またまたM&Aネタが出てきました。
阪急HDの株式5%を取得したという売名ファンド、・・・・じゃなくて買収ファンド。
宝塚歌劇団の株式上場ですか?
村上ファンドの2番煎じもいいところ。
イマジネーションのなさに呆れます。
そこで今回はこの会社の有価証券報告書とIR資料のみを見た
あくまで個人的な感想を少々申し添えます。
(プリヴェチューリッヒでは長いのでPZとします。)
①名前を見ると外資っぽい会社だが、ベタベタの日系企業なんですね。
--------------------------------------------------
同社HPを見たが、会社案内の写真に外人っぽい受付が写っていたり、
入居している霞ヶ関ビルを強調したり、IRコーナーでは上場時に
東証で撮影した記念写真をわざわざ載せるなど、
一言で言って「見栄っ張り」の会社。
外資コンプレックス有るの?
②証券会社出身者、会計士、弁護士等で固めた経営陣。
----------------------------------------------
IR資料でもその華々しいキャリアを誇示しているが、穿った見方をすれば、
いかなる粉飾手法もお手のもの、とはならないか。
(日興プリンシパルの連結外しのように)
③<これが重要!>05/3期の不透明な会計処理
---------------------------------------
昨年3月に発行した新株予約権付転換社債300億円の株式への転換により、
05/9末ではもっともらしいバランスシートとなっているが、
05/3期の有価証券報告書を見ると、まぁ好き勝手なことをやっている、
といった印象。
なんといっても、05/3期決算最大のハイライトは、連結子会社・PZ企業再生㈱から
PZアセットマネジメント㈱[その他の関係会社]への不透明な証券会社株式売却
(売却代金250億円超、売却益50億円超)。
この期の連結経常利益62億円の大半を、期末ギリギリのタイミングで実現させている。(もっとも、期初の公表利益も70億円超と前年の11億円から異常に伸びる計画だったが)
結果として、この売却益があるよーと宣伝したかどうかは定かでは無いが、
05/3末に新株引受権付転換社債で300億円を調達することができ、
転換が完了したという次第。
後日談がありまして、昨年6月に、会社四季報・夏号(東洋経済新報社)で
当社の記事でこんな修正がありました。
2005.6.17訂正分
解説記事7~8行目
誤「連結外の証券会社等を介した資金調達経路が不明朗との指摘もあり」→
正「その他関係会社である大株主の財務・大株主情報を開示すべきとの指摘
もあり」
修正しなくても良かったんじゃないか?というのが率直な印象。
おそらく圧力があったのでしょう。
しかも、PZアセット・マネジメントは簿価54億円もする当社の遊休資産
(厚木)を賃貸の形で引き受けてくれたりと、物凄い協力をしてくれています。
これで減損損失計上を先送りすることは楽勝でしょう。
繰り返しになりますが、この会社は「その他関係会社」ということで
当社の連結対象ではありません。
違法ではないですが、非常に不透明な関係になっており、
今後も利益操作の温床となるおそれが十分ありますよね。
見えるところ=当社を良くみせかけて株価を吊り上げ資金調達、
でも連結外のどこかにゴミ箱があるはず。
見えない所で見えないように少しずつ処理していくということも可能だ
と思います。この複雑な株式保有構造でしたら。
PZは阪急・東宝の統合云々を言う前に、
必要以上に複雑な自社グループの統合をすべきではないか?
正直、筋のよろしくない決算書です。
以上
阪急HDの株式5%を取得したという売名ファンド、・・・・じゃなくて買収ファンド。
宝塚歌劇団の株式上場ですか?
村上ファンドの2番煎じもいいところ。
イマジネーションのなさに呆れます。
そこで今回はこの会社の有価証券報告書とIR資料のみを見た
あくまで個人的な感想を少々申し添えます。
(プリヴェチューリッヒでは長いのでPZとします。)
①名前を見ると外資っぽい会社だが、ベタベタの日系企業なんですね。
--------------------------------------------------
同社HPを見たが、会社案内の写真に外人っぽい受付が写っていたり、
入居している霞ヶ関ビルを強調したり、IRコーナーでは上場時に
東証で撮影した記念写真をわざわざ載せるなど、
一言で言って「見栄っ張り」の会社。
外資コンプレックス有るの?
②証券会社出身者、会計士、弁護士等で固めた経営陣。
----------------------------------------------
IR資料でもその華々しいキャリアを誇示しているが、穿った見方をすれば、
いかなる粉飾手法もお手のもの、とはならないか。
(日興プリンシパルの連結外しのように)
③<これが重要!>05/3期の不透明な会計処理
---------------------------------------
昨年3月に発行した新株予約権付転換社債300億円の株式への転換により、
05/9末ではもっともらしいバランスシートとなっているが、
05/3期の有価証券報告書を見ると、まぁ好き勝手なことをやっている、
といった印象。
なんといっても、05/3期決算最大のハイライトは、連結子会社・PZ企業再生㈱から
PZアセットマネジメント㈱[その他の関係会社]への不透明な証券会社株式売却
(売却代金250億円超、売却益50億円超)。
この期の連結経常利益62億円の大半を、期末ギリギリのタイミングで実現させている。(もっとも、期初の公表利益も70億円超と前年の11億円から異常に伸びる計画だったが)
結果として、この売却益があるよーと宣伝したかどうかは定かでは無いが、
05/3末に新株引受権付転換社債で300億円を調達することができ、
転換が完了したという次第。
後日談がありまして、昨年6月に、会社四季報・夏号(東洋経済新報社)で
当社の記事でこんな修正がありました。
2005.6.17訂正分
解説記事7~8行目
誤「連結外の証券会社等を介した資金調達経路が不明朗との指摘もあり」→
正「その他関係会社である大株主の財務・大株主情報を開示すべきとの指摘
もあり」
修正しなくても良かったんじゃないか?というのが率直な印象。
おそらく圧力があったのでしょう。
しかも、PZアセット・マネジメントは簿価54億円もする当社の遊休資産
(厚木)を賃貸の形で引き受けてくれたりと、物凄い協力をしてくれています。
これで減損損失計上を先送りすることは楽勝でしょう。
繰り返しになりますが、この会社は「その他関係会社」ということで
当社の連結対象ではありません。
違法ではないですが、非常に不透明な関係になっており、
今後も利益操作の温床となるおそれが十分ありますよね。
見えるところ=当社を良くみせかけて株価を吊り上げ資金調達、
でも連結外のどこかにゴミ箱があるはず。
見えない所で見えないように少しずつ処理していくということも可能だ
と思います。この複雑な株式保有構造でしたら。
PZは阪急・東宝の統合云々を言う前に、
必要以上に複雑な自社グループの統合をすべきではないか?
正直、筋のよろしくない決算書です。
以上
楽しんだり、勉強になったり、
タタで見れて最高です!
さて、金融の部外者であるトウシロウの
私の疑問ですが・・・・
>H17/3末に新株引受権付転換社債で300億円を調達することができ、
>転換が完了したという次第。
だれがこういう社債を買うのでしょうか?
証券会社が個人にうりつけるのか?
機関投資家が購入するのか?
グルの会社に買ってもらったようにするのか?
ハリマオさん
毎度毎度有難うございます。
最大級の賛辞、誠に有難うございます。
そのうち有料にするつもりです(ウソです)。
さて、ご質問の件ですが、
05/3末と05/9末の株主構成を
見ますと、入れ替えが起きてまして
ズラッと外資系が並んでいます。
よくよく考えて見ますと、
この会社は会社型投信みたいなものですから
調達した資金は、必ず再投資される。
その際、どこかの証券会社を通じて
株を買っていくわけですから、
この会社の株主になって、ブローカーとして
その恩恵(=売買手数料)を受ける、っていう
のは経済合理性があると思います。
もちろん、市場でPZ株を買っている
可能性もあるので、以上はあくまで
推測ベースですけれど。