応援団ファン、応援団マニアの読者の皆様、お待たせ致しました~。
6月13日の土曜日に、タイトルにある東京六大学応援団連盟主催の『第56回 六旗の下に』を観覧するため、日比谷公会堂に足を運びました。
一昨年、昨年に引き続き、3年連続でライブで観覧したわけですが、基本的には過去2年と同様の盛り上がりがあった様に感じます。
立ち見が出るほどの盛況ぶりでしたからね…。
それでは早速、私なりの各大学の印象を、登場順番順に、お話してみたいと思います。
また、リーダー部がある5大学については、順位付けをしてみたいと思います。
●法政大学応援団
東京六大学野球春季リーグ戦に6季ぶりに優勝し、大学選手権でも決勝進出を決めてのこの舞台の登場…とだけあって、勢いは昨年に負けず劣らず…の印象を持った。
チアリーディング部も、力量落ちは全く感じなかった。その点は見事である。
ただ、昨年と比べると、昨年度のリーダー部責任者その他を兼務していた生駒君(今年も、会場に姿を現していましたが)が放っていた「応援団の気概」のような「気迫」の面で見劣り、圧倒感が昨年ほどなかったのは残念であった。
比較しては可哀そうであるが、本年度のリーダー部責任者の川合君は、生駒君の後を引き継ぐとあって、気負いがあったことは否めず、それがテクにも表れてしまっていた。
ただ、短い時間のステージ演技の構成そのものは見事で、全体的には悪くはなかった。順位を付けるとしたら、2位だろうか…。
司会の2人がチェンジする演出も、過去の東京大学のように面白味があって良かった。
前半の司会を務めた小原君に、個人的には大いに期待を寄せているのだが、若干緊張していたか…。
来年は幹部として、しかも幹事校として迎える大事なステージになるので、小原君には、頑張って今年の「ミス」を取り返してほしいと願っている。
●慶應義塾大学應援指導部
リーダー幹部が1名で、全ての演目を一人でこなしていたが、一時の大所帯がここまで尻すぼみになると、見栄えもしなくなるので、その点は残念。
チアも幹部が1人で、2年前の「アラビアンコネクション」でバスケット・トス(実はステージ演技上は余計なパフォーマンスなのだが…)を披露した勢いもないというのは、あまりにも寂しく、地味な印象は拭えない。
順位をつければ、4位が妥当か?…。
ただし、1年リーダー志望に、私の21歳下の直(埼玉県立春日部高校)の後輩が2名も入部(実名を出すと、佐野君と吉貝君である)しており、7日のOB会でも、吉貝君は「もう、しばらくは来れないかもしれないが、慶應義塾の應援指導部を盛り上げるべく、絶対に続けて頑張る」と宣言していたので、それに期待したい。
なお、その吉貝君が、昨年の夏の甲子園の北埼玉大会で、母校の敗戦が色濃くなったときに、学生注目で発した…
「私達は、野球の勝敗を応援しているのではなく、春日部高校の選手諸君の戦う姿を応援しているのだ」
という台詞は、応援団を題材にした漫画で、新垣 結衣 さんが主演で映画化された『フレフレ少女』に引用されたことは、あまりにも有名な話で、その気概を大いに買いたい。
未来の慶應義塾には、大きな楽しみが待っているような気がする。
●明治大学応援團
二部体制で臨む2回目のステージだったが、会場の「応援団を応援する」観客の温かさに支えられていたところを見ると、東京六大学野球のリーグ戦でも、学生席に訪れる観客に支えられながら、新たなスタイルを確立しつつあるような気がした。
とにかく、温かく見守る姿勢でまだまだ見続けたいと思うが、現役の團員達はこうした「周りの人達の温かい視線」を決して忘れることなく、これからも精進していって欲しい。
司会が、なかなか面白かったように思う。この点は工夫があって見事だった。
ただし、『校歌』の太鼓が、あまりにも酷過ぎ。
テクを披露した笠原君や、指揮者が可哀そうであった。
太鼓も演技の重要な要素であり、しっかり叩けないなら鼓手を辞退していただきたい。素人が聴いてもおかしなリズムで叩いており、聴くに堪えないほど。これはナンセンスである。
