Danchoのお気楽Diary

高校3年間応援団だった「応援団バカ」の日記。スポーツ観戦や将棋等の趣味の他、日常感じる事を、「ゆるゆる」綴ります。

応援団に捧げた青春(1)/高校体験入学の日

2007-04-09 00:00:29 | 応援団シリーズ化記事
新年度になり、一週間が経ちました。早いものですね

22年前の3月…小生は、大分「背伸び」をして、第一志望校の埼玉県立春日部高校の入学試験に合格しました
学習塾の講師からも、「作文で満点を取っていない限り、ダメだろうね…」と言われたくらいですから、喜びは大きかったですね。

県内屈指の進学校ですから、合格が決まった後は、入学したらしっかり勉学に励み、全国津々浦々にまでその名を轟かせている有名大学(東京六大学のうち、申し訳ありませんが…立教大学を除く5大学のいずれか)への進学を目標に、「頑張るぞ」と意気込んでいました。

ところが、県下で最も伝統ある『応援指導部』に入部したことによって、勉強の『べ』の字をすっかり置き忘れて、高校3年間の青春の全てを『応援指導部』に捧げることになりました…

でも、ちっとも後悔していません。むしろ誇りに思える程です

そんな小生の、鮮明に覚えている高校3年間の青春を、新年度を迎えたことをきっかけに、これから時系列順に、記憶から引っ張り出して語っていきたいと思います

シリーズ化記事になりますが、終わりはいつになるか…当の小生も、全く分かりません
とにかく小出しして、なるべく面白おかしく、しかもリアル感が読者の皆さんにも伝わるように、語っていきたいと思っています。

もう一つの狙いとして、OB会発足から節目の年には、記念誌を創刊することになっていますので、記念誌に何とか寄稿したいという思惑から、「頭の整理」をすることもあるのですが…。
(小生が現役の時の3年間は、『応援指導部』にとっても「激動のとき」でしたので…。)

前置きが長くなりましたが…早速始めますね



遡ること22年前…3月19日頃だったと思います。

母校に入学が決まり、中学校の卒業式を終えて間もなく、小生の出身の埼玉県の公立高校各校では、この時期に、入学式に先駆けて「新入学生の体験入学」が恒例であります。

進学校である母校では、実は「体験入学」の場は、「授業についていけるように、予習しなさい!」という、宿題がどっさり手渡される、かなり酷なものでした
しかも、その宿題をしっかりこなしたかどうか、入学早々、試験をするというのです
進学校の厳しさと現実を、目の当たりにしました…


その、「体験入学」のために登校したときです。


母校の門をくぐり、入学できることへの喜びをかみ締めるのも束の間、背丈の大きな、真っ黒の学ランに身を包んだ、体格の良いT先輩が、小生に近寄ってきました。
そして小生に、先ずこう問いかけて来ました…。

「ねぇねぇねぇ君…入学したらさ、何か部活動に入ろうとか、考えている?」

T先輩の「勧誘」を発端に、暫く以下のような会話が続きました。

小生「特には…考えていないんですけど…
T先輩「中学の時には、部活…何やっていたの?」
小生「補欠でしたが、卓球をやっていましたけど…」
T先輩「卓球。うちの部にも、中学で卓球やっていた先輩が、たくさんいるんだよね。」
小生「はぁ…」
T先輩「ところでさ、僕達、応援団なんだけど、興味あるかな?」
小生「…(無言)」
T先輩「君、体格良いし、背も高いし、向くと思うんだけどなぁ。入学式まで考えてみてくれないかな?」
小生「えぇ…まぁ。」
T先輩「じゃ、僕の顔…その時まで覚えておいてね。」
小生「あ…はい…。(妙に素っ気なく…)」


そして、「体験入学」が終わって、下校するときです。


T先輩「君ぃ、君ぃ、君…入学式の時に、また会おうね。僕は覚えているから。」
小生「…(無言で会釈)」


このT先輩との出会いが、小生の人生を大きく変えました。
そのときは、その後の3年間の「充実した」青春が待ち構えていることなど、全く知る由もなかったのですが…。


ちなみにこのT先輩…後に、華の団長に就任されたお方で、小生にとっては、どんな消しゴムを持ってきても消すことのできない、かけがえのないお方です。
このT先輩については、このシリーズ記事とは別件でもお話しすることになります。
そのお方の、このときに浮かべた満面の笑顔…一生忘れられないものとなりました。


話を元に戻して…
「体験入学」を終えた帰宅途中、入学後の部活動をどうするのか…大いに迷ったことを、鮮明に覚えています。
T先輩の執拗な「勧誘」が、小生の気付かない心のどこかで、引っかかったのでしょう。

課された宿題も、それほど捗らず、悶々と部活動のことで悩む、入学式までの短いながらも長く感じた春休みを過ごしていました。


そして、4月8日…。
悩みを抱えたまま、「入学式」を迎えることになったのです。

(次回へ続きます。)
Comments (9)
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