お疲れ様です。
SAFETY JAPANというサイトを見ておりましたら
「1兆円を超える日本の小売業の盗難被害 」
という記事がありましたのでご紹介。
万引きを含む小売業の「ロス」※を調査している団体による
ユニークな調査結果報告です。
※ロスとは、財務収益と実務収益の差。ロスの原因は顧客や社員による窃盗、
サプライヤーの不正などの犯罪行為だけでなく、業務上のミスも含めて、
さまざまな要因が含まれてます。
ロスの実態を見てみると・・・・・
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◆日本のロス率(売上高に対するロスの割合)は1.04%。
世界平均が1.34%であり、世界的に見ると、日本のロス率は一番低い。
しかし、日本の小売業の売上高自体が大きいため、
ロス総額は1兆488億8000万円。
アメリカ、イギリス、ドイツなどに次いで世界のワースト5の水準。
◆日本のロスの内訳を見ると、
顧客による盗難が57.3%、
従業員による盗難が18.5%、
管理ミスが16.9%、
サプライヤー/業者による不正が7.3%と続く。
一方、世界平均で見ると、
顧客による盗難が41.2%、
従業員による盗難が36.5%
と拮抗しております。
そう。
世界は、顧客と従業員による店内万引き合戦の様相を呈しております・・・・
特に北米やラテンアメリカは凄い・
「従業員による盗難」がトップを占める。
「最初から盗難目的で従業員が送り込まれて、
内部不正が組織ぐるみで行われている」・・・そうです。
◆日本における内部不正の内訳
商品の盗難 53.2%
返金の不正・虚偽の値下げ 19.6%
現金・クーポン・商品券の盗難 13.1%
大がかりな不正経理 10.3%
共謀・談合 3.8%
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(どうでもいいコメント)
・「兆引き」の意味、ご理解いただけたでしょうか。
ロス1兆円ですか・・・・・でもこれらの数値、どうやって算出したんですかね。
算定根拠が知りたくなるのは、悲しい性。
・さて、日本もいろんな意味で欧米化していくとなると、
今後はやはり「従業員による不正」が増えてくるのでしょうか。
そんな動きを先取りしていたのではないか、と思うのは、
某バライティショップ。
数年前に社長さんから聞いた話で、今はどうだかわかりませんが、
この店では防犯カメラをレジの後ろから撮っているそうでして、
理由がまさに、レジでの現金の不正を監視するためと記憶しております。
当時、徹底的に性悪説に立った従業員管理に感服したものです。
・そして、防犯カメラで思い出されるのは、大手家電量販店。
この店の防犯カメラは、お客さんではなく、従業員を常時トレースしているや
に聞いております。
しかもこれは不正監視ではなくて、モニターを見ている本部の社員が、
その従業員に対して、「○○売り場に客がいるからすぐに応対しなさい」
といった指示を無線で送っているとか。
アメフトかっ。
でもまぁ、いろんな使われ方があるんですね。
皆さんがよく行かれる小売店の防犯カメラ、
「どこ」を向いているか気にして見てみると面白いかも。
それではまた。
更衣室につけるのは逆にどうなんだろとか思うんですけどね・・・笑
小売店の万引きというのは業績に与える影響は深刻でうちの店では月100万くらいやられてましたね。
店長に聞いた話だと万引きのロスと営業利益の額が同程度くらいあるときもあったとのこと。(この業界の多くは営業利益率が1%程度ですから・・・)
また小売店が万引き対策で雇う警備員の人件費や万引き防止センサー(これはかなり高額!)にはかなりの費用がかかり、万引き関連だけで小売店の収益をかなり圧迫させているというのには働いていて驚きましたね。