(それにしても、リーダー部があった時代の『嵐の拍手』が見られないのは、それを知っているだけに寂しい…。リーダー部が何とか復活しないものかと願ってしまう気持ちが、どうしても作用してしまう。)
●東京大学運動会応援部
昨年まで2年連続リーダー幹部不在という状況の中、よく健闘していた。
今年は、無事に4人全員がリーダー幹部として登場し、さてどうか…という「お手並み拝見」的要素があったのだが、見事にそれに応え、他大学を圧倒する勢いであった。
ステージ演技構成、団旗紹介、リーダー部員のテク、そして司会と、全ての面で今年は見応えたっぷりだった。
2年間のブランクは、主将の小田君の学生注目で、自らをネタにしてしまう太っ腹な性格が、ほぼその全てを埋め尽くしてしまい、『勝利の拍手』の辻君の、下半身が全くぶれない鍛え上げられた肉体から繰り出されたテクによって、完全なまでに埋めてしまった。
素晴らしいの一言で、これは私だけでなく誰しもが感じた率直な感想ではないだろうか?。
リーダー幹部がリーダー幹部たるものを示し、成長の証を披露したことに対し、心から賛辞の言葉を贈りたい。
順位をつければ、文句なしの優勝(1位)の演技内容であった。お見事である。
●早稲田大学応援部
昨年はリーダー幹部が1人で幹事校という大変な状況でありながら、司会が観客を惹きつけて、何とか踏ん張っていた印象だった。
今年はリーダー幹部が4名で、テクの見せ場もしっかりと見せており、及第点はあげられよう。
昨年司会を担当した山本君が、今年は代表委員主将という立場でこのステージに臨んでいたが、彼の応援団スピリッツは、校歌のテクから感じ取ることができ、楽しめたステージ演技であった。
太鼓の音は、早稲田が一番良かったように感じる。ステージ演技には太鼓の音も重要な要素なので、その点に抜かりがなかったのには、好感が持てた。
順位をつければ、3位だろうか?…
●立教大学体育会応援団
昨年はリーダー幹部不在ながら、やや元気を取り戻しつつある印象を持った。
今年はリーダー幹部2名という体制だが、下級生が少なく、司会も平凡…おまけにステージ演技構成も、『勝利の拍手』が加わった以外は、皆聞き覚えのあるものばかりで斬新さに欠け、ならば法政大学のように気迫で跳ね返すような元気があるか…と言えばそれもないのが気になった。
3年前にも同じことを言ったが、存亡に関わるほど危機的な状況にあることを、現役諸君がどれだけ理解しているかが非常に気になる。
順位をつければ、ダントツの最下位の5番目というのが、厳しいことを申し上げるが妥当。「指定席」にして欲しくはないのだが…。
今回観覧して感じたことは、過去3年同様に、観客がステージ演技を盛り上げるムードがあり、私が現役当時の20数年前とは、その点が大きく変貌を遂げていることを強く感じた事ですね。
それはそれで評価できることで、時代に則したスタイルなのかも知れないので、尊重したいと思っています。
演技を披露する側の現役諸君にとっては、この点は幸せなことかもしれないし、少し酷な見方をすると、それに「救い」や「言い訳」を求めることも可能で、「おごり」が垣間見える様になると、一気に衰退の道へ突き進むことを肝に銘じてほしい気持ちも、確かにあります。
ともかく、時代は変われど、「根っこ」の部分は変わっていないことは確かで、これがオールドファンを逃がさず、ヤングファンを魅了している源であると思われます。
その意味では、昨年同様、概ね満足できましたね(特に、東大には、感動すら覚えました…)。
その良い部分を、リーダー幹部が3年生以下の下級生に伝えていくことが、幹部として求められる姿勢だと感じます。
頑張ってほしいものですね。
今年度の『六旗の下に』については、DVDが手元に届き次第、明治大学を除く各大学のテクを詳しく紹介しながら、各大学別の観覧記を、第53回の時以来となりますが、やってみたいと考えています。
(画像の引用は、「引用」と断れば、私の新たな著作物となるので、著作権法には抵触しないはずですので…。)
応援団ファン、応援団マニアの読者のみなさん、期待しすぎない程度にお待ち下さい。
最後になりますが、東京六大学応援団連盟に、栄光あれ。
6月13日の土曜日に、タイトルにある東京六大学応援団連盟主催の『第56回 六旗の下に』を観覧するため、日比谷公会堂に足を運びました。
一昨年、昨年に引き続き、3年連続でライブで観覧したわけですが、基本的には過去2年と同様の盛り上がりがあった様に感じます。
立ち見が出るほどの盛況ぶりでしたからね…。
それでは早速、私なりの各大学の印象を、登場順番順に、お話してみたいと思います。
また、リーダー部がある5大学については、順位付けをしてみたいと思います。
●法政大学応援団
東京六大学野球春季リーグ戦に6季ぶりに優勝し、大学選手権でも決勝進出を決めてのこの舞台の登場…とだけあって、勢いは昨年に負けず劣らず…の印象を持った。
チアリーディング部も、力量落ちは全く感じなかった。その点は見事である。
ただ、昨年と比べると、昨年度のリーダー部責任者その他を兼務していた生駒君(今年も、会場に姿を現していましたが)が放っていた「応援団の気概」のような「気迫」の面で見劣り、圧倒感が昨年ほどなかったのは残念であった。
比較しては可哀そうであるが、本年度のリーダー部責任者の川合君は、生駒君の後を引き継ぐとあって、気負いがあったことは否めず、それがテクにも表れてしまっていた。
ただ、短い時間のステージ演技の構成そのものは見事で、全体的には悪くはなかった。順位を付けるとしたら、2位だろうか…。
司会の2人がチェンジする演出も、過去の東京大学のように面白味があって良かった。
前半の司会を務めた小原君に、個人的には大いに期待を寄せているのだが、若干緊張していたか…。
来年は幹部として、しかも幹事校として迎える大事なステージになるので、小原君には、頑張って今年の「ミス」を取り返してほしいと願っている。
●慶應義塾大学應援指導部
リーダー幹部が1名で、全ての演目を一人でこなしていたが、一時の大所帯がここまで尻すぼみになると、見栄えもしなくなるので、その点は残念。
チアも幹部が1人で、2年前の「アラビアンコネクション」でバスケット・トス(実はステージ演技上は余計なパフォーマンスなのだが…)を披露した勢いもないというのは、あまりにも寂しく、地味な印象は拭えない。
順位をつければ、4位が妥当か?…。
ただし、1年リーダー志望に、私の21歳下の直(埼玉県立春日部高校)の後輩が2名も入部(実名を出すと、佐野君と吉貝君である)しており、7日のOB会でも、吉貝君は「もう、しばらくは来れないかもしれないが、慶應義塾の應援指導部を盛り上げるべく、絶対に続けて頑張る」と宣言していたので、それに期待したい。
なお、その吉貝君が、昨年の夏の甲子園の北埼玉大会で、母校の敗戦が色濃くなったときに、学生注目で発した…
「私達は、野球の勝敗を応援しているのではなく、春日部高校の選手諸君の戦う姿を応援しているのだ」
という台詞は、応援団を題材にした漫画で、新垣 結衣 さんが主演で映画化された『フレフレ少女』に引用されたことは、あまりにも有名な話で、その気概を大いに買いたい。
未来の慶應義塾には、大きな楽しみが待っているような気がする。
●明治大学応援團
二部体制で臨む2回目のステージだったが、会場の「応援団を応援する」観客の温かさに支えられていたところを見ると、東京六大学野球のリーグ戦でも、学生席に訪れる観客に支えられながら、新たなスタイルを確立しつつあるような気がした。
とにかく、温かく見守る姿勢でまだまだ見続けたいと思うが、現役の團員達はこうした「周りの人達の温かい視線」を決して忘れることなく、これからも精進していって欲しい。
司会が、なかなか面白かったように思う。この点は工夫があって見事だった。
ただし、『校歌』の太鼓が、あまりにも酷過ぎ。
テクを披露した笠原君や、指揮者が可哀そうであった。
太鼓も演技の重要な要素であり、しっかり叩けないなら鼓手を辞退していただきたい。素人が聴いてもおかしなリズムで叩いており、聴くに堪えないほど。これはナンセンスである。
(それにしても、リーダー部があった時代の『嵐の拍手』が見られないのは、それを知っているだけに寂しい…。リーダー部が何とか復活しないものかと願ってしまう気持ちが、どうしても作用してしまう。)
●東京大学運動会応援部
昨年まで2年連続リーダー幹部不在という状況の中、よく健闘していた。
今年は、無事に4人全員がリーダー幹部として登場し、さてどうか…という「お手並み拝見」的要素があったのだが、見事にそれに応え、他大学を圧倒する勢いであった。
ステージ演技構成、団旗紹介、リーダー部員のテク、そして司会と、全ての面で今年は見応えたっぷりだった。
2年間のブランクは、主将の小田君の学生注目で、自らをネタにしてしまう太っ腹な性格が、ほぼその全てを埋め尽くしてしまい、『勝利の拍手』の辻君の、下半身が全くぶれない鍛え上げられた肉体から繰り出されたテクによって、完全なまでに埋めてしまった。
素晴らしいの一言で、これは私だけでなく誰しもが感じた率直な感想ではないだろうか?。
リーダー幹部がリーダー幹部たるものを示し、成長の証を披露したことに対し、心から賛辞の言葉を贈りたい。
順位をつければ、文句なしの優勝(1位)の演技内容であった。お見事である。
●早稲田大学応援部
昨年はリーダー幹部が1人で幹事校という大変な状況でありながら、司会が観客を惹きつけて、何とか踏ん張っていた印象だった。
今年はリーダー幹部が4名で、テクの見せ場もしっかりと見せており、及第点はあげられよう。
昨年司会を担当した山本君が、今年は代表委員主将という立場でこのステージに臨んでいたが、彼の応援団スピリッツは、校歌のテクから感じ取ることができ、楽しめたステージ演技であった。
太鼓の音は、早稲田が一番良かったように感じる。ステージ演技には太鼓の音も重要な要素なので、その点に抜かりがなかったのには、好感が持てた。
順位をつければ、3位だろうか?…
●立教大学体育会応援団
昨年はリーダー幹部不在ながら、やや元気を取り戻しつつある印象を持った。
今年はリーダー幹部2名という体制だが、下級生が少なく、司会も平凡…おまけにステージ演技構成も、『勝利の拍手』が加わった以外は、皆聞き覚えのあるものばかりで斬新さに欠け、ならば法政大学のように気迫で跳ね返すような元気があるか…と言えばそれもないのが気になった。
3年前にも同じことを言ったが、存亡に関わるほど危機的な状況にあることを、現役諸君がどれだけ理解しているかが非常に気になる。
順位をつければ、ダントツの最下位の5番目というのが、厳しいことを申し上げるが妥当。「指定席」にして欲しくはないのだが…。
今回観覧して感じたことは、過去3年同様に、観客がステージ演技を盛り上げるムードがあり、私が現役当時の20数年前とは、その点が大きく変貌を遂げていることを強く感じた事ですね。
それはそれで評価できることで、時代に則したスタイルなのかも知れないので、尊重したいと思っています。
演技を披露する側の現役諸君にとっては、この点は幸せなことかもしれないし、少し酷な見方をすると、それに「救い」や「言い訳」を求めることも可能で、「おごり」が垣間見える様になると、一気に衰退の道へ突き進むことを肝に銘じてほしい気持ちも、確かにあります。
ともかく、時代は変われど、「根っこ」の部分は変わっていないことは確かで、これがオールドファンを逃がさず、ヤングファンを魅了している源であると思われます。
その意味では、昨年同様、概ね満足できましたね(特に、東大には、感動すら覚えました…)。
その良い部分を、リーダー幹部が3年生以下の下級生に伝えていくことが、幹部として求められる姿勢だと感じます。
頑張ってほしいものですね。
今年度の『六旗の下に』については、DVDが手元に届き次第、明治大学を除く各大学のテクを詳しく紹介しながら、各大学別の観覧記を、第53回の時以来となりますが、やってみたいと考えています。
(画像の引用は、「引用」と断れば、私の新たな著作物となるので、著作権法には抵触しないはずですので…。)
応援団ファン、応援団マニアの読者のみなさん、期待しすぎない程度にお待ち下さい。
最後になりますが、東京六大学応援団連盟に、栄光あれ。