しいバトルが始まります。最初にUAEチームエミレーツXRGのジョアン・アルメイダとバーレーン・ヴィクトリアスのサンティアゴ・ブイトラゴが奇襲を試みますが、下りで捕まります。残り16㎞地点でメイングループの一瞬の躊躇を捉えて、モビスターのイバン・ロメオは決定的な動きを見せます。ロメロは、あっという間にリードを20秒以上に広げました。彼の後ろでは、イネオス・グレナディアーズのトビアス・フォスが先頭に立ちますが、ロメオは賢くタイム差を図るように走り、最後の数キロでアドバンテージを維持し、先頭でゴールしました。10秒遅れの2位はバーレーン・ヴィクトリアスのサンティアゴ・ブイトラゴ。3位にアルメイダという結果になりました。レースリーダーのマティアス・ヴァチェクは、ステージ序盤でクラッシュに見舞われ、タイムを失ってしまいます。

この日の結果を受けてUAEのアルメイダが総合首位となりリーダージャージを獲得します。ただ、2位のブイトラゴとの差は僅かに2秒なので、最終日まで油断は出来ません。表彰台ではリーダージャージのジッパーが閉まらないというアクシデントもありましたが、リーダージャージはアルメイダにもアシストにも高いモチベーションをもたらすはずです。ツアー・ダウンアンダーのナルバエスに続けるかに注目です。
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