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会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

「MBO有力候補リスト」に思う

2006-06-09 | 事業再生・M&A
いつもご覧下さり誠に有難うございます。

まずはお願いから。

お蔭様で数多くのコメントを頂戴し、この場を借りて感謝申し上げます。
最近は私の浅学非才ぶりを反映して、間違いのご指摘も増えておりますが
(すんまへん)、指摘して下さった方に感謝しつつ追加コメントを書かせて
頂いております。
(またその種のご指摘コメントは自分の戒めとして全て残しております。)

この他、異論・反論もウエルカムなのですが、残念ながら「度を過ぎたもの」
も出てきてまして、さすがにそれは容赦なく削除しました。
ネットとはいえ最低限の礼儀は守って欲しいものです。
また、今後コメントされる方におかれてましては、
何でもいいので「名前」だけは入れてくださいね。
私がコメントする際、呼びかけにくいので。




前置きが長くなりました。
さて本題。

すかいらーくのMBO発表を受けて、本日の日経金融新聞では
「MBO有力候補リスト」を出しておりました。対応が早い。

抽出基準がなるほどと思いました。
「自社株保有率が高いこと」「PBR3倍未満」。

自社株保有比率が高いということは、すでにその株は市場から買っているわけ
だから、比較的MBOがしやすい。またPBRが低いほど割高感は薄い。

自社株保有比率で順位付けしたリストの上位はこんな感じです。

7294 ヨロズ   30.8%
9233 アジア航測 30.3%
7308 ツノダ   26.4%
3512 フエルト  24.2%
2892 日本食品加工23.1%
2207 名糖産業  21.8%
7460 ヤギ    20.5%
8018 三共生興  19.8%
7727 オーバル  19.4%
8043 スターゼン 17.8%

もちろん、MBOをやるには、それを望む(オーナー系)経営者がいないと
いけないし、ある程度長期安定した業績も必要でしょう。
そこで、この上位10社につき、独断と偏見で私がコメントしてみました。
(なお、業績は05/3期実績までしか見ていません)

1位のヨロズ。独立系の部品メーカー。オーナー色もありますね。
ここ3期の業績はまぁ、比較的安定しているのでしょうか。
ただ海外展開を進める中で設備投資資金も必要でしょうし、
MBOやるのかなぁ?よくわかりません。

2位のアジア航測の筆頭株主はあのドリームテクノロジーズなんですね
(24.6%)。3期連続で連結最終赤字。収益は安定しているとは言えませんね。

3位は自転車のツノダ。業績キツイすね。
06/6期、11期ぶりに経常黒字になるか、注目しましょう。

4位の日本フエルト。業績は安定していますけどオーナー系ではなさそうですね。

5位の日本食品加工は三菱商事30%保有ってことでオーナー系ではない。
コーンスターチが安定収益源のようですね。

6位の名糖産業。ここも業績は安定していますけど、オーナー色は薄い。

7位のヤギ。繊維専門商社で業績は安定しています。
社名からお察しの通りオーナー色ありますし。

8位の三共生興。こちらも繊維商社。業績安定、オーナー色ありますし。

9位のオーバル。計測機器の会社です。
売上・利益の規模はやや小さいですがここ2期は安定。
オーナー会社のようですし。

10位のスターゼン。食肉卸ですがBSEの影響もなんの代替品需要も取り込んで
業績は安定してますね。ただオーナー色はなさそう。

・・・・こうやって見ていくとどうなんでしょうか。
上位10社に限ってみてみますと、ワールドからの連想もあるんですが
(単純ですいません)「繊維商社」あたりが注目を浴びていくのかなぁ、
と感じた次第です。


以上、門外漢の素人による戯言として聞き流してくださいね。

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