◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

体育の日に思う -スタジアムストリートの終点で-

2005-10-10 | 経営
三連休の最後、体育の日はあいにく雨となってしまい、
名前とは裏腹に、家でダラダラ、リラックマ状態で
過ごしてしまいました。


もともと10月10日は「晴れの特異日」でして
統計的に晴れの日が多く、
あの東京オリンピックの開会式もこれに合わせたと聞いております。


その開会式の行われた国立競技場から神宮球場、そして秩父宮ラグビー場
を結ぶ通りが「スタジアム通り」です。
ちょうど、あのサザンの新アルバムで一躍脚光を浴びた
「キラーストリート」と並行して走っており、
青山通りに合流しております。

そしてこの合流点近くにあるのが、今回のネタと関係する
伊藤忠商事本社ビルです。
(強引ですが、やっと、本題まで辿り着けました)


雨が続いたことでブックオフの105円コーナーで買った本を
ナナメ読みしていましたが、中でも、
伊藤忠商事・丹羽宇一郎会長の著書
『人は仕事で磨かれる』(05年1月刊)
はいろいろ考えさせられました。


まずは、この表紙をご覧下さい。

人は仕事で磨かれる

文藝春秋

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小さくて見ずらいのですが、
地下鉄外苑前駅を出てくる丹羽会長ご本人です。

本文にもあるのですが、丹羽会長は、
ご自宅から電車通勤をずっと続けているのです。

「・・・黒塗りの車で送り迎えなんていう生活をしたら、世間の常識から
 どんどんずれてしまう。私はそのほうが怖い。」

「運転手つきの車のほうが居心地がいいでしょう。でも社員はみんな
 満員電車に揺られて通勤しているんです。この目線からずれてはいけない。」

「社長になったからといって特別に偉いとは思わないし、自分の生活を
 どうにかしようとする気もありません。車も走ればそれでいい。
 カローラ(愛車)のどこが悪い。
 そんなにピカピカしたのに乗りたければ、
 車体に金粉ふりかけたらどうなんだ、と思います。」


単純な私は、この言葉だけで丹羽ファンになってしまいます。
ここまで明言する経営者は、まぁいないでしょう。

ほかにも、琴線に触れる名言がいくつかあり、
ウチの会社も丹羽さんのような気骨があって人格が清廉な方が
居たらなぁ・・・と、思うことしばしば。
伊藤忠が復活した理由も少し分かりました。超・大企業といえども
トップマネジメントの存在はやはり大きいですね。

そういえば、一橋大学院事業再生講座で佐山展生教授が講義の結び
として次のようなことを仰っていたことを思い出しました。
特に2番目が良いですね。

・会社の価値は経営者(特に社長)によって90%以上決定する
 (経営者の器以上の会社はできない)

◎「偉そうにする」ということは、その人が自身が自分が偉いと
 思っている=ピーク状態の証である。
 本当に凄い人は、まだまだ上を目指す。

丹羽会長はまだまだ上を目指されているかも知れませんね。
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