日経で「日本生命、介護最大手のニチイ買収へ 2100億円で」という速報記事が出た。
2020年8月、ニチイ学館がベインキャピタルなどと組んでMBO(経営陣が参加する買収)を実施。ベインにとっては日本生命へのニチイ売却はM&Aによるエグジット戦略となる。
そうそうMBOと言えば、私は2008年ごろ、オーナー経営の上場企業でMBOがブーム化していたことを思い出した。「1粒で2度おいしい果実を口にできる」ことがわかったからだ。彼らにとってMBOとは、非公開化を利用したマネーゲームの側面があった。
すなわち、投資ファンドが株式を買い取って、いったん非上場化する際に創業家は保有株の売却で巨額な現金を手にできる。
リストラでスリム化して再上場すれば、大株主の投資ファンドには多額な上場益が入る。
創業家と投資ファンド、そして資金を出す金融機関の三者による錬金術というのが実態だった。
今回は再上場ではなく、M&Aという形のエグジットではあるが、多額の売却益が入る点で経済的効果は同じだ。令和版の錬金術となるのか。
今回のエグジットでベインキャピタルにどれだけの売却益が上がるかなんて知ったこっちゃないが、日経平均も30年以上ぶりの高値をつけた一方で金利先高観も台頭しつつあり、売却のタイミングとしてはこれ以上ない絶妙なものと感じる。ご存知の通り、2008年はリーマンショックが起きた年柄。買い手にとって高値掴みとならなければいいのだか。
2020年8月、ニチイ学館がベインキャピタルなどと組んでMBO(経営陣が参加する買収)を実施。ベインにとっては日本生命へのニチイ売却はM&Aによるエグジット戦略となる。
そうそうMBOと言えば、私は2008年ごろ、オーナー経営の上場企業でMBOがブーム化していたことを思い出した。「1粒で2度おいしい果実を口にできる」ことがわかったからだ。彼らにとってMBOとは、非公開化を利用したマネーゲームの側面があった。
すなわち、投資ファンドが株式を買い取って、いったん非上場化する際に創業家は保有株の売却で巨額な現金を手にできる。
リストラでスリム化して再上場すれば、大株主の投資ファンドには多額な上場益が入る。
創業家と投資ファンド、そして資金を出す金融機関の三者による錬金術というのが実態だった。
今回は再上場ではなく、M&Aという形のエグジットではあるが、多額の売却益が入る点で経済的効果は同じだ。令和版の錬金術となるのか。
今回のエグジットでベインキャピタルにどれだけの売却益が上がるかなんて知ったこっちゃないが、日経平均も30年以上ぶりの高値をつけた一方で金利先高観も台頭しつつあり、売却のタイミングとしてはこれ以上ない絶妙なものと感じる。ご存知の通り、2008年はリーマンショックが起きた年柄。買い手にとって高値掴みとならなければいいのだか。