いつも冴えないネタばかりで恐縮です。
マスコミ各紙が取り上げておりますが、私はあえて「読売新聞」での記事をご紹介。
続いてどうでもいいコメント。
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◆オリックス、村上ファンドと提携解消を発表
オリックスの藤木保彦社長は12日、東京都内で開いた決算会見で、村上世彰氏
が率いる「村上ファンド」の資産管理・運用会社「MACアセットマネジメント」への
出資を全額引き揚げるとともに、社外取締役の派遣も取りやめ、提携を解消する
方針を明らかにした。MACアセットと連携するコンサルティング会社「M&Aコンサルティング」にも派遣している社外取締役も引き揚げる。
藤木社長によると、オリックスと村上ファンドは4月に基本合意した。
村上氏側は今後1~2か月以内に、MBO(経営陣による企業買収)でMACアセット
の出資分を買い取る予定だ。ただ、オリックスは、資本提携の解消後も同ファンドで
の資金運用をこれまで通り続ける。
MACアセットは1999年に設立。オリックスの宮内義彦会長が社長だった当時、
株主の立場で企業価値の向上を経営者に求める村上氏と意気投合し、
資本金9000万円のうち、オリックスが45%に当たる約4000万円を出資した。
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(コメント)
① まぁ、オリックスと村上ファンドの蜜月関係は有名でしたが、ここにきての
阪神問題等で村上ファンド批判が強まる中、一種の風評被害を避けるために
見限ったというところなのでしょうか。
② 私も定期購読している東洋経済「金融ビジネス2006春号」(P.56~59)では、
阪神上場提案が宮内氏と村上氏との関係を一段と微妙にした等、興味深い記事
がありました。以下、ポイントを書き出します。(詳細は現物でご確認下さい)
・90年代、宮内氏と読売新聞・渡邉恒雄氏は犬猿の仲。
読売新聞は規制緩和の旗振り役である宮内氏を「市場原理主義者」として
冷淡に扱い、オリックスも同紙の取材は一切受け付けなかった。
・ しかし、00年ごろ、“手打ち”。その背景は明確ではないが、一説には、
独占禁止法の適用除外となっている新聞再販制度見直しだったと。
宮内氏と渡邉氏は同制度の存続で取引したと。
・以来、停戦状態にあり、あの清原選手が巨人からオリックスへトレード
されたこともそれを裏付けているとの見方も。
・ で、昨年の阪神上場問題が球界のドンを自認する渡邉氏の神経を刺激。
マスコミとの対立を避けたいとする宮内氏と村上氏の関係が一段と微妙に。
③ ただ、記事によりますと「資本は引き上げるが、同ファンドでの資金運用を
これまで通り続ける」と。
うーん、微妙な関係ですね。これも。
④そのオリックスの決算が本日発表されました。
皆さんは連結決算の方をご覧になっているでしょうから、へそまがりな私は、
単体でみることとしますか。
単体の短信は当社のHPに掲示されていなかったので「東証適時開示情報」
から取りました。
https://www.release.tdnet.info/inbs/250c0b20_20060512.pdf
第一印象は、「バランスシート急膨張」してますね。
単体の総資産は3.8兆円から4.6兆円と前期比2割以上(+約8千億円)の
増加。
内訳は貸付金(営業・短期)で+5,000億円、
投資有価証券+2,800億円。
また、偶発債務として保証債務が+3,000億円増加。これはおそらく関係会社の
外部借入への保証債務。
ということは、この資金で関係会社が投融資を同額増やしている、って可能性が
あります。
思いっきりアクセルを踏んでおります。
投融資の判断基準・審査基準等が甘くなっていなければいいんですけどね。
これに対して、リスクバッファーとなる株主資本はこの1年で737億円しか
増えていません。
投融資・保証で+1.1兆円の増加、
株主資本 +0.07兆円の増加
・・・・ちょっとバランスを欠いているように思えますけど。
以上、門外漢の素人による戯言として聞き流してくださいませ。
マスコミ各紙が取り上げておりますが、私はあえて「読売新聞」での記事をご紹介。
続いてどうでもいいコメント。
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◆オリックス、村上ファンドと提携解消を発表
オリックスの藤木保彦社長は12日、東京都内で開いた決算会見で、村上世彰氏
が率いる「村上ファンド」の資産管理・運用会社「MACアセットマネジメント」への
出資を全額引き揚げるとともに、社外取締役の派遣も取りやめ、提携を解消する
方針を明らかにした。MACアセットと連携するコンサルティング会社「M&Aコンサルティング」にも派遣している社外取締役も引き揚げる。
藤木社長によると、オリックスと村上ファンドは4月に基本合意した。
村上氏側は今後1~2か月以内に、MBO(経営陣による企業買収)でMACアセット
の出資分を買い取る予定だ。ただ、オリックスは、資本提携の解消後も同ファンドで
の資金運用をこれまで通り続ける。
MACアセットは1999年に設立。オリックスの宮内義彦会長が社長だった当時、
株主の立場で企業価値の向上を経営者に求める村上氏と意気投合し、
資本金9000万円のうち、オリックスが45%に当たる約4000万円を出資した。
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(コメント)
① まぁ、オリックスと村上ファンドの蜜月関係は有名でしたが、ここにきての
阪神問題等で村上ファンド批判が強まる中、一種の風評被害を避けるために
見限ったというところなのでしょうか。
② 私も定期購読している東洋経済「金融ビジネス2006春号」(P.56~59)では、
阪神上場提案が宮内氏と村上氏との関係を一段と微妙にした等、興味深い記事
がありました。以下、ポイントを書き出します。(詳細は現物でご確認下さい)
・90年代、宮内氏と読売新聞・渡邉恒雄氏は犬猿の仲。
読売新聞は規制緩和の旗振り役である宮内氏を「市場原理主義者」として
冷淡に扱い、オリックスも同紙の取材は一切受け付けなかった。
・ しかし、00年ごろ、“手打ち”。その背景は明確ではないが、一説には、
独占禁止法の適用除外となっている新聞再販制度見直しだったと。
宮内氏と渡邉氏は同制度の存続で取引したと。
・以来、停戦状態にあり、あの清原選手が巨人からオリックスへトレード
されたこともそれを裏付けているとの見方も。
・ で、昨年の阪神上場問題が球界のドンを自認する渡邉氏の神経を刺激。
マスコミとの対立を避けたいとする宮内氏と村上氏の関係が一段と微妙に。
③ ただ、記事によりますと「資本は引き上げるが、同ファンドでの資金運用を
これまで通り続ける」と。
うーん、微妙な関係ですね。これも。
④そのオリックスの決算が本日発表されました。
皆さんは連結決算の方をご覧になっているでしょうから、へそまがりな私は、
単体でみることとしますか。
単体の短信は当社のHPに掲示されていなかったので「東証適時開示情報」
から取りました。
https://www.release.tdnet.info/inbs/250c0b20_20060512.pdf
第一印象は、「バランスシート急膨張」してますね。
単体の総資産は3.8兆円から4.6兆円と前期比2割以上(+約8千億円)の
増加。
内訳は貸付金(営業・短期)で+5,000億円、
投資有価証券+2,800億円。
また、偶発債務として保証債務が+3,000億円増加。これはおそらく関係会社の
外部借入への保証債務。
ということは、この資金で関係会社が投融資を同額増やしている、って可能性が
あります。
思いっきりアクセルを踏んでおります。
投融資の判断基準・審査基準等が甘くなっていなければいいんですけどね。
これに対して、リスクバッファーとなる株主資本はこの1年で737億円しか
増えていません。
投融資・保証で+1.1兆円の増加、
株主資本 +0.07兆円の増加
・・・・ちょっとバランスを欠いているように思えますけど。
以上、門外漢の素人による戯言として聞き流してくださいませ。
さざなみ様
有難うございます。
こんないい加減なサイトで
財務・会計を勉強されないほうがいいですよー。
批判的、反面教師的にご覧頂ければ幸甚です。
で、オリックス証券からそういう勧誘があったんですか・・・。今いくらかは知る由はありませんが、オリックス自身が
「これまで村上ファンドにいくら投資して、
いくらリターンがあった」っていう開示、
提携解消した今回、あってもいいと思います。
どなたか(セルサイド)アナリストの方で
週明けの決算説明会で
是非聞いて欲しいですねー。
オリックスと村上ファンドですが、村上さんがファンドを始めたころ?でしょうか、オリックス証券で口座所有者に村上ファンドへの投資の勧誘がありました。
当時は1口500万円の破格の安さでした。これをオリックスがまとめたのかもしれませんが。今頃いくらになってんでしょうねぇ